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ペリカントレドの軸からインクもれ修理が時間かかる(6ヶ月!)ので、新しい万年筆を買うことにした。
プラチナ万年筆のPP-100000Hが気にいったけどすでに新品は売ってなかったので金属軸つながりでPTS-50000に決めた。現物はみてない。PP-100000Hはペン先の材質がPt-200(プラチナの割合が20%)という微妙な素材だし。ちなみに軸がプラチナで100万円もするthe primeはPt-790(プラチナ79%)。値段だけで選んでYahooショッピングでポチった。36230円也。9/1に注文したが取り寄せで9/14に無事届いた。
立派なケースに入っている。黒のインクカートリッジとコンバーターが付属している。
キャップを外す。キャップがずっしりと重い。相対的に胴軸が軽く感じる。プラチナ万年筆はキャップが重いのが伝統なのか? 20年前に文房具屋のおやじに勧められて買ったプラチナ万年筆もキャップが重かった。キャップが重いと回転モーメントが大きくて書きにくいとおもうんだけど。そのおやじの説明ではキャップがペン先を持ち上げるので軽く書けるということだったが、そんなことはなかった...
キャップが重いことよりも問題なのはこれ。外したキャップを胴軸に刺すとまったく固定される感じがなくてすぐ外れる。そういえばアマゾンのレビューでもそう書いてあったなぁ。もしかしてキャップは外して使えということなのか? とりあえず胴軸の先っぽに養生テープを貼って厚みをだしたら固定できてる感じ。キャップが下になるようにしても外れなくなった。見た目が悪いのでけっきょく養生テープははがしてキャップなしで筆記することが多い。
キャップが重いことにはいちおうメリットもあって、キャップを閉めるときに指先でクルっと回すと慣性で最後まで回りきってきっちり閉る。きもちいい。
ペン先の太さはMにした。ペリカンのMと比べるとプラチナのMはかなり細くて手帳に書きこむのにつかえるレベルの細さで5mm方眼のます目に漢字を書き込めるとおもう(もちろん字は潰れぎみになるが)。下の写真は、左がペリカンM、右がプラチナM。インクはプラチナのCLASSIC INK フォレストブラック。
万年筆を買うのにあわせてペンケースも買った。文房具屋をまわっても現物はほとんどおいてないのでネットで探した。
革!って感じがするやつがよかったけど、値段にひかれてwancherのにした。革は薄いけど芯がはいっているので鞄のなかでの押され耐性はすこし期待できる。アマゾンで2527円也。
実際にペンを挿してみるとこんな感じ。写真はわかりやすいようにちょっと飛び出させているが、実際にはちょうどペンが収まる長さ。
1か月前くらいから軸の指先が当たる部分(首軸)と透明部分(胴軸)の境目からインク漏れするようになった。じんわりと漏れてくる。
どのあたりから漏れてるのかわからなかったので紙テープを巻いて放置してみた。
上
左
右
裏
右側からのインク漏れがひどくて左側からも少し漏れている。
カバンに入れているときに軸を折る方向の力がかかったんだろうか。それともインクに侵されたんだろうか。
万年筆を使うたびに指を拭かないといけなくて不便すぎるのでそろそろ修理に出すか。
似たような事例をネットで見つけたが修理費はどのくらいになるんだろうか。
2019-07-08
丸善に修理に出してきた。まずは見積もり。お盆が近いので修理完了に時間がかかるかも、ということだった。
2019-11-07
丸善から修理完了の連絡。客先での打ち合わせの帰りに受取り。修理代金は10000円也。修理明細では修理完了日は2019-11-01と書いてあったがこれがドイツでの修理完了なのかペリカンジャパンに戻ってきた日付なのかは不明。
- 不良内容
- 胴軸首部ヒビ
- ピストン劣化
- 修理内容
- 胴中軸交換
- ピストン交換
ピストン傷みすぎだろ。インクがよくないのかな。Rohrer&KlingnerのSchreibtineをいれてた。
ペリカンのエーデルシュタイン2015年版アメジストの紫色がよかったのだが、ネットで探してみたがどこも売り切れ。新宿で世界堂・東急ハンズ・高島屋をみてみたが置いておらず。予想外の結果にネットで調べKINGDOM NOTEというところがあるのを知って行ってみたが気軽に手にとる感じではなかったのでさっさと退出。
結局、田中文栄堂でペリカン エーデルシュタイン ガーネット(濃い赤)とローラー&クライナー(ローレル&クリングナー;ROHRER&KLINGNER)スカビオサ(紫)を買った。
ちょちょっと試し書きして水にさらしたところ、ローラー&クライナーのスカビオサは没食子(もっしょくし)インクなので耐水性がペリカンBB並にはあった。ペリカンのガーネットは完全に水性で水に流れた。
エーデルシュタインの瓶は肉厚でとてもきれい。蓋も加工精度いいかんじ。インクもいっぱいいっぱい入っていた。
ペンクリニックに行くのは始めて。
1ヶ月前に新宿伊東屋に万年筆のペン先調整をおねがいしにいったときに、もうすぐペンクリニックがあるとおしえてもらったので、webで日にちを確認したうえで行ってきた。
着いたときには2人待ちだったが、1人10〜15分ということなので、そのまま待つことにした。ちょうど列が伸びそうな雰囲気だたので係の人が椅子をいっぱいもってきたけど、結局わたしの後は2人だった。
ペンドクターはパイロットの奥野浩司さん。最初にペリカンを診てもらったところ、あまりずれてはないとのこと。指でちょっと調節してもらったが磨けばもうちょっと滑かにできるということで、緑色の紙みたいなもにペン先でクルクル円を書くように磨いてくれた。これでちょっとヌルヌル感がでた。買った当時ほどのツルツル感は戻らなかったが、書き始めのかっちっとしたタッチは戻ってきた。
次に大学時代に買ったプラチナの万年筆がすぐに乾いてしまうのを直してもらえるか診てもらったが、これは中のプラスチックのキャップが劣化したことによるものだろうということで、修理するしかなさそう。