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委員長あいさつ

  • 今回で17回目。
  • 総合美術館の計画がある。

パネリスト

  • 伊藤俊治(コーディネータ)
  • 笠原美智子(都写美)
  • 小原(オハラ)真史(キューレータ;映像作家)
  • 港千尋(多摩美)

伊藤:「写真と社会を繋ぐもの」

  • テーマ:
    • もうすぐ写真が発明されて200年
    • 地球のスケールをこえた 膨大な蓄積
    • 写真を社会にどう還元していくか
    • 東京都写真美術館 25年
    • 地域の写真美術館の充実しつつある
    • 北神奈川初の写真美術館
  • 相模原市のコンテキスト:
    • 相模原市と町田市が包括連携協定
    • 政令指定都市
    • 芸術の交流はほとんど進んでない
      • ドイツは美術館がたくさんある 協力してカタログつくったり
    • リニア・補給廠・小田急延伸
    • 公共機能だけでなく文化・芸術の交流の計画が求められている
    • 相模原の人口は減少の予想
    • 相模原は出生率が低い・転出も多い

笠原

  • 1990年 東京都写真美術館 1次開館
    • 都知事の影響も
    • バブルの影響で全国各地に美術館ができた時期
  • 必要性: アメリカ・ヨーロッパでは美術館に写真部門がある。大学で写真史・写真論がある。
  • 展覧会をひらくときの基準がなかった。
  • 欧米ではコマーシャルとシリアスフォトグラフィがはっきり分かれている。日本でははっきりしない。
  • 1989年 まず重点収集作家をきめた。17人。50〜60才。
    • 一律謝礼 1点 7万円で収集した。当時はマーケットがなかった。印刷物で発表するのが一般的だったので作品を売るのは一般的ではなかったため。
    • 1995年 マーケット価格による収集に変更
  • 予算: バブル期 2,3億/年、1999年 0円になり収集がストップした。
    • ほとんどの美術館で予算不足に悩まされている。(箱物傾向)
  • 1995年 総合開館
  • 現在予算10億円くらい。そのうち2億円が事業費、うち1億が教育。企業から1億くらい。
  • 現在 収集予算 5000千万。展覧会と連動して集めている。ファンドレージング1000万で昭和初期の写真を収集している。
  • 学芸員 12人。専門はそれぞれ。それぞれ企画書を出して選んで行政におうかがい。
  • 東京都写真美術館はコマーシャルはやらない(作家性重視;コマーシャルは写真家の意思だけではなため)。オーソドックス指向。ただしすぐれたものはあつかう。これは世界標準。欧米ではオーソドックスにたいしアンチの表現の場がたくさんある(が日本にはない)

小原

  • 伊豆フォトミュージアム
  • 都写美がやらないことをやる
  • 最初の展覧会: ヴァナキュラー写真
    • 土着のそこで消費されてきた写真 遺影とか 彫刻といっしょになってたり 物としての写真
    • シリアスな写真ではないものをみせたかった。
  • 学芸員2人。世間の反応にすばやく対応できるメリット 震災のあとに福原たづ子??? かめらばあちゃん ダムに沈んだ村をとる写真家?
  • アビゲイル・ソロモン=ゴトー: 作品としての自立性はあっても政治的社会的文化的影響をうける。
  • 1903年 学術人類館 生身の人間を展示がおこなわれた。このときの写真が地方にねむっている。

港: 「国際芸術祭と写真」

  • ミュージアムとフェスティバルの違い
    • ミュージアム: 恒久的、連携(コレクションの貸出)、見せ方がどこでもほぼ同じ
    • フェスティバル: 街中(廃工場とか公園とか)のスペースをつかう、条件は毎回異ってよい
    • 予算: ミュージアムはあるていど連続する。フェスティバルは毎回0からスタート。(行政がからむと市民にたいする説明責任あり)
  • 10月5月が世界的にみて多く写真祭がおこなわれる。
  • 写真祭のネットワークに入るかどうか。
  • 世界の有名な写真祭
    • Arles(アルル)の出会い: 写真展とはいわないのは4人の写真家の集りからはじまったため。写真家主体。教会とか倉庫とか市役所とかで展示。
    • UNSEEN(アンシーン): オランダ アムステルダム 古いガス工場で開催 メイン会場はガスタンク内
    • アルルは観光客メイン。unseenは若い人・雑誌・ギャラリーの情報交換が主で活気があり最先端のイメージ。
    • LONDON PHOTO: コマーシャルギャラリーが中心。パリフォトの成功をみて初まった。今年で3回目。その年のあたらしい作品がみらえる。対岸のタービンホールで写真集の販売会がおこなわれた。プリントは従、写真集が主という流れができつつある。
  • 笠原:
    • 美術館の方向性はどうしてもどういう専門の学芸員の影響をうける。
    • 都写美で映像部門が目立ってきたのもその影響がある(それだけではないけど)
  • 小原:
    • 地方の作家の作品で展示会をつくって本土にもっていこう。
    • ヨーロッパではコレクションをもたない美術館もあるが活動がせばめられる。
    • 美術館とは:
      • コレクションをもつ
      • コレクションの保存
      • コレクションを語る
      • (コレクションはアイデンティティ)
  • 港:
    • 相模原は若いアーティストのアトリエがおおい。
    • 相模原には美術系の大学がおおい。卒業後は就職するだけでなく相模原に残っているひともおおい。でも美術館がない。