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  • 大会ページ
  • 主催: 日本水泳・水中運動学会
  • 共催: 大阪体育大学
  • 後援: 公益財団法人 日本水泳連盟
  • 開催日時: 2021年10月23日(土),24日(日)
  • 会場: 大阪体育大学よりオンライン開催
  • 日本水泳・水中運動学会2021年次大会実行委員会
    • 大会会長: 川島 康弘 (大阪体育大学)
    • 学会会長・委員: 野村 照夫 (京都工芸繊維大学)
    • 委員: 生田 泰志 (大阪教育大学)
    • 委員: 西田 円 (天理大学)
    • 委員: 高橋 篤史 (朝日大学)
    • 委員: 谷川 哲朗 (大阪国際大学)
    • 委員: 浜上 洋平 (大阪体育大学)
    • 委員 事務局: 水上 拓也 (大阪体育大学)
    • 委員 事務局長: 尾関 一将 (大阪体育大学)

10月23 日 (1日目)

Zoom meeting open 9:00〜

9:30〜10:00

[2021-10-23 09:36]

[2021-10-23 09:45]

開会式

  • 阪大 原田
  • 総合司会: 尾関、水上
  • 挨拶: 野村照夫
  • 挨拶: 鈴木大地 (ビデオ)
  • 挨拶: 原田宗彦
  • 参加者半分しかいない。webinerが2つあるので混乱。

[2021-10-23 09:54]

  • 10:05再オープン
  • 10:15開始
  • 10:06つながらず

そのあいだに洗濯物干し

  • 10:11つながった

10:00〜12:00

一般講演会 学校法人浪商学園100周年記念事業

東京オリンピック・パラリンピック競技大会報告

  • 講演者
    • 競泳: 下山 好充 (新潟医療福祉大学)コーチ
    • 競泳(パラ): 宇津木美都 (大阪体育大学)100m平泳ぎ(SB8)6位
    • OWS: 貴田 裕美 女子マラソンスイミング 13位
    • 飛込: 榎本 遼香 (栃木県スポーツ協会)女子シンクロ板飛び込み 5位
    • 水球: 南 隆尚 (鳴門教育大学)広報・主務
    • AS: 本間三和子 (筑波大学)日本水泳連盟アーティスティックスイミング委員長
    • 司会: 川島康弘(大阪体育大学),生田泰志(大阪教育大学)

[2021-10-23 10:15]

  • 司会 生田
  • 挨拶 川島
  • テーマ:私の東京オリンピック・パラリンピック

[2021-10-23 10:21]

下山
  • 水沼のコーチング
  • オリンピック対策
  • 初出場
  • 予選レース(午後)→取材(0.5〜1時間)→ダウン→夕食(弁当)→移動→ケア→就寝
  • レース平均タイムを上げる 自己ベスト率99%をめざす
  • 高強度バイクトレーニング
  • 高所トレーニングは行なわず (時差調整+高所適応が必要なので)
  • 初オリンピック:3週間前くらいがから泳ぎと心の乱れが
  • 国際大会の経験不足 (ユニバ経験なし)

[2021-10-23 10:35]

  • Q: 泳ぎ心の乱れとは?
  • A: 選考会まではタイミングのズレもすぐ修正できたが、できなくなった。選手も忘れ物が多くなったりした。
  • ターンで離された経験は始めてだった。

[2021-10-23 10:37]

[2021-10-23 10:37]

宇津木
  • 代表選考会では保留扱い クラス分けがあるので
  • スランプからの復活 昔のタイムと比較しない 昔の泳ぎとは変える 調子がよくなくても今日はこのタイムを出すと考える

[2021-10-23 10:51]

  • Q: 心技体での課題は?
  • A: 試合経験をつんでメンタルが安定するようにしたい。ウェイトで右腕の筋肉がつくようになった。

[2021-10-23 10:53]

[2021-10-23 10:53]

貴田
  • 環境の影響を受ける 水温は16〜31℃
  • 泳力意外の知識・技術・戦略が必要: 位置取り、接触、駆け引き、ラストスパート
  • 10km以上は給水もある
  • 暑熱馴化: 水温の高い屋外プールでトレーニング
  • 深部体温: カプセルを飲むと無線経由で端末で温度がわかる。
  • クーラーなしですごした
  • 給水ドリンクはシャーベット上だと体温を下がる効果がいちばん大きかった。解けぐあいの調整がむつかしい。
  • アイスベストはつかわず。手・首の冷却と併用すると逆に体温が上がってしまうため。
  • ロングスパート(残り3km)までは暑くないと感じていた。
  • 試合前は35℃くらい、ドリンクをのむと32℃まで下がる。38.5℃まで上がる。ゴール直前は39.6℃まで上がった。40℃まであがると危険なのでギリギリ だった。
  • 出場者のランキングでは20位だったが結果は13位だったのでよかった。
  • 暑熱対策をしてない国もあった。アイスベストをつかっている国が多数。
  • 白のレースウェアを使用しているチームもあった。日本もそこまでこだわるべきだったのではないか。

