午前は会社で仕事して、午後から参加。
[2015-01-26 12:45]
- コクヨホールに潜入。
- WiMAXは微弱。LTEはまずまず。テーブルにはコンセント完備。表面実装(というのか? 埋め込みではない)ので壁直付けACアダプタもOK。
- 椅子は普通の事務用のやつなので高さ調節できる。
- 飲食・撮影・録音禁止。(ペットボトルを持ち込んでる人はけっこういた)
- 300人収用の会場だが半分以上はうまってた。
招待講演I
ポスト京の先のポストムーアに向けたデータ中心コンピューティングとTsubame3 / 松岡聡(東工大)
[2015-01-26 13:00]
- ポストムーア時代はデータ中心の時代(FLOPS向上の時代ではない)
- 光ファイバー 8芯100km 350本 設置面積は小さいのに
- 目的:国民の関心事への適用と最先端技術をITに与えるのと
- 論文のデータマインイングで候補物質の絞り込み→分子シミュレーション
- tubame2.0->2.5: アベ政権の補正予算がとれた 運用しながら入れ替えできた(1ヶ月くらい)
- tubameが安く作れるのは、コモディティ技術をつかっているから、最先端のものをリスクを取って導入できる(だめでもI/Fが同じ代替物をつかえる)。K,BGQだと独自設計なのでリスクがとりにくい。
- HPCは1000倍/10年, Intel IDCは30倍/10年。many-coreで性能があがったが、2018年ごろまでには新しいテクノロジーがないと1000倍/10年が維持できない。
- 今のビッグデータといわれているものはデータ量としてはたいしたことがない。アルゴリズムは大変だけど。
- ゲノムとソーシャルネットワークは真のビッグデータ。
- Graph500の顔ぶれはTop500とは異る(クラウドが台頭する)と予想されたが、結果は同じ顔ぶれだった。IDCよりもスパコンの方が規模が大きいため。スパコンは設置面積は小さくてもgoogleよりもコア規模は大きかったり。
- IDCは横方向(サーバ間)のトラフィックは縦方向(外向き)の3倍くらいあれば足りる。HPCとの違い。
- Kでもグラフ計算で通信が73%も費されている。
- データシミュレーション:観測とシミュレーションをくっつけたやつ。
- NVM: 深いメモリ階層にどう対応するかが鍵。
- tubame4.0: デナムスケーリング??? ムーアの法則が終わるとデバイスの進化が止まる。
- 3次元実装でReRAMなどとロジックのバンド幅がひろがるニューロモーフィックが伸びる?
- ポスト京はメモリが小さくなってしまうロードマップ。ポストムーアのトレンドと真逆な方向でやばい。
[2015-01-26 13:56]
セッションII 省電力ロジック
フロントエンド三次元集積 / 安田哲二(AIST)
[2015-01-26 13:56]
- インターネットのトラフィックは10倍/10年。
- 平均すると一人あたり1KWをつかっている。
- IDCは1%くらいだがトラフィックが増えれば電力も増えてくる→ではこまる。
- ロジック・メモリ・ネットワークのうちロジックが足をひっぱる可能性。性能向上の余地がすくない。
- ここのところ微細化のわりにゲート長が短かくなってない。
- 新材料の導入:違う材料を平面に並べてCMOSではなくて縦に積んでCMOS。
- 三次元にすると配線もちがってくる。
- TSVと三次元集積は両立する。
- Ge-OIは比較的早く実用化されるのでは?
