- http://iijlab-seminars.connpass.com/event/26121
- http://www.iij-ii.co.jp/lab/seminars/index.html
- 佐藤雅明 (慶應義塾大学)
- 2016-02-12 18:00-19:00
- IIJ飯田橋 13F
- 資料: http://seminar-materials.iijlab.net/iijlab-seminar/iijlab-seminar-20160212.pdf
18:01
- 大学時代からずっと自動車とインターネットの研究をしている。
- DSRC:シンガポール ETCみたいなもの
- 10月にもどってきて日本で聞くキーワード: IoT,bitdata,AI → まさに自動車自動運転。周期でいえば日本は真夏の次期にきている!
- ITS: 行動道路交通システム。車両・道路・人をITでつなぐ。
- 車には300以上のセンサーがある
- アメリカでは車はweareable computingととらえる人もいる。
- プローブ情報システム: 渋滞(GPSと速度)とか、ABSでヒヤリハット、ワイパーで天候情報とか。 (~2000年くらいまで)
- VICSの補完のためにあるのかという質問をよく受けた。
- 車をインターネットにノードとしてつなぐというコンセプトがわかってもらえなった。
- ABS動作情報: 温度もあわせて凍結路面とか。 複数メーカーでも動くように国際標準をめさして。
- ABSの情報は自動車メーカーは出したくない。でもABSのwarningランプ情報は出してくれることになった。
- スバルはOBD2につなぐ車載機をつくってくれた。
- 実証実験は秋田大学と北海道大学で(雪がふるところで)
- 3.11で通れた道マップ。
- 携帯電話にたよっていたが大規模災害で動かない(停電等)ところもあった→車車間通信も必要。
- 保険でもつかわれている。運転距離ではなくマイルドな運転をしているかどうかで保険料を決められるメリット。
- 運転手からしても見られているとおもうとていねいな運転になる。
- カーテレマティクス系: 自動車メーカー主導。
- ETC2.0: 一定間隔でプローブ情報をなげている。渋滞で迂回路とおっても事故で一般道におりても料金同じになる。
- 海外では自動車メーカーはやっておらずプラットフォーム系がほとんど。ノキアのHereとTomTom HD traffic。
- KEIO-NUS CUTE Center
- シンガポールは世界一車が高い1000万円くらい。(日本だと200-300万円)
- 慢性的な渋滞が社会問題になっていた→一般道のロードプライシング(ALS,ERP)
- ERPの特徴: フリーフロー(ゲートがない)、 mandatory(必須)。
- 駐車場料金にもつかわれている。
- 三菱重工が一社独占、メンテナンスでけっこうウハウハなのでは?
- ERP2: 車を増やしたい。GPSでエリアにはいると携帯網経由で決済。ガントリー不要。メンテ不要。時間で課金とか。
- 政府としては自動車ビッグデータのプラットホームにしたい狙い。車100%に塔載はインパクトがある。
- デジタルサイネージで実証実験した。
- 匿名化して民間に提供するのも考えている。
- safety(安全), productivity(移動中も自由にできる), efficiency(渋滞をなくす), accessibility(身体障害など)
- automated driviing(自動運転): V2X 路車(ろしゃ)協調ITS, 日本ではただ1箇所 御台場に設置されている。
- autonomous driving(自立運転): ドライバーレス。 ITSよりはロボット技術。 これには大きな飛躍が必要。
- "認知→判断→操作" の判断の部分が自動運転で重要になってくる。
- ジュネーブ条約/ウィーン協定: article 8ですべての自動車はドライバーをもつこと、ドライバーは操作できなければいないことが定められている。
- autonomous vehicleでもハンドルとブレーキがついてないとだめとの判決がある。
- AIに人格権をもたせる方向で話しが進むかも(AIがドライバーとの判断. NHTSA)。 (今日のトップニュース!)
- 今後の問題:自動運転する車が流れに入ってくることで事故を誘発してしまわないか?
- 標準化活動: ITS2404? プライバシーが重要。 どこをは走っていたとか知られたくない。
- 自動車メーカーの中でもAPIを切ってオープンにしていくトレンド。
- ISOだけでなくW3C(業界団体)でも標準化
- オープンプラットホーム化がトレンド。秩序あるオープンプラットホーム化。
- パーソナルデータの扱いが課題。
19:51
- Q: シンガポールで(ロードプライシングは)いくらかかる?
- A: $1,$2くらい($1=80円) 。エリアに入るたびに徴収されるのでタクシーには不評。エリアに出入りしなければ金はかからない。
- Q: 完全自動運転の技術的な障害はなにか?
- A: 限定されたエリアならなんとかできている。地続きで他の国に入れるようなヨーロッパではまだ難しい。(判断(AI)の部分)
- これについてはグーグルが先行。リスクヘッジしているメーカは遅れがち。
- センサーの死角を補うために路側からのデータが必要。今は車載センサーだけ。
- Q: 使うのはインターネットなのか閉域網なのか?
- A: いまは併用。ITS用の基盤がある(専用の無線帯域とか)。
- ITSconnectは760MHzだが、海外ではケータイ用の帯域。
- 5Gでは車車間通信もターゲットにしているので、どうなるか
- 国の方針とITUの割り当てと。
- Q:
- A: ERPはゲートで。ERP2はゲート不要でGPSで位置情報3Gで。
- DSRC: 車載機が(不正改造などで)動いていなかったら写真とられて罰金、という世界になる。
- ERP2で路車間通信だけでなく車車間通信できるようになる。
- Q: LTEだとか公衆網だと信頼性・安全性はどうか?
- A: そこはDSRCで。(EPR2でケータイ会社は100万契約純増するウハウハ)
19:05