[2021-10-23 11:09]

  • Q: ドリンクについて
  • A: 中身はレース環境によって変えている。シャベット状。最初は高糖質、中盤はミネラル補給、最後は冷やすのを中心に。最大6回給水しかでない。

[2021-10-23 11:11]

[2021-10-23 11:11]

榎本
  • すべて午後試合。日本の大会だとそういうことはない。
  • すでに内定をっっている選手とW杯で代表権をとるつもりの選手で空白の1年間のとらえかたがちがう。
  • 試合会場での練習も時間が食事時間にかかったり飛板の感触が変わったり大変だったが対応できるのも重要。
  • 段ボールベッドのマットレスも固さ調整してもらえる。
  • 日本食オンリーのダイニングが空いていてよかった。
  • 試合では体の痛いところ疲労具合が判断できなくなっていた。
  • 試合ではW杯より厳しい判断がされていた。
  • 普段の試合では2〜3人しか選手がいないが、11人もいて選手同士のコミュニケーションがとれてよかった。
  • コロナ禍で海外選手とのコミュニケーションがとりにくかった。
  • 無観客なので静かだったがプレッシャーがなかったともいえる。
  • 試合後はPCR検査したらすぐ退村しないといけないので仲間の応援ができなかったのが残念。

[2021-10-23 11:26]

  • Q: 板の感触が変わったのはなぜ?
  • A: 海外の選手は体重が重いのと、温度があがることによって、はねあがりが遅くなる。朝はいいけど、夜になるとベロンベロンにある。

[2021-10-23 11:27]

[2021-10-23 11:28]

  • 男子平均身長: ハンガリー196.3、日本179.5
  • スタンディングでシュートさせないでドリブルさせる。
  • 少人数での速攻にこだわった。
  • 戦術は破られるので個人のレベルを上げるのが基本。
  • コロナ禍で合宿・試合が激減。
  • オンライントレーニング。器具をつかわなくてもできる自重トレーニングで。
  • 水球はレフリーの影響がおおきい。無観客で影響があったのか、退水が多かった。
  • FINAは動きを増やすルール改正をしてきたがファールを増やす結果になったのではないか。

[2021-10-23 11:42]

  • 球技はテストマッチでチームをつくるものだが延期になって残念。
  • Q:
  • A: 微熱が出るだけで練習に出れなくなる。体調管理に敏感になった。

[2021-10-23 11:43]

[2021-10-23 11:44]

本間
  • 毎朝抗原検査(定量検査)してOCHAアプリに詳細体調入力。
  • 国内役員・ボランティアは抗原検査なし。
  • 競泳競技がおわるまではメインプール・アップルールでの練習できず。1日2時間半。
  • ギリシャの選手、空港で陽性反応が出たため出国できず、その後陰性になったので試合1日前に入国。
  • ロシアはドーピング問題でROCとして参加。テーマをロシアの思いにしたが曲「with russia from love」の曲名をつかえずフレーズの中のロシアもなく さないといけなかった。
  • 曲「free tibet」は政治色があるのでIOCが使用禁止に。曲中に問題がなかったので使えることに。

[2021-10-23 12:03]

質疑応答
  • Q: 医科学サポートはどうだったか? トレーナー コンディションイング 撮影 フィードバック
  • A: 下山 グループLINEをつかいながら連携できていたのではないか。 海外のトレーナーが日本のやりかたに興味をもっていた。レース分析と映像フィードバックはLINEをうまくつかって早くできていた。
  • A: 宇津木 選手村でトレーナーで対応してもらった。試合会場でも。スムーズにケアうけられていた。映像はハイパフォーマンスセンターの人が分析し てフィードバック。早かった。コーチと相談する時間がとれた。
  • A: 貴田 コンディショニングはよい状況だった。ウェイクアップメニューをつくってもらったり。科学的サポートは競泳から遅れていて今後に期待。深 部体温の測定も個人的におこなったものでチームでやってほしい。
  • A: 榎本 選手11人に対してトレーナー1人なので待ちが発生。科学的サポートはあまりない。映像はすぐに確認できるので問題ないかな。
  • A: 南 バスケやアメフトのような映像シェアができるようになるといいな。
  • A: 本間 分析活動は今回なし。

