DSC-HX200Vの望遠端の焦点距離は144mm(35mm換算だと810mm)なので、レンズの公式から、月を撮るとき

      1              1            1
------------ + -------------- = -----
月までの距離   像面までの距離   144mm

となるので、

                         1
像面までの距離 = ----------------------
                    1           1
                  ----- - ------------
                  144mm   月までの距離

                           1
               = -----------------------
                  0.006944 - 0.000002645

                     1
               = ----------
                  0.006941

               = 144.0641 mm

となって 0.04451%くらい長くなる。

望遠端のF値は5.6なのでレンズの口径φは

φ= 144mm / 5.6 = 25.7mm   (F=焦点距離÷口径だから)

三角形の相似の性質を利用して像面でのボケの直径dを計算すると

    d          φ
-------- = ----------
0.0641mm   144.0641mm

d = 0.01144mm = 11.44μm

DSC-HX200Vにつかわれている映像素子のピクセル間隔は1.26μm(こちらを参照)なので、無視できないボケになる。

というわけで月を撮るときに無限遠に固定してはだめで、ちゃんとピントあわせする必要があるようだ。もっともそこまでAFが精密に動くのかどうかが問題だが。

DSC08427