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swex2022: 日本水泳・水中運動学会2022年次大会

会場は東京女子体育大学。ひさしぶりの対面開催。午前中は若手の会の「Kinoveaを活用した動作分析」があったのだが申し込むのを忘れたorz

大会抄録集がPDFのみで冊子がないのは、やっぱりつらい。結局PDFはぜんぜん読んでない。冊子は復活してほしいなぁ。

昨年オンライン開催の冊子は受付のときにもらえたけど、今年のはPDFのみと書いてあるしな。

======== 2022年10 月 8 日 (1日目) ========

たぶん初めて立川駅で乗り換え、南武線にのって西国立下車。

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ゆっくり歩いて10分くらい。初日は正門から。

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受付。

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電源延長ケーブルはもっていったけど床コンセントはなく壁コンセントしかなかったのでノートPC利用はあきらめ紙ノートでメモとり。

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カメラはGH6、レンズは7-14mm/F4.0なので前の方に着席。

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開会式

基調講演 パネルディスカッション 「水泳トレーニングの科学:質と量の捉え方」

  • 講演者
    • 平井 伯昌 東洋大学水泳部監督
    • 佐々木 祐一郎 中京大学水泳部コーチ
  • 司会者
    • 野口 智博 日本大学

  • なぜ練習時間が2時間なのか? 2時間をうめるための練習メニューになってないか?
  • テーパー期前にレーススピードでどれだけの量を泳げているか?
  • ISLに参加して帰ってきたら(練習ができないので)キャパシティがだいぶ落ちて帰ってきた。
  • EN2は減ってpolarized trainingになった。

-------- 口頭発表① 第1セッション【流体・抵抗】16:00--16:45 --------

演題1: クロール泳中の身体セグメントの姿勢・動作速度から抵抗力を考える圧力抵抗の観点から

〇成田 健造,加地 智哉,高木 英樹

  • 準定常状態の解析だがシンプル。
  • 加速度はみていない。

演題2: クロール泳中の前方投影面積の身体セグメント間比較

〇鷲野 壮平,吉武 康栄,加地 智哉,萬久 博敏,村井 昭彦

  • デジタルヒューマンモデル。皮膚の伸びも計算しているので体表面がなめらかに動く。
  • 体幹と上腕のCd値が大きい。
  • 前からみて隠れた後ろは見えないものとして計算している。隠れた部分の計算はできる。
  • 水面は平行としている。(実際には腰のあたりが窪むのではという質問に対して)

演題3: キック動作および泳速度変化に伴うクロール泳中の手部の推進力

〇加地 智哉,鷲野 壮平,角川 隆明,成田 健造,萬久 博敏,村井 昭彦,田巻 弘之

  • キックをいれるとプルが弱くなるのはコーディネーションのせいかも?
  • プル泳でローリング方向の力はどうなる?

-------- 口頭発表② 第2セッション【筋電・流体】16:55--17:40 --------

演題4: フィン使用前後における身体感覚と泳パフォーマンスの変化

〇須崎 友馬,山城 昌一朗, 下山 好充, 下門 洋文

  • フィン使用後で感覚はよくなっている。
  • 改善したのは速度と速度変動だけ。
  • 速くなったのは足が回内するようになって効率が上がったから?
  • フィンをつかうと反動が大きくなるので上半身の動きが改善されるのでは?

演題5: 男子大学競泳選手の水中平泳ぎキック中の足部流体力の特徴

〇千葉 海勝,久光 哲也,吉澤 大河,遠山 宜志,星川 慎吾,下門 洋文,下山 好充

  • 回泳水槽ではなくプー=ルで測定
  • 膝が伸びるときの力積が大きい。速度はインスイープのときがいちばん速い。(0.04秒差)
  • Q: 水面ではなく水没した状態で測っているので違ってくるのでは?
  • A: あまり差はなかったとおもう。
  • グライド局面で流体力が出ているのはなぞ。
  • カメラ1台でキック1周期をとらえるのがたいへんだった。

演題6: クロール泳における泳動作,手部推進力および上肢筋活動の関係に関する事例研究熟練度の違いによる比較

〇奥田 さわ,甫本 研太,中園 優作,山川 啓介,仙石 泰雄

  • 上級者は早くから大胸筋・広背筋が使われている。
  • Q: ハイエルボーの何がよい?
  • A: ハイエルボー以外も効いているけど、中級者はフィニッシュで上腕三頭筋が使われている。