[2021-10-23 12:13]

川島: しめ

[2021-10-23 12:15]

12:40オープン予定

12:00〜13:00

休憩

[2021-10-23 13:00]

13:00〜14:30

一般発表

座長: 谷川哲朗(大阪国際大学) 発表10分 質疑応答5分

[2021-10-23 13:03]

1-1 フリップターンのシミュレーション解析
森大地(東京工業大学)
  • ターン時間はレース全体の1/3以上になりうる。
  • 実測するのは大掛かりな装置が必要→シミュレーション。
  • SWUMで人体モデルは21個の楕円錐台で。
  • 流体力は流れ場を解かずに動きから計算。
  • 壁との接触のモデル化: 爪先と踵の4点でバネ・ダンパーとして計算。
  • 先行研究の実測値(接触時間・力の最大値・力積)の範囲内におさまった→妥当性
  • フリップターン動作はインタネット上の動画から得たが、慣性センサー(IMU)を16個貼り付けて計測する予定。

[2021-10-23 13:12]

  • Q: モデルは男性なのに映像は女性なのはなぜか?
  • A: さまざまな角度から撮影されあ動画だったので。
  • Q: グラフで力のゆるやかなカーブなのだが、実際にはもっと鋭いのではないか?
  • A: フォースプレートによる実測でもスパイク状ではなかった。
  • Q: SWUMに足が壁につく時間はターンする壁からの距離に依存しそうだが?
  • A: 足が伸びきったときに丁度壁から離れるように距離・バネ・ダンパーを設定した。

[2021-10-23 13:18]

1-2 クロール泳におけるターン動作と下肢筋力及びジャンプ能力との関係性
森誠護(九州共立大学)

[2021-10-23 13:18]

[2021-10-23 13:21]

  • tumble turn クロール・背泳ぎ
  • open turn 平泳ぎ・バタフライ
  • somersault turn IM
  • bucket turn
  • crossover turn
  • 先行研究: 下肢のバリスティックトレーニングは6週間では改善がみられず
  • 等速性ダイナモメーターを使用して下肢筋力を測定。60,120,180deg/sで測定。
  • ジャンプ能力測定: 垂直とび・リバウンドジャンプ(5回連続ジャンプ)・ドロップジャンプ(とびおりてジャンプ)
  • ターン動作と筋力の相関はなし
  • ターン動作とジャンプは相関あり
  • 垂直とびは1000deg/sになる。
  • エキセントリックの等速性筋力も要調査

[2021-10-23 13:32]

  • Q: 腰部の移動速度と相関がないのはなぜか? (ターン時間の相関はある)
  • A: 陸上での垂直飛びの動作が苦手なのではないか?
  • Q: ターン時間と腰部の移動速度で、ターン時間は壁を蹴った直後のストリームラインによるのかも。
  • A: ターン前・ターン後で時間測定を分けたらよかった。

[2021-10-23 13:36]

1-3 OpenPoseを用いた泳動作解析用データ生成システムの開発
佐川哲彦(東京工業大学)

[2021-10-23 13:37]

  • SWUNの関節角度データを得たい
  • 光学式モーションキャプチャをつかうか、手動デジタイズして関節位置データを得て関節角度に変換していた。
  • OpenPoseで関節位置データを得る。関節位置データから関節角度データも自動で得られるようようにした。
  • 自由度: 肩3 肘1 股1 膝1
  • クロールで実験した。
  • 陸上で実験。水中ではOpenPoseの姿勢推定に問題があったため。
  • 横からの撮影では奥側の上肢に誤検出がみられた。

[2021-10-23 13:47]

  • Q: OpenPoseを水中でつかって失敗した経験があったが、どういう問題だったか?
  • A: 泡で体がかくれたとき、水泳だと横向き、背景が水色、などが問題。
  • Q: OpenPose以外には選択肢があるか?
  • A: いまはOpenPoseで別の学習データでやろうとおもっている。
  • Q: 陸上でOpenPoseをつかったときに、カメラの位置とか距離とかで精度が変わるか?
  • A: そこまでやっていないのでわからない。
  • Q: OpenPoseとPoseNetで姿勢推定させているが横からとると左右がわからなくなる。寝た状態だとうまく推定できないので90度回転させている。スポー ツ解析でOpenPoseはつかえないとライセンスにあるがだいじょうぶか?
  • A: 知らなかった。

