- http://datafarm.apgrid.org/event/gfarm10/
- http://datafarm.apgrid.org/event/gfarm10/program.html (当日の資料もここに)
- 東京工業大学 東工大蔵前会館 蔵前ホール http://www.somuka.titech.ac.jp/ttf/
TSUBAME2.0のスカラー・ベクター混合型アーキテクチャによるマルチ・ペタフロップス計算の可能性とバイオインフォマティックスへのインパクト / 松岡聡(東工大)
- GPUをメインにしたい知見が話の中心。
- 1.0 Top5004期連続日本一7期連続性能向上世界初
- アップグレード(GPU追加)をしたので寿命が伸びた。
- CELLとかmulti-coreでない理由
- strong scaling(強スケーリング)が重要
- GPU=multithreaded vector
- 地球シミュレータはvector型だがスケールしない。
- GPU: killer vector micro
- vector型の復権か
- vector型はピーク性能に対して実性能がいい→超まぬけ議論
- latency bound vs. bandwidth bound?
- もちろんアプリケーションによるが、だいたい95%はlatency bound。(メッセージバッファの埋まり具合から)
- BGのように問題をどんどん大きくする方法はweak scalingだが、latencyは改善できない。
- weak scalingでいいじゃん→でもO(n^2)の問題だと規模を大きくすると実行時間が問題になる。
- latencyを短かく
- Fat nodeをつかう
- 近接通信をつかう
- RDMA
- latency隠す
- dynamic multithreading OLD:dataflow NEW:GPUs (レイテンシの問題をバンド幅の問題にすりかえる)
- アルゴリズムをlatency tolerantにする
- implicit解放をやめるとか
- 統計的手法にするとか
- global bandwidthを用意してあげる
- 計算密度とメモリアクセス密度
- 計算寄りn-body メモリアクセス密度寄りCFD/FFT
- 昔のスパコンはpower gatingをしてなかったのでピーク性能が低くなってた。
- IOの90%はcheckpointかtemp(ジャガーのデータ)。ステージングにつかっているのは10%ということに。
- なのでノードにflash mem 200GBをつけた。
- とにかくネットワークバンド幅をリッチに。ふつうのPCだと弱い。あっても4Uの電力ばかぐい。
- レイテンシをへらすには小さくまとめる必要がある→水冷ラック(部屋は人間用の空調のみ) マシン自体は空冷。PUEを上げる原因に加湿がる。冬場は冷却効率がいい。マシンは1Fか地下に置くのがいい。最上階に置くのはよくない。
- 計算ノードのアーキテクチャはかなり変態らしいが9月の製品発表までヒミツ。
- ストレージサーバ RENKEI-PoP(point of presence)(アプライアンス) でデータ転送 セキュティポリシの違いの吸収
- 地球シミュレータのデザインはたいへん参考にしている (vector machineの先輩として)
- BG/Qに対抗できるぜ。
- 経済的な予測はできるか? テクノロジーがかわるとパラメータがかわったり、アーキテクチャがかわるとパラメータがかわったり、まだだれもできてない。
- PUEが低いのは水冷ラックで加湿が必要ないのもある。加湿器が電気をくうらしい。
NVIDIA(R) Tesla(TM) BioWorkbenchのご紹介 / 平野幸彦(NVIDIA)
- 「ンビディア」とか「エヌビデオ」とか、なかなかちゃんと読んでもらえなかった。
- GeForce ゲーム向け ボードメーカーが1年間保証
- Quadro OpenGL最適化 nvidia3年保証
- Tesla nvidia3年保証
- G80→GT200→Fermi パフォーマンスはだいたい2倍ずつふえている。
- M2050 巨大ヒートシンク(ヒートパイプつき) 筐体のファンで冷す Data Center product
- C2050 強制空冷 workstation
- GTX480はC2050と比較してdouble precisionが半分程度の性能 (おなじfermi世代だが)
- 最近はC/Fortrunで普通に書くとGPUを使うようにしてくれる製品もあるが、普通はCUDAをつかって書く。
Gfarmファイルシステム最新機能概要 / 建部修見(筑波大)
- 広域でもスケールアウトする。NFSとしてつかえる。
- サーバもクライアントも追加すればスケールアウトする。
- ローカルアクセス優先。ファイル複製。
- gfarm 10年目!