======== 2022年10月9日 (2日目) ========

2日目は西門から。swex2日目は朝早いのでいつも眠い。

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-------- 口頭発表③ 第3セッション【教育】9:00--10:00 --------

演題7: 水難事故防止策の一要因である安全な離水についての調査研究

〇鳥海 崇,藤本 秀樹,石手 靖

  • safe exit
  • 10cm以上の高さがある場合は待った方がよいといわれている。
  • レジャーだけでなく水害の場面もある。
  • ライフジャケットを着ていると厚みで壁から離れて上がりにくくなる。
  • 女性は胸の厚みも。
  • 壁が低い場合は関係ない。

演題8: ストローク動作習得を目指したエアスイム指導はクロールの泳技能を向上させる

〇杉田 渚颯,豊田 郁豪,富沢 恭子,山村 涼乃,森山 進一郎

  • 水中で模範演技すると動作が水面上と水面下に分かれて生徒からするとわかりにくい → 陸でエアスイム

演題9: 課題解決型の水泳授業を目指した指導法の提案:エアスイムおよび仮想現実の活用事例から

〇森山 進一郎,佐藤 吉高,豊田 郁豪,石井 幸司,鈴木 直樹

  • VRゴーグルがまだ目新しいのもあるが、VRの方が楽しいという感想。
  • 溺れる心配がない、苦しくない。
  • 全身が使えないというネガティブな意見も。
  • 課題解決型学習
  • 膝までプールにつかってVRエアスイムするとよいのでは?

演題10: 一斉指導の体育授業の中で,平泳ぎのキック動作はどの程度上達するのか?平キック体操の効果検証 その2

〇生田 泰志,森 大光

  • あおり足を改善するための「平キック体操」
  • 正しくキックできている人も平キック体操で改善された。
  • パフォーマンスは改善されていなかった。
  • 足が背屈したまま蹴り終り、足が伸びない生徒も。むつかしい。

-------- 口頭発表④ 第4セッション【生理学】10:10--11:10 --------

演題11: 「脳出血右片麻痺クライエントに対する水面ボール操作と水中自立歩行運動との相関性」について

〇水野 加寿,坂本 眞一郎

  • リバビリで病的反射を抑制する。
  • 水中でヌードルをつかってバスケットボールを押す。
  • 押すことに集中することで自然と歩く。
  • 15m歩かせる。
  • ヌードルとバスケットボールをつかったのは、ほかのリハビリでつかっていたから。

演題12: 河川での水難における行動選択の違いが水難者の深部体温に及ぼす影響

〇渡邉 泰典,稲垣 良介,森山進一郎

  • 子供の溺水は世界的な課題。溺水の半数は25歳以下。
  • 浮いて待てが強調されすぎ
  • コールドショックレスポンス
  • 短時間なら動いて発熱させる。
  • 長時間なら浮いて冷えないようにする。
  • Q:匍匐前進だと発熱が少ないのでは?
  • A:スパイダーウォークを指示した。安全のためクロールのかわりとして。
  • 最初10分くらい動いて岸にたどりつけなかったら浮いて待つ

演題13: 片腕浸水時の浸水肢での低強度運動が運動肢の局所酸素動態に及ぼす影響

〇中岡 諒,金田 晃一,若林 斉

  • 全身浸水だと成長ホルモンが出ないが、片腕浸水だと出る。
  • 局所酸素動態が関係している。
  • 主観的なキツさは変わらないが、HbO2が減っているので強度が上がったと考えた。

演題14: ウェットスーツ着用がオープンウォータースイミングのトレーニング中の体温動態に及ぼす影響ウェットスーツを用いたトレーニングの安全性検証

〇藤本 知臣,松浦 由生子,馬場 康博,原 怜来

  • OWS: 水温は16〜31℃、距離は5〜25km、時間は1〜5時間
  • 水温が低いときはウェットスーツを着てもよい。泳ぎにくいため着ずに泳いでリタイヤする選手も。
  • ウェットスーツは慣れが必要だが、温水プール30℃では暑くて使えない。
  • でも暑いとおもったらすぐ脱げば深部体温は下がる。
  • 日本人選手はウェットスーツを着ない人が多い。