[2021-10-23 13:53]

1-4 ハイパフォーマンスサポート事業東京2020パラリンピック研究開発の報告
仰木裕嗣(慶應義塾大学)

[2021-10-23 13:53]

  • メダル獲得を目指したスポーツ庁のプロジェクト
  • そのなかの用具開発
  • 無線骨伝導でゴーグルからラップタイムがきこえる。
  • コースロープの壁接近検知システムで衝突を防ぎタッピングなしで泳げる。
  • 卓球・ラグビー・パラ水泳の競技横断で映像フィードバックするシステム。
  • 選手情報・大会情報は事前登録できる。QRコードを生成する。
  • 障がい情報は年度で変わる。
  • 撮影前のQRコードを写し込むと自動で分類される。
  • 決勝進出したらレース情報を追加。

[2021-10-23 14:04]

  • Q: つぎきの構想は?
  • A: スポーツ庁のお金で動いているので、いまのところなし。
  • Q: 水球でもつかえるか?
  • A: たたかれたら壊れてしまうけど。
  • A: スポーツコードは高いので全員が持つことはできない。

[2021-10-23 14:08]

1-5 東京オリンピックにおける男子水球競技のゲーム分析 〜世界,そして日本はどう戦ったのか〜
洲 雅明(大分県立芸術文化短期大学)13:00〜14:30

[2021-10-23 14:09]

  • 欧州の強豪国はコロナ禍でも対戦できていた。欧州以外はできず。
  • エントリーをどうするかむつかしい。
  • GKひとりエントリーが多かった。
  • CF(センターフォワード)は攻撃の要なので2人体制。
  • 新ルールでの変化なし。

[2021-10-23 14:20]

  • Q: パスラインディフェンスからの。。。
  • A: ...
  • Q: 退水の戦術・強化プランは?
  • A: センターバックが前に出て退水にならないようにしている。ズレると大量失点につながるので精度を高める必要がある。

[2021-10-23 14:25]

14:40〜15:50

水泳競技のコーチングにおいて心理サポートは必要か?

演者: 野口 智博 (日本大学)

演者: 菅生 貴之 (大阪体育大学)

司会: 西田 円 (天理大学)

[2021-10-23 14:40]

[2021-10-23 14:43]

野口
  • 記録向上に関する諸因子について: 遺伝的資質+文化・社会の発達
  • 社会の発達とは?
  • ロックダウン後のトレーニング再開: 否定→怒り→消沈(後悔)→認識
  • 社会環境が変化することで弱みが露呈した。
  • 心理的トレーニングの必要性を書いたものは少ない。
  • 心理作戦の重要性
  • 日本水泳界の心理的サポートがはじまったのはロサンゼルスでメダルがとれなかった(本番に弱い)ころから。
  • 2000年→2020年: 選手をとりまくアントラージュが増えた。
  • 選手がメンタルサポートスタップに相談していたが、コーチは相談してもらえなくてストレスがたまった例。
  • ソーシャルスキルの向上も必要
  • コーチの社会的スキル向上も必要

[2021-10-23 15:07]

菅生
  • 心理サポートとは: 選手のみでなく指導者も一緒にとりくむ。精神修行ではなく心理的スキルを学ぶ体系的な教育活動である。
  • スポートメンタルトレーニング指導士: 深刻な心理的問題を抱えている選手はあつかわない→専門的なひとに
  • スポーツカウンセリングとの違い:
  • スポーツカウンセリングは傾聴的手法
  • スポーツメンタルトレーニング技術的指導は教育的手法
  • このふたつの折衷案が求められている
  • 選手だけでなくチームに役立つ心理サポートを模索
  • スポーツメンタルトレーニング(SMT)指導士: コーチと選手のかかわりかたにアドバイスする。
  • deep practice: 集中して試合を想定した濃い練習

[2021-10-23 15:33]

  • よいSMT指導士のみわけかた: 学会の認定をうけているか? 研鑽をつづけているか?
  • 東京オリンピックがきまってから雨後のタケノコのように増えたが。
  • 地方のコーチとSMT指導士のマッチングの仕組みが必要。
  • SMT指導士はまだ200人程度と少ない。
  • 筋力はむりやり動かせば筋力は多少なりとも上がるが、メンタルはそうはいかない(強制しても効果はない)。
  • コロナで延期になったとき冷たい意見も多かった。ダーティなイメージが強いとおもった。

