万年筆にインクを補充しようとピストンで吸い上げてたところ、尻軸ごとピストンが抜けてびっくり。いぜんピストンが壊れてペリカン本社ドイツ送りになったことがあったので心配したが、どうやらネジが緩んで抜けただけのようなので、インクが乾く前に水洗いした。
ピストンを下げると尻軸がせりあがってくる構造になっていて、尻軸がせりあがると尻軸を回すための切り欠きがみえてくる。ここに薄いレンチをはめて回わすだけなのだが、肝心のレンチみたいな工具は高そうで、もうちょいしらべてみるとフォークを改造してレンチにするという記事がみつかったのでその作戦で。
胴軸側がメスネジ。
ピストンはこんなかんじだった。初めて見た。洗ったり拭いたりでグリスが取れたので補充しないと。
しらべてみるとほとんどの記事でセイコーの撥水性のある時計用シリコングリスをつかっているので重さアタリの単価で考えるととても高価だが失敗したくないので購入(520円+送料0)。ヨドバシでは販売終了になってた。
蓋を開ける前に上に向けて放置してグリスが底にたまるようにしとかないと蓋をあけたとたんグリスが流れるそうなのだが、たまたま上向きにひと晩放置してたのでだいじょうぶ。
グリスの透明度が高くて傾けてみても界面がわからない。
尻軸の切り欠きの幅は7mmくらいなので(百均で買ったノギスを持って行って)測りながらちょうどいい感じの間隔のフォークを探して買ってきた。
ペンチでグイってまげて7mmのレンチをつくる。
素のフォークの間隔だとちょっと狭いのでちょっと広げたら尻軸にはまった。
胴軸・ピストン・すべりネジにシリコンオイルをぬって(さむさのせいでオイルが固くてなかなかきれいに塗れなかった)から尻軸をねじんだ。フォークの板の厚みがちょっと厚くて尻軸がこれ以上ねじこめなくて、尻軸と胴軸のあいだに隙間が少し残ってしまった。みためが悪いがつかうには問題ないので、気がむいたら薄いフォークを買ってくるかな。