F値と焦点距離fが決まると有効口径φが計算できる。
φ = f ÷ F
望遠や明るいレンズほど有効口径が広い太いレンズになる。たとえば同じF値でも焦点距離が倍になれば有効口径も倍になる。
後ボケは像面上でどのくらいの大きさに写るか?
f=50mm F=2のレンズを考えてみる。有効口径φは25mmになる。
φ = 50mm ÷ 2 = 25mm
適当な位置に長さ25mmの物体Xを置いて、そこにピントをあわせたとする。
そのとき十分遠くに置いた点光源からの光はレンズにまっすぐ入ってきていて、ちょうどピントを合わせた物体Xの位置に有効口径と同じ直径の面光源を置いたのと同じように見えるはず。
ということで、後ろボケの大きさは、ピント位置に有効口径(f/F)の円盤を置いたのと同じに写る、ということになる。近くにピントを合わせれば、それだけ撮影倍率が上がって背景はたくさんボケて、遠くにピントを合わせればそれだけ物体が小さく写ってボケも小さくなる、というかんじ。
前ボケがどのくらいボケるかはしらん。