[2021-10-23 15:48]

[2021-10-23 15:50]

16:00〜17:00

泳パフォーマンス評価の最前線

科学的手法の学術的・現場的評価への応用

演者: 言上 智洋 (Bournemouth University)

司会: 浜上 洋平 (大阪体育大学)

[2021-10-23 16:00]

紹介

[2021-10-23 16:02]

  • 専門はバイオメカニクス
  • 泳速度=ストローク頻度+ストローク長
  • ストローク長=抵抗力+推進力
  • 解剖学的要因と生理学的要因と泳動作
  • 泳動作=回転力+上下左右方向の力
  • 回転力+上下左右方向の直接計測は大変困難
  • 運動速度vs負荷は二次曲線だが複数関節がからんでくると直線的になる。
  • 従来の準牽引永との違い: 重りをつかうものだと慣性力が効いてバタフライ・平泳ぎで正確に測れない。
  • 負荷vs速度の傾きは抵抗と相関が高い。
  • 泳速度とV0(無負荷時速度)L0(牽引永のときの負荷)の相関が高い。
  • バタフライの方が技術依存が多い。クロールは体が大きい人が有利。
  • 逆動力学: 動きから原因を推定する。
  • F=ma: 全体でみると変動がないので解析できないが、上下方向については抵抗力が無視できる(数%)ので定量化が可能。
  • 上下方向の加速度 * 体重 = 体重 - 浮力(水面下の体積)
  • 背泳ぎの方が浮力が大きい→体が沈んでいる。1〜2cm低い。
  • 重力=696N 浮力=578N(クロール),608N(背泳ぎ)
  • クロールの方が上向きの力をだしているはず。
  • 背泳ぎは上向きの力の変動が大きい。平均は小さい。
  • クロールはダウンスイープで、背泳ぎは第2ダウンスイープ(フィニッシュ)で上向きの力をだす。
  • 背泳ぎは第1ダウンスイープで下向きの力だがキックによるものではないか。
  • 足の甲で蹴っているときのキックが上下方向の流体力の主要因ではないか。
  • 身体の総角運動量は身体の各セグメントの角運動量の総和から得られるので計算可能。
  • 総角運動量から総トルクが算出できる。
  • トルク: リカバリー時に足を浮かせるトルクが発生している。
  • 計算で波の影響は考慮していないので、頭・肩の水面位置が正確ではない。
  • クロール: ダウンスイープで足が沈む
  • 背泳ぎ: 細かく変化する。キックの影響?
  • ローリングのトルクの議論はあまりされなくて角度で評価される。
  • 角度の変化は計算できるが角度の変化幅は評価できる。左右差はわからない。
  • クロール: 運動強度が上がるとローリング角度は小さくなる。
  • 背泳ぎ: 体が浮いてきて重力・浮力によるローリングトルクは減るのに、ローリング角度は維持されている。速度が上がるとローリングのために力をつ かわないといけない(効率悪化)。

[2021-10-23 16:55]

  • Q: L-V曲線で抵抗力は考慮されてない?
  • A: 抵抗力が傾きに反映されている。
  • Q: クロールでローリングが減るのはなぜ?
  • A: なにが原因なのかはわからない。

[2021-10-23 17:02]

17:10〜17:40

荻田先生を偲んで

発起人 森山 進一郎(東京学芸大学),西脇 雅人(大阪工業大学),黄忠(スポーツおきなわ)

[2021-10-23 17:15]

  • VO2max 6ml/分/kg (40歳のとき)
  • スイムでは供給が足りないのでテクニックが重要

[2021-10-23 17:50]

17:40〜18:10

情報交換会

別のzoom meetingで

10月24 日 (2日目)

Zoom open 8:30〜

9:00〜10:30

一般発表

座長: 角川 隆明(筑波大学) 発表10分 質疑応答5分

[2021-10-24 09:00]

2-1 平泳ぎキックの動作と流体力の関係
千葉海勝(新潟医療福祉大学大学院)

[2021-10-24 09:01]

  • 平泳ぎはキックで加速する。
  • 足の甲と裏に圧力センサーをつけて測定。
  • 動作と足部の流体力の関係はよくわかっていない。
  • 壁キックで測定。(有線の圧力センサーをつかったため)
  • 流体力はキックを強くしても増えなかったがキック頻度・最大加速度は上がった。→速く動かそうとした?
  • 最大水平速度は変化なし→速く動かそうとしても水の抵抗で速度があがらなかったとおもわれる。
  • 屈曲局面の引き付け速度はキックを強くすると上がる。
  • 回流水槽と壁キックで水平力は変わらず約200Nだった。

[2021-10-24 09:13]

  • Q: 壁キックのため泳速度があがらないが、normal(80%努力)とmaxmumでの選手の意識の差はあったか?
  • A: 壁を押してしまう意識はあったとおもう。
  • Q: 時間平均を出すとよいのでは?

