2015-11-07、トークコラボ「HASEO vs 高井哲朗(写真家・APA副会長)」を聞きにいってきた。
- http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squareshinjuku/2015/10/20151028.html
- リコーイメージングスクエア新宿ギャラリー(新宿センタービルMB)
作品解説が15時からあると思い込んでいたので早めに到着したのだが、土日以外って書いてあった。
モデルシューティングトライアル
代りに「モデルシューティングトライアル by 645Z」を後ろから眺めてた。ぱっとみ、ほとんどの人がモデル撮影には慣れていなさそう(余裕なさそう)だった。カメラの操作に慣れてないってのもあるとおもうけど。最後の人はあれこれ指示だして慣れてそうだったけど。ライティングは無線シンクロで左ボックスメイン・右ボックス下からフィルの2灯(F9)で、左だけの陰影つけたライティング(F7.1)もやってた。右真横から手持ち黒レフで撮影距離にあわせて移動。HASEOさんが、モデルさんが黒人系なので色温度の設定を変えるといいと言っていたけど、上げるのか下げるのかどっちか忘れた。紫色がどうとか言ってたけど。
トークコラボ
待った甲斐あって、非売品の冊子はゲット。
HASEO@個展9日まで!@haseo0409残り三日!
2015/11/07 09:30:27
今日は、紅葉もいますよ!
10:30よりスタート
そして
16時から、トークショー
なんと!先着で非売品の冊子をプレゼント! https://t.co/0B5UWag4kv
HASEOさん、子供のころからカメラマンになりたかったそう。でも家庭の事情でなれず。某放送局(N??)に勤める。写真家としての活動はやっていたが本人曰く本気ではなかった。でもレタッチ(美肌加工とか背景の合成とか)はPhotoshop3のころからやってて日本では先進的だったはず。そのころは造花をつかっていた。特にだれかカメラマンについて勉強したということはない。独学。で、ある撮影のあとそのモデルさんが亡くなったのだが、最後の言葉が「HASEOさんに撮影してもらえてよかった」ということを聞いて本気の撮影ではなかったことを後悔し、人は老い花は枯れる写真はあるがままを写し取るのが正しいのではないか、と考えるようになり、写真に専念する。大掛かりなセットがHASEO氏の特徴だが資金源は奥さん(事業家?)から出てるとのこと。季節外れの生花は輸入。高井さんによるとこれだけの技術をもっていて無名だったのが不思議だと。またこれだけ作り込むカメラマンは日本にはいないのではなかと。
作品作りのプロセス
まず写真のイメージを作って絵を書く。それを元にFacebookの非公開グループでHASEO氏のブレーンとなる人に伝え、衣装制作やヘアデザインに落し込んでいく。撮影日には完成していてあとは撮るだけ。準備に時間がかかるので10作品くらいが並行しているがイメージがはっきりしているので方向性がズレることはない。現場ではけっこう怒鳴ってるらしい。チームで制作しているということでフォトグラファーというよりは映画監督に近いか。
頭蓋骨トーク
キャバクラの撮影の1日何十人もやってて(1人5分!)、2年くらい撮っているうちに頭蓋骨をみてライティングを決める技を編み出した。頭蓋骨とか顎の長さとかで64に分類してスタジオに一覧表が置いてあるそう。横から見たとき日本人は目尻と頬骨の距離が短かいので横顔はきれいにみえない。ホリが深いと上からのライトで目に陰ができるので下からのライトが必要。日本人は農耕民族なので顎(顎関節からの長さ?)が長いので顎を引くとすっきり見える。顎を引くと上目遣いになって白目が出てしまうので頬の筋肉で下瞼をもちあげると白目がかくれる。