ポスター発表 ポスター自由閲覧時間・昼食時間

10月9日日曜日【ポスター発表】(発表 11:2011:50,  自由閲覧 11:5012:50)

演題1: クロールにおけるキック頻度の違いが自己推進時抵抗に与える影響

〇角川 隆明,甫本 研太,中園 優作

演題2: 熟練者と非熟練者における全力バタフライ泳中のコーディネーションの比較キネマティクスと筋活動の違いに着目して

〇西脇 怜奈,山川 啓介,仙石 泰雄

演題3: 水中ドルフィンキックにおける上肢周りで生成される渦の大きさと泳速度との関係

〇田中 貴大,橋詰 賢,栗原 俊之,伊坂 忠夫

  • Q:モノフィンでは上半身を大きく動かすが競泳との違いは?
  • A:上肢で生成された渦をうまく利用している可能性はある。

演題4: 水中ドルフィンキックにおける泳速度が高い泳者の足部の流体力学的特徴

〇古賀 大樹,中園 優作,角川 隆明,仙石 泰雄,高木 英樹

演題5: 跳躍高を考慮した競泳キックスタート姿勢における脚の前後配置がスタートパフォーマンスに及ぼす即時的な影響

〇尾関 一将,水藤 弘吏

演題6: 競泳平泳ぎのインターバルトレーニングにおける疲労がターンパフォーマンスに与える影響

〇貝桝 晴哉, 尾関 一将

  • 関連研究でバタフライでターンパフォーマンスとタイムの関係は調べられているが、疲労でターンパフォーマンスが落ちるかは調べられていない。

演題7: 1500m自由形におけるストローク局面の指導方法への言及 2016年から2021年までのレース分析結果より

〇佐藤 大典,水上 拓也,草薙健太,高橋繁浩

演題8: パラ水泳タッピング初心者におけるタッピング技術の評価

〇谷川 哲朗,立 正伸,生田 泰志,片岡 裕恵

演題9: 水球ジュニア選手の水中および陸上におけるパフォーマンステスト

〇明石 啓太

演題10: スイムバランサー活用による学校での水泳指導法の可能性についての研究

〇篠原 健真,若吉 浩二,松井 敦典

演題11: 水中バランス補助ブイ装着が一般学生の泳パフォーマンスに及ぼす影響

〇若吉 浩二,渡邉 泰典, 森山 進一郎

演題12: 安定した呼吸を核とした水泳指導に関する実践研究

〇大庭 昌昭

昼休み

学内にコンビニもあるようだったが、もってきた粗食で飢えをしのぐ。

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-------- 口頭発表⑤ 第5セッション【トレーニング・怪我】12:50o--13:50 --------

演題15: 競泳選手における高強度泳中のスイミングエコノミーと泳パフォーマンスの関係

〇金 載祐,村中 みいな,仙石 泰雄

  • swimming economy: kcal/kg/km
  • LTを越える強度でVO2定常状態はみられず。
  • 競泳200mと陸上800mが近い。
  • VO2maxは400mでは相関がなかったが、200mでは相関があった。

演題16: 競泳におけるインターバルトレーニング記録と100m泳記録の関係ゴールセットとスピードテストの計測記録に着目して

〇加納 聖士,成田 健造,萬久 博敏,和田 智仁

  • y = 2x + 2 (yはレースタイム、xは50mトレーニングタイム)
  • y = 1.65x + 10.8
  • 女性の方が疲労からの回復が早い
  • 小柳方式がもとになっているはず。

演題17: エリート競泳選手のクロール泳と背泳ぎ泳の筋シナジースイマーズショルダーの有無による比較

〇松浦 由生子,松永 直人,阿久澤 弘, 小島 毅,奥野 景介, 金岡 恒治

  • 筋シナジー: 筋肉をグループにまとめて刺激する動き
  • クロール: 体幹と上腕の協調性が重要
  • 背泳ぎ: 肩甲骨と体幹回旋
  • シナジーの総数が少ない方がうまいという理解
  • スイマーズショルダー群はクロールで肩甲骨が挙上したままキャッチしているのではないか?