[2021-10-24 09:17]

2-2 ドルフィンキック模擬動作はキック動作改善のための有効なトレーニング手段になり得るのか?
池田祐介(新潟医療福祉大学)

[2021-10-24 09:17]

  • 泳速度が大きい選手は下胴の角度変化が大きい。
  • 主観的情報がない問題。
  • 模擬動作: キック頻度を上げると角度が小さくなった。角速度は上がる。速度は変化なし。
  • 水中: 膝下を強調しないキック動作。上胴下胴の角速度を増加させる。下胴が大きく動く2.3Hz
  • 脚の速く動かすのではなく下胴の角速度を上げるのが重要。

[2021-10-24 09:29]

  • Q: 上半身をジェネレータとしてキック
  • Q: 重心の水平速度ではなく大転子の水平速度をつかったのは?
  • A: マーカーでよくわかるので
  • Q: 水中は2.3Hzなのに陸上模擬では2Hzなのは遅いのでは?
  • A: 測定する前は2Hzでも早いとおもっていた。

[2021-10-24 09:33]

2-3 競泳における異なるリレースタートがパフォーマンスに与える影響
星川慎吾(新潟医療福祉大学大学院)

[2021-10-24 09:33]

  • 重心水平速を高めるのが重要だといわれている。
  • リレースタートはリアクションを-0.03s早められる。動作が自由なので予備動作がおこなえる。
  • advanced step start (AS)の研究が進んでいない。over step startとも。
  • 先行研究では結果が分かれていた→熟達した選手で測定した。
  • AS/KSの5m通過時間は91%くらいなった。水平速度は104%に。鉛直速度は-方向に169%増加。リアクションタイムは182%(遅くなっている)。
  • ASの方が重心高が高くなっている。KSは上体を起こす動作があるがASにはないので水平速度の向上に貢献しているのではないか。
  • ASでバックプレートを越えて前脚をひっかけたときに体が沈み込まないようにするのがよさそう。時間が短かくなる。

[2021-10-24 09:44]

  • Q: 引き継ぎ時間を短かくするような指示はったか? リアクションタイムがレースを考えると遅いが。
  • A: 大会のときと同じように、という指示はした。タッチはタッチ版をつかっておらずバラツキがおおいかも。
  • Q: 先行研究では引き継ぎタイムが重要だといわれている。
  • Q: 飛び出し角度の求め方は?

[2021-10-24 09:49]

2-4 足関節背底屈運動の有無によるキックスタートパフォーマンスへの影響
山城昌一朗 (新潟医療福祉大学)

[2021-10-24 09:49]

  • バックプレートを力強く蹴るのが重要。
  • うしろの足関節の反動動作が重要らしい。
  • バックプレートを強く蹴れない選手はバックプレートに踵をつけるように指導したところ速くなった経験あり。
  • 踵をバックプレートつけてもつけなくても動作に変化なし。筋活動も変化なし。
  • 踵をつけると速くなった選手は踵をつけることで足が安定し強く蹴れるようになったのかも。

[2021-10-24 09:59]

  • Q: 踵接地ありでパフォーマンスが下がった選手はいたか?
  • A: 統計的な差はなかったが5m通過タイムが下がった選手はいた。
  • Q: 踵接地ありで速度変化がなかった選手では筋活動の違いはあったか?
  • A: 違いはあった。
  • Q: 反動動作?