- グローバルユーザ名がある(組織間の違いを吸収)
- 運用中にノード追加可能
- 自動ファイル複製
- XML拡張属性 XPath検索
- メタデータサーバは1台(active-standby可)。ただopen/closeのときだけ。
- InTrigger(情報爆発)で大規模プラットフォーム 146TB 1年以上安定稼動。RTT ~50ms。
- メタデータ操作性能 ひたすらディレクトリをつくる max3500ops/sec(だいたい3000くらい平均)。100ノードくらいでサチってるか。
- read性能 25000MB/s write性能4500MB/s メタデータサーバはだいじょうぶ。
- 1GBのフファイルを同時読み込み 複製をもつことでスケールする 4GB/sくらい。
- close時に自動コピーする。mount時に複製の数を指定する。
- 書き換えがないことがわかっているならより高速化できる。
- quotaがはいった。複製も含めた物理制限もある。open時にチェックするので、append writeすると越えられる!
- MDS障害: 書き込みopen中以外は復旧をまって続行可能。書き込みopen中のはclose時にエラーになる。
- NOSPC対策: 残り少ないと書き込み対象にならない。readonlyにして書き込み不能にしてしまう。
- Samba VFS for Gfarm
- debian packaging
- make + GXP並列シェル
- Pwrakeワークフローエンジン。Rakeの拡張。
- HDFSよりもgfarmがちょっとはやい。HDFSをつかわなくてすむとなるとgfarmだけで済むのでfile copyが不要に。
GXPとオーバーレイ分散ファイルシステムによる,データ集約的計算環境の実現 / 田浦健次朗,鴨志田良和,横山大作,柴田剛志,頓南,崔升準(東京大)
- データ集約的計算: 第4のパラダイムとも (第3はシミュレーション)
- プログラムは部品のあつまり(ブラックボックス)からなるので性能予想がむつかしい。
- black-boxを簡単にくみあわせられる
- エラー箇所の特定が容易
- 失敗したところから再開できるような耐故障性
- 環境(ノード数、ファイルシステムが共有かどうか)にあわせてワークフローを書き換えたくはない。
- 複数のファイルシステムをユーザレベルでつなぐアプローチ。
- ssh/torque/sge/conder/sh → GXP → GXP make
- make -jを分散環境に拡張したもの。
評価軸 | nfs | Lustre(GPFS) | HDFS | Gfarm |
posix API 無修正 | y | y | n | y |
para read/write | n | y | y | y' |
para meta data io | n | n | n | n |
domain nat/frewall | - | - | n | n* |
colocation | y'' | y'' | y | y |
- ゴール: いつでもどこでもファイルシステム
- fuse sshfs
- gmount: sshfsベースのオーバーレイ分散ファイルシステム
- ユーザの要求:自分の所とスパコンを簡単につなぐソリューションが欲しい。
- うちのスパコンですべて済まそうというのはまちがい。
- プライバシーデータのことをかんがえると、こっから出してはいけない、とか制限はかけたい。
- make以外のGXPフロントエンドもかんたんに書けるようになっている。
- セキュリティー的にどうなのか: おれおれプロトコルはうけいれにくい。
GEO Gridにおける衛星データアーカイブの構築と運用 / 山本直孝(産総研)
- どんな木をどれだけ植えればCO2がどれだけ吸収できるのかは、じつはよくわかっていない。
- MODIS まいにち全球観測
- ASTER より高解像度
- gfarm ※write once/read many環境
本数 | 故障本数 | MTBF | |
500GB | 448 | 36 | 41.6 |
750GB | 144 | 4 | 253 |
1TB | 888 | 17 | 28.2 |
- これはだいたいメーカーどおり。
- ストレージと計算を分ける方向で検討中。
- ASTER(200TB)→PALSAR(2PB)大地にのっているやつ