演題18: 腰椎椎間板ヘルニアに対して内視鏡下ヘルニア切除術を行った競泳選手の術後経過

〇浅井 玲央,辰村 正紀

  • Love法(5cm切開)→MED法(内視鏡) で2.5ヶ月で復帰できるように
  • 一流水泳選手の60〜70%が椎間板に変性がある
  • 手術後トレーニングが再開するまでのあいだ上肢のトレーニングはしていないが、腰に負担がかからないなら何してもよい。

-------- 口頭発表⑥ 第6セッション【スタート・ターン】14:00--15:00 --------

演題19: ターン時の壁蹴り動作の失敗は水中ドルフィンキック中の泳速度変化にどのように影響するのか?

〇山川 啓介,西脇 怜奈

  • しっぱいターン: 膝が伸びて足首だけで蹴る
  • ターン後のドルフィンキックの速度と頻度は変わらず蹴り幅が狭くなった
  • 壁を蹴るのに失敗しても5mで速度は同じになるので、あせらないのが重要。(もちろんタイム差は残る)

演題20: キックスタートパフォーマンスと足関節等尺性筋力との関係

〇山城 昌一朗,中村 雅俊,三瀬 貴生,下門 洋文,下山 好充

  • スクワットにくらべてスクワットジャンプが苦手な選手は足底屈筋力が弱い?
  • 底屈筋力と5mタイムは相関あり。
  • 水平速度とは相関なし。

演題21: リレー種目において台上動作でレースタイムは短縮可能か?

〇星川 慎吾,遠山 宜志,吉澤 大河,久光 哲也,千葉 海勝,山城 昌一朗,下門 洋文,下山 好充

  • キックスタート(KS)とアドバンスド・ステップ・スタート(AS)を比較
  • ASはリアクションタイムが遅い。恐怖心を克服することが重要。
  • KSもタッチするところが見えないので恐怖心はある。
  • ASで前足をスタート台にかけなくてもいいという選手もいる。(ひっかけそこねる失敗の心配をしなくてもよい)

演題22: 水平および鉛直方向の跳躍動作における下肢キネティクスと台上スタート動作の関係

〇池田 祐介,奈良 梨央,馬場 康博,久光 哲也,山城 昌一朗,下山 好充

  • 水平速度は後ろ足できまる
  • タイムは前足の上向きの力
  • 水平速度は膝下が前に速く倒れる人が速い。
  • 後ろ脚の股関節トルクが重要

後援企業様 紹介

総会

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表彰及び閉会式

来年は北九州にある九州共立大学で開催。

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swex2021: 日本水泳・水中運動学会2021年次大会

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  • 大会ページ
  • 主催: 日本水泳・水中運動学会
  • 共催: 大阪体育大学
  • 後援: 公益財団法人 日本水泳連盟
  • 開催日時: 2021年10月23日(土),24日(日)
  • 会場: 大阪体育大学よりオンライン開催
  • 日本水泳・水中運動学会2021年次大会実行委員会
    • 大会会長: 川島 康弘 (大阪体育大学)
    • 学会会長・委員: 野村 照夫 (京都工芸繊維大学)
    • 委員: 生田 泰志 (大阪教育大学)
    • 委員: 西田 円 (天理大学)
    • 委員: 高橋 篤史 (朝日大学)
    • 委員: 谷川 哲朗 (大阪国際大学)
    • 委員: 浜上 洋平 (大阪体育大学)
    • 委員 事務局: 水上 拓也 (大阪体育大学)
    • 委員 事務局長: 尾関 一将 (大阪体育大学)

10月23 日 (1日目)

Zoom meeting open 9:00〜

9:30〜10:00

[2021-10-23 09:36]

[2021-10-23 09:45]

開会式

  • 阪大 原田
  • 総合司会: 尾関、水上
  • 挨拶: 野村照夫
  • 挨拶: 鈴木大地 (ビデオ)
  • 挨拶: 原田宗彦
  • 参加者半分しかいない。webinerが2つあるので混乱。

[2021-10-23 09:54]

  • 10:05再オープン
  • 10:15開始
  • 10:06つながらず

そのあいだに洗濯物干し

  • 10:11つながった

10:00〜12:00

一般講演会 学校法人浪商学園100周年記念事業

東京オリンピック・パラリンピック競技大会報告

  • 講演者
    • 競泳: 下山 好充 (新潟医療福祉大学)コーチ
    • 競泳(パラ): 宇津木美都 (大阪体育大学)100m平泳ぎ(SB8)6位
    • OWS: 貴田 裕美 女子マラソンスイミング 13位
    • 飛込: 榎本 遼香 (栃木県スポーツ協会)女