[2021-10-24 10:05]

2-5 競泳キックスタートにおける下肢の筋活動解析 〜台上動作に着目して〜
浪尾大二郎(筑波大学大学院)

[2021-10-24 10:06]

  • 20%ブロックタイムで大殿筋が活動し水平速度が立ち上がる。
  • 40%〜60%で姿勢変化。前脚の筋活動がみられた。
  • 70%BTで水平方向増加。前脚外側広筋の活動がみられた。
  • [2021-10-24 10:16]
  • Q: マーカーは下半身のみ? 重心を算出すのに上半身の位置も必要なのでは?
  • A: 身体重心位置は測定していないが、反力から速度は算出できる。上半身へのマーカーと筋電計の貼付はたいへんだったため。
  • Q: 膝が伸びきらない選手はいたか?
  • A: 外側広筋の活動が個人差はみられた。

[2021-10-24 10:21]

2-6 バックストロークレッジが背泳ぎスタートの回転動作と入水時に与える影響
佐藤大典(びわこ成蹊スポーツ大学)

[2021-10-24 10:23]

  • ホールエントリー(一点入水)、アーチバック姿勢(大転子の位置を高くする)が重要だといわれている。
  • BSLで4,5,15m通過時間は有意に短かくなった。
  • BSLありで飛距離・水平速度が向上した。
  • BSLりだとそもそも重心位置が高いので飛距離が伸びた。
  • BSLありだと上半身がより下を向くようになった。滞空時間が長くなって回転させる時間が確保できたから?
  • BSLありで下肢が高く上がるようになった→一点入水

[2021-10-24 10:32]

  • Q: 一般レベルの選手でも測定した場合にどうなるか?
  • A: 女子選手では下肢が下がりやすい。
  • Q: 角運動量をどうやってかせぐかが重要。個体差があるはず。
  • Q: 骨盤との角度も測ると体のつかいかたがわかるかも。腰痛の研究のと関連。

[2021-10-24 10:38]

10:45〜12:10

一般演題

座長: 植松 梓(追手門学院大学)発表10分 質疑応答5分

2-7 一斉指導の体育授業の中で,あおり足の矯正は可能だろうか?〜平キック体操の効果検証〜
生田泰志(大阪教育大学)

[2021-10-24 10:45]

  • 足関節の背屈がわからない。見えない。
  • 水中で壁に向かって立位の状態で水中体操を実施し改善がみられた(2006)
  • 平キック体操の考案
  • 高校生に一斉指導してみた。
    • 足関節の背屈を目視
      • ハードル走のぬきあしのように
      • サッカーのインサイドキックのように足の内側で水をはさむ
      • 太股が前にこない

[2021-10-24 10:56]

  • Q: 学校水泳であおり足を矯正する意義は?
  • A: あおり足だと進めない。
  • Q: 生徒自身はできてる・できてないは判断できているか?
  • A: いろいろ
  • Q: 最初からできていた人に変化はあったか
  • A: 最後の最後のスナップがうまくなった人も、改悪したひともいた

[2021-10-24 11:01]

2-8 男子大学生を対象とした水からの脱出容易度に関する研究〜Water Competenceの一項目である脱出問題を対象として〜
鳥海崇(慶應義塾大学体育研究所)

[2021-10-24 11:02]

  • 水泳の能力だけでなく知識や心構えも重要
  • 岸についてから水から上がるのも重要
  • 10cm以上になると上がるのがむつかしくなる。
  • 岸に上がるまでに救命胴衣や着衣を脱ぐべきか?
  • 立ち泳ぎ技術はあまり重要ではなさそう。
  • 上半身のパワーが効いている。救命胴衣があると壁から離れるので力が伝わりにくくなる。
  • 水浸時間が長くなると冷えて握力が下がる恐れはある。(留まるパワー)

[2021-10-24 11:14]

  • Q: 疲労というのはどう定義しているか?
  • A: 1回の授業を受ける前後で。
  • Q: 脱出の方法もいろいろあるはず。

[2021-10-24 11:17]

2-9 LINEを用いた競技データ即時フィードバックシステムの開発
林勇樹(追手門学院大学)

[2021-10-24 11:18]

  • レース映像とレース分析データを即時フィードバックする。
  • 従来: 撮影エリアと映像提供エリアを100mLANで接続してHDDに保存。
  • 近距離通信がつかえなくなったのもある。
  • LINE利用者IDと競技者番号と紐付ける。(人力)
  • カメラとレースとレーンをひもづける。ファイル名でわかるようになっている。
  • LINE pushは有料なのでreplyで。
  • 映像変換やアップロード処理があるので提供速度は早くならなかった。
  • 提供ブースの混雑は回避された。

[2021-10-24 11:28]

  • Q: AWSで保存しているいるが利用料はどうする? 見通しがたちにくい。
  • A: google drive/dropboxをつかう方法もあるが勝手に変換がはしったりして使いにくかった。
  • Q: コーチはどうしている?
  • A: チーム番号があるのでチームの分だけにしぼりこまれる。
  • Q: なぜADカードの登録で手作業なのはなぜか? LINEのリッチメニューをつかわないのか?
  • A: ADカードにQRがのっていないのは運営の電通の対応でお金がかかる。