Gfarmを用いた分散ログ解析環境とその利用 / 村上直(KEK)
- 狭域・中規模データ、better NFSの話
- 2TB、同一ハブを共有する規模
- 2TBは小さいけど工夫は必要なレベル
- 当初はデスクトップPCにためこんでいたが、データコピーの時間がかかるとか、解析をもっとちがうとこでやりたいとか。
- NAS遅い、SAN高い、B社からの提案でgfarmに。
- 2ヶ月に1度ほどフリーズする。syslog-ngをgfarmに書く。log rotateは1日ごと。syslogをローカルに書いて圧縮してgfarmにコピーすることに。(1GB/day)これでA安定稼動している。
- DBPowder
- MDSのバックアップはとってないけど、データのレプリカはあるので復旧できるとおもっている。
- ログ解析は一旦RDBMSに入れてやっている。直接hadoopとかつかってという研究もあるが、自分のところの研究がRDBなので。
ペタバイトスケール大規模データ処理にむけた東京工業大学の取り組み / 佐藤仁,滝澤真一朗(東工大),松岡聡(東工大・NII)
- tsubame: 0.02%が1TB以上をつかっている
NICT(情報通信研究機構)のサイエンスクラウド / 村田健史(NICT)
- 縦割りプロジェクトのよるメガサイエンスの孤立
- 異なるメガサイエンスの融合は衝突のみを生み出してきた。
- クロスメガサイエンスデータハウス
- オーロラは人工衛星で観測できるけど磁気圏はみえないからシミュレーション。これを合成する。
- 地球環境のセンシングは人間のいないところ→ネットワークは貧弱 (街中での観測は都市環境の観測) センサーネットワークの研究は理想的すぎ。
- gfarmは大規模ストレージの面と並列処理の面とがある。
- gfarm1で構築していたが24時間連続で計算しているが規模がおおきくなってきてだんだんおいつかなくなってv2にしたい。
- NICTは大きな組織なので他のグループのことはよくわからない。
JGN2plusとGfarmによるNICTサイエンスクラウド広域分散ストレージ / 森川靖大(NICT),山本和憲(愛媛大),佐藤建,井上諭,坪内健(NICT),建部修見(筑波大),崔超遠,加藤久雄,亘慎一(NICT),木村映善(愛媛大),村田健史(NICT)
- 容量単価を最適化したデータ保管用FSN dell server + eSATA RAID5箱 を RAID0で組む
- データ処理用CN/FSN スピード優先
- データ参照用CN gfarm2fs,samba,http,ftp
- gfarmを東京ー沖縄(L2)だと9MB/sくらいしかでない。NASとしては使えない。
- ユーザによってつかうディスクを制限したい。(たとえば大規模データ保存と計算用とでディスクセットを変えたい)
- スパコンだと10GB/sくらいのデータをさばけるようにならないとだめ(貯められるだめではダメ) by 松岡
- ステージングする時間も考えよう by 松岡
サービス共通基盤としてのGfarmの利用と課題 / 大岸智彦,西谷明彦,寺下雅人(KDDI研究所)
- 顧客は直接gfarm clientにはならず、アプリケーションサーバ経由で利用。
- 運用コストがさがればいいかなぁと。運用スキルを含めて。
初めてのGfarm --- 初心者のためのGfarm / 江波均(ベストシステムズ)
- v1はfindかければMDSが死んでも復旧できるけど
- v2はパスが戻せないのでlost+foundに回収できるくらいのコマンドはある。
パネル「皆が欲しいストレージクラウドとは」
- モデレータ
- 小西史一(東工大)
- パネリスト(left to right)
- 高杉英利(NTTコミュニケーションズ)
- 建部修見(筑波大)
- 西谷明彦(KDDI研)
- 松岡聡(東工大)
- 村田健史(NICT)
- 山本直孝(産総研)
- クラウドストレージのユーザ像について
- ストレージクラウドが持つべき機能について
- あなたにとって、理想のクラウドスレージとは
= 1.クラウドストレージのユーザ像について
- 高杉
- 金融関係は1ビットもちがってはいけない。
- 大容量はスパコンがひっぱっていたが、いまは商用の方がひっぱっている。いまは300PBくらい。はやくEBがほしい。
- 建部
- e-scienceの研究者、mapreduceつかい、facebook/gmail/dropbox/picasa...
