DMW-FL360Lで通常発光とFP発光とでどのくらい発光量が違うのかためしてみた。

場所は深夜の公園。街頭の光があるので肉眼ではかろうじて様子が判別できるくらいの暗さで、こんな感じ。

ISO800,F2.8,SS10″(レンズはlumix 12-35/2.8 で広角端12mm)

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以下、マニュアル露出モードにしてISO200,F4.0,SS1″で、フラッシュのズームをμ4/3でいうところの35mmの角度にして撮影。

この照射角度だと通常発光は最大のGN32。このガイドナンバーはあくまでもフラッシュ本体が表示している数値でしかない。適正露出の距離=ガイドナンバー÷F値×√(ISO/100)なので、距離は32/4*1.4=11m。

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FP発光は最大GN23だった。GN32から1段分落ちるとGN23。撮ってみるとけっこう暗くなった。絞りを1段あけて同じ明るさになるか試せばよかったなぁと後から反省。

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通常発光でGN23にしてみる。FPとガイドナンバーをあわせたがこっちのほうが明るい。もっともどのくらい精確に調光できてるのかってのはある。

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もっと階段近くで実験すればよかったなぁと後から反省。明るさの変化が分かりにくい。

FP発光はフォーカルプレーンシャッターの幕速より速いシャッタースピードのときにつかうことがおおいが、フラッシュをつかいつつモーションブラー(被写体ぶれ)を出したいときにもつかえる。今回のテストはそのようなケースでどのくらいの発光量が得られるか目安になる。が、もちろん今回のテストの目的はFP発光の効率を調べることである。

1段以上暗くなるというのは残念な結果であるが、暗くなる原因の1つはFP発光だとコンデンサの容量を使いきれないということがあるだろう。通常発光だとコンデンサが空になるまで電気を流せるがFP発光でそれをやると後半の色温度が下がってしまうので、コンデンサの容量の半分しか使わないという設計になってると考えられる(妄想)。発光後のチャージ時間がFP発光の方が短いこともそう考える理由の一つ。

フラッシュの回路構成はインターネットで検索してもほとんど出てこないのだが、特許関係のページにいろいろのっていた。