[2021-10-24 11:33]

パイロットスタディー 発表7分

P1-1 PIV法を用いた水中ドルフィンキックの泳速度を向上させる要因の検討
中園優作(筑波大学大学院)

[2021-10-24 11:34]

  • particle image velocimetry method: 流体の流れを可視化する画像処理技術
  • マイクロバブルにレーザーをあてて可視化して流れを算出
  • キック頻度をあげると速度が上がるが要因があきらかではない。
  • ダウンキック終盤で後ろ向きの流れが強くなっているのが観測された。
  • つま先速度が上昇している。→渦への影響か

[2021-10-24 11:41]

P1-2 個別最適ストローク求解のための筋力特性測定の試み
土屋颯太郎(東京工業大学)

[2021-10-24 11:42]

  • 筋力特性データベースを関節トルクの上限とする。
  • 平均化されている、角速度が早い領域が考慮されていない問題。
  • スイムベンチで測ってみた。

[2021-10-24 11:46]

P1-3 優れた巻き足技術を有する水球選手はどの様に推進力を生成しているのか?
川合英介(国際武道大学)

[2021-10-24 11:47]

  • 競技能力が高いからといって巻足がうまいとはいえない。
  • アウトキック局面での推進力が重要っぽい

[2021-10-24 11:55]

P1-4 個人競技における変革型リーダーシップの有効性について
坂口結子(日本福祉大学)

[2021-10-24 11:56]

  • 東京大会での不信について現場ではチーム力不足があげられている。
  • コロナの影響もあり個人強化だった。
  • チーム力は集団凝集性で示されることが多い。
  • 課題凝集と社会凝集
  • 交換型リーダーシップ(影響力をうけるかわりに報酬を得る)と変革型リーダーシップ

[2021-10-24 12:03]

12:10〜13:10

昼休み

13:10〜14:10

若手の会

「スタート台上動作の科学〜動きと力の観点から着目して〜」

演者: 酒井紳 (東京女子体育大学)

司会: 川合英介(国際武道大学)

[2021-10-24 13:10]

第一部
「スタート台上動作の科学〜動きと力の観点から着目して〜」
酒井
  • スタートのコーチングの時にどこに着目しているか?
  • トルクのデータからスタートの理解は深まったか?
  • 陸上の競泳のスタートの比較
  • 陸上は30mまでは加速がつづく
  • 競泳はスタート後入水で速度減少
  • 台上時間と力発揮はトレードオフの関係にある
  • キックスタート: 両手足がスタート台に接地するので閉ループが形成される。
  • 水平成分:後ろ足の力積が65%以上ある。前足は25%。手は10%。
  • 垂直成分:前足が多い。後ろ足が蹴り上げる力を手で下げていて頭を下げる回転トルクが発生している。
  • 後ろ足の力積と水平速度は正の相関。前足の力積と水平速度は負の相関。
  • 陸上でも後ろ足が相関が高い。前足は相関なし。
  • 前半で前足でふんばることで後ろ足で強く蹴れるのではないか。→負の相関の理由か?
  • 腕のつかいかた、手を引くかどうか/後傾でかまえるかどうかははあまり関係ないかも。

[2021-10-24 13:46]

第二部
「飛び出し速度獲得に関わる関節の動き〜関節トルクから〜」
酒井
  • 後脚は股関節トルクがいちばん貢献している。跳躍動作に似ている。
  • 前脚は股関節の貢献が多め。前半は股関節、後半は膝足がトルクをだす。
  • トルクパワー: 筋が引き伸ばされながら力を発揮するのをみるのに便利 strech-shortening cycle(SSC)
  • 陸上と違い、頭が上がらないようにスタートしなければならない。

[2021-10-24 14:06]

14:20〜14:50

高橋伍郎先生を偲んで

演者 合屋 十四秋(愛知教育大学名誉教授)

司会 野村 照夫 (京都工芸繊維大学)

[2021-10-24 14:20]

[2021-10-24 14:57]

15:00〜15:30

バックアップスロット

後援企業様 紹介

[2021-10-24 15:10]

15:30〜16:00

総会

[2021-10-24 15:13]

[2021-10-24 15:44]

16:00〜16:30

閉会式

学会賞表彰

総評: 開発、解明、皆泳

次年度学会大会: 東京女子体育大学

[2021-10-24 15:59]