- 西谷
- 機密情報をクラウドに移すのは不安。クラウドに暗号化するよりも自社設備で平文。(自前主義) クリティカルじゃない方面でつかわれていくのか。
- 松岡
- ストレージってなに?
- 計算能力(flopos) vs データ処理能力(io,space)
- HPC in the Cloud.
- データセンターとスパコンとの違いはあるのか? 規模の違いはちがわない。
- Top500にクラウドがはいったことはない。
- why?
- Macho factor
- Technical
- Financial
- Operational
- 現状はHPCではクラウドはつかいものにならない。
- 村田
- センサーネットワークの研究
- センシングの研究
- 数100の画像をみてなにがたのしいのか!
- まずはネズミがかじらないケーブルがほしいとか、1Gbpsのネットワークとか、現場の観測している人はそういうレベル。
- 個別対応できるストレージがないとだめだ。現場の要求は多様。
- 山本
- ユーザがふつうにつかえることが重要。とりあえずposix API。
- 高杉
- ネットワークのQoSはおとせばいいけど、ストレージは時間軸がある。どのくらい保存しなければいけないとか。
- 松岡
- インターネットはたくさんのユーザの同時利用でスループットはでるようにアーキテクチャができている。
- パラメータサーベイでもBWはいる。gaussianはtmpファイルをどんどんつくるのでたくさんのユーザが動くとたいへん。
- クラウドはスモールビジネス+B2Cに特化している。CPUの割り当てもばらばら。これは耐故障性もある。でもBWがでなくなる。
- クラウドでハイエンドアプリケーションをどうやったら動かせるようになるか研究がベンダーは始めている。
= 2.ストレージクラウドが持つべき機能について
- 高杉
- クラウドはサービス。うれてるものがいいもの。だからdebianに登録した!
- 30件くらいまずそうな特許がある。10件くらいは継続監視中。
- 品質とか保守とか重要
- 建部
- 高速、高可用性、高信頼、安全性、green,,,
- 西谷
- 物理的な分散。移動体のときでも最適なとこから。
- 松岡
- 技術で安くするか、高付加価値か。でないと中国アメリカにのみこまれてしまう。
- じつはクラウドストレージはとてもボッタクリ。
- 村田
- 地球観測はデータは絶対失いたくない。
- シミュレーション屋はそこまでは。再計算すればいいから。
- 個人がデータをかかえこんでしまって、その人が死んだらデータも死んでしまうこともよくある。
- クラウドとかアクセス方法が標準化されたらありがたい。
- 山本
- 重要だけどあまりつかわれないものアーカイブして電気をくわないようにしたい。
- 高杉
- 社内ではgframの地位があがってきている。
- スパコンはファイナンスの問題。
- gfarmがうれたら保守にまわして。。。
- 松岡
- まったくちがう要求をまとめられる抽象化が要求されている...
や○な○さん情報
- チラーとは外で水を冷す装置のことで、水冷ラックは外気温以下には下らない。
- サーバルームの加湿は乾燥しすぎると静電気が発生するのでそれを防ぐため。
- テープデバイス: HDDバックアップだとどうしても普通のストレージとしてつかいたくなってしまうが、テープならあきらめがつく。
- テープを交換するだけでヘッドはそのままで容量アップできる。
- tsubame1はリースなのでリース会社にひきとられ、再利用の予定はない。
- http://www.tsubame2.org 自腹でドメインとった。
- 青いネットは、落下事故があったのでその対策。設計したのは...