- トンネルFETのようなのも並行して研究する必要あり。
[2015-01-26 14:20]
次世代TCADによるデバイス開発の加速 / 福田浩一(AIST)
[2015-01-26 14:20]
- Technology CAD
- N_acative * C * Vdd^2 * f
- N_total * Ileak * Vdd
- 新構造 FinFET(フィンフェット)
- 新材料 Ge
- 新原理 tunnel
- TCAD: 電流特性のシミュレーションなど
- モデリングもやらないといけなくなる:回路モデルをつくったり。
- 積層デバイス間の相互作用。
- 発熱のシミューレーション。
- 自動微分で新デバイスの記述が簡単に。
- 領域分割で大規模解析が可能に。
[2015-01-26 14:33]
(休憩)
招待講演II
北の大地で実現する高効率なデータセンターの未来 / 田中邦裕(さくらインターネット)
[2015-01-26 14:50]
- 世界のラインキングで14位。国内の10%弱のトラフィック。
- 北海道のデータセンター: 吹雪で社員が帰れなくなることも。
- コロケーションは3割弱と多くない。
- ラック貸し(ハウジング)しても水冷やDCを提供しても客は使ってくれない。部分最適化の弊害。
- ホスティングなら全体最適化ができる。
- コロケーションでラック貸しだと吹雪で行けないような場所は適さない→都市/郊外に。
- コロケーションの売上は伸びなくなってホスティング(クラウド)が伸びている。
- 石狩は札幌からタクシーで20分くらいと近い。インフラ・人が必要なため。
- 石狩の工業団地の面積は山手線内側の半分くらい大阪環状線とおなじくらい。
- PUE 2がふつうのサーバ。
- 本州とロシアの方に伸びているバックボーンの近くを選んでいる。
- 夏場はターボ冷凍機で、冬場は外気と排気を混合して加湿。
- 高温動作したときサーバだけでなくアプリケーションもまきこんでPUE改善に。
- 太陽光風力を道内で消費してしまえばよい。LNG基地もある。ロシア・オーストラリアから交互に購入。
- 北海道からヨーロッパへ。北極の氷が溶けてケーブルシップが通れるようになった。
- ラージデータ(4Kビデオとか)とメニーデータ(IoTとか)を区別している。
- 2Kから4Kになって桜の花が散るレンダリングもテクスチャでなくちゃんとやる必要に。
- 3要素:プロセッシング・ネットワーキング・ストレージ
- トラフィックはコンシューマのISPだったが、モバイル・マイクロソフト・アマゾンにも流れるようなってきた。(横のトラフィック)
- トラフィックの90%以上が東京に集中している。
- 人がつかうインターネットと物/サーバがつかうインターネットがわかれてくる。
- DC給電:サーバの電源モジュールは効率が悪いし故障もする。太陽光は直流。
- 高温超伝導の実験が始まる。(すでにケーブルは敷設ずみ) 売らないメガソーラ。自分たちで使う。地方で発電して大都市で消費は無駄。
- 送電系のコストよりもネットワークのコストが安くなるスピードが速い。
- 北海道のまわしものみたいですがw
- グリーンピースもデータセンターに注目している。エネルギー消費が多いため。
[2015-01-26 15:30]
さくらの田中さんの講演は持ち時間ちょうどでさすがだ。それにくらべて松岡さんは...
セッションIII 次世代データセンター
超高集積・超広帯域光ネットワーク / 並木周(AIST)
[2015-01-26 15:31]
- google型データセンターはネットワークが細い。
- 電気スイッチはスケールしなくなっていくだろう。
- 光スイッチは回線交換しかできない(パケット交換はできない)。
- 光スイッチはバンド幅を増やしても消費電力は増えない。
- コヒーレント伝送でやっているような多値変調・偏波もつかう。
- エクサビット級スイッチトポロジー: アイデアなし。2ステージのfat tree。32x32 SWを65000個つめばできる?
