SIProp勉強会で@oza_x86氏による『仮想化とかカーネルとかのお話』を聞いてきた。

http://www.siprop.org/ja/2.0/index.php?%B3%AB%C8%AF%2F%A5%B3%A5%DF%A5%E5%A5%CB%A5%C6%A5%A3%A1%BC%2F%CA%D9%B6%AF%B2%F1

59a6a51d.jpg子供たちがいっぱい。つぼみのはなみ。

9e5ea144.jpg場所は東工大の西8号館 W棟 10階 W1008号室。

周囲に高層建築がないのでとても見晴らしがいい。

  • 仮想化はクラウドとからめて話されることが多いが、実は方向が逆:
    • 仮想化はできるだけハードウェアの利用効率を上げるためにつかわれるのに
    • クラウドはスケールアウトで並列化で性能を上げる
  • 仮想化されると別のノードだとおもっていた通信相手が実は同じHWに載っているということがあるので通信が高速化されるケースあり。
  • VM間通信はCPUがボトルネックになる。
  • 基本的に実機で遅いものは仮想化しても遅い。一部例外:通信がethernetからlocal pipeになるようなケース。
  • periodic tickは重要な機能になっている:
    • ageing memory
    • accounting process
    • fire timer
  • でも1/HZごとに割り込み処理が入るのはたいへん。
    • もし100台のゲストOSが動いていたとすると、とんでもない負荷になる。
      • 特にやることがなくても割り込み処理だけで deep sleep が妨げられてしまう。
  • Timekeeping in VMware Virtual Machines: http://www.vmware.com/pdf/vmware_timekeeping.pdf
  • guest OSがidle 100%のとき
    • periodic tickだとhost OSはCPU 20%消費しているとろ
    • dyntickにすると5%まで落ちる!
  • 今はcallout queueが空のときでもring一周分(128tick)したらタイマ割り込みするようにしている。
  • 現状、local APICのドライバの中からcallout queueを参照しているのでレイヤバイオレーション。
    • linuxではそのあたりがフレームワークとして規定されている。
  • powerTOP
  • つくば方面でPlan9がはやりだした理由は、これといったきっかけはない。なんとなくブーム。

ウタゴエの話

  • デモ動画が水のせせらぎなのは、この配信が商業利用に耐えるかことを示している。
  • sharecastはtree型
  • UGはmesh型

MyCloudの話

  • 性能がいい
  • apache WebDAVではなくてC#で実装されている。
  • SkyDriveR(スカイドライバー)とかも

構造化オーバーレイの話

  • 超大規模向けのアルゴリズムは100台程度の規模でも使えるか?
  • つまり小規模なら1ホップで通信したい。
    • ちなみに1ホップなのか0ホップなのか、直接通信は0ホップ。1ホップ = 1 forwardingと考える。
  • 既存の経路表はきちっとしていて(表の管理が簡単にするため)、物理的な距離を導入しにくい。
  • 経路長がO(log N)に抑えらえるのが構造化オーバーレイの特徴。