- 光デバイスの開発は民間ではむつかしい。(ネット定額制とかのせいで)
- シリコンフォトニクスは日本は出遅れているが、化合物半導体での強みを生かせないか。
[2015-01-26 15:58]
革新的ハードウェアがデータセンターにもたらすインパクト / 工藤知宏(AIST)
[2015-01-26 15:59]
- more-moore: プロセス以外で集積度を上げる。三次元。
- more-than-moore: アナログつかったり光をつかったり。性能バランスがかわってアーキテクチャがかわる。
- B/s/FLOPS: 京で0.5、汎用アプリで0.05以上あればよい。FLOPSが上がってB/s比を維持するならオフチップではむりで三次元実装必須。
- データフロー中心。
- SimGrid: 分散システムシミュレータ(フランス製)
- NAS Parallel Benchmark: レイテンシが効く。バンド幅を生かすには問題サイズを大きくする必要がある。
- レイテンシを短かくするのは難しい。光の速度は越えられないので地道な改良。
- ビッグデータ解析: MapReduceを単純につかっただけではCPUが遊んでしまう。
- メモリ-ロジック間で1TB/sをだすにはメモリとロジック(計算コア)を細分化してオンチップネットワークが重要になる。
- ストレージ(NVRAM)に光ネットワークとロジックをくっつける形になるのではないか? (技術的にはむつかしい)
- データプレーン(アプリ特化のライブラリOS)とコントロールプレーン(資源管理)の分離
- MRAMは書き込みは読み出しにくらべ1桁消費電力が大きい→三次元実装した場合、冷えているところに書く制御が必要。
[2015-01-26 16:23]
パネル討論: 大規模化するデータ処理の課題と展望
[2015-01-26 16:27]
- モデレータ: 津田建二氏(株式会社セミコンダクタポータル編集長)
- パネリスト:
- 田中邦裕氏(さくらインターネット)
- 藤澤克樹氏(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所教授)
- 安田哲二(産総研ナノエレクトロニクス研究部門研究部門長)
- 工藤知宏(産総研情報技術研究部門研究部門長) (松岡さんの代打)
- 藤澤
- データ階層間移動を減らすとレイテンシが減って性能があがるし消費電力も減る。
- 都市OS: センサーデータを縮約してから計算?
- 工藤
- 油浸が重要
- ハードがかわれはソフトもかわる
- 田中
- ハードで消費電力を減らすのは限界に近い。電気を喰うお客さんを別ラックになるようにするとか。
- 安田
- 今の研究テーマで5割は失敗すると考えている。ハイリスク。
- メモリのサイズ・レイテンシ・ビットコストは、今後のビッグデータがどれがメジャーになるかによって、どの不揮発メモリがメジャーになるか決まる。
- 三次元実装すると温度が100℃くらいまで上がっても動くのか?重要な選択。
- 工藤
- 仮想化は1台のハードに複数のVMを動かすことはなくて、VMがあっても専業になる。光パスでは届くデータが混ざることもない。
- スパコンであってもコストは重要。
- 田中
- 省電力では全体最適化がぜんぜんできてない。
- データ処理でデータコピーが何度もおこるのがよくない(データをコピーしたら負け)。今のLinuxは濡れた雑巾状態。いくらでも絞れるはず。
- googleはCPUを無駄づかいしすぎ。
- 藤澤
- 省電力のためのライブラリを配る予定。/procをみてOpenMPを最適化するだけ。
- 安田
- ロジック部分とHDDが電気をくっている。
- post moore: 特定の用途なら別の計算機がありえるが、全体に対する割合がどのくらいか? 現状ではまったくわからない。
- 田中
- レジスタも不揮発になると電源切ってだいじょうぶ、となればデータセンターとしてはイノベーションになる。
- そのうちネッワークにアクセスしたら罪という状況になるかもw
- 藤澤
- インターコネクトが遅い。
- 浅井
- 不揮発メモリをレジスタに使えるのはまだまだ先の話。キャッシュメモリくらいまでしか見えてない。
- 工藤
- DRAMを不揮発メモリでおきかえた場合にインタフェースはどうかわるか?
- ???
- シリコンフォトニクス: 実装技術がこなれていない。
- オンチップに載せた場合には交換が大変になる。tubameでつかわれている(AOC)のは1世代前の技術。
- 安田
- AISTは国研だったので国際連携はしにくかったが、経産省でも国際連携が重要という考えをする人が増えてきた。
- 藤澤
- 住民に対する明い未来の提示が重要
- 田中
- 半導体(製造)とアプリケーション(IT)。日本はITが弱い。基礎研究もしてない。ユーザ数も少ない。
- ドワンゴが上位レイヤから下位レイヤまでエンジニアを揃えようとしているのに注目している。
- インテル あべ副社長
- 数えてみたら"ムーア"が言われたのは31回。
- 全体最適化・だれを見て仕事してますか?(テクノロジーは手段)、アイメック?(非営利団体)自分で稼ぐ。変化をビジュアライズ・具現化するのがうまい。
- 競争ではなく協業で。
[2015-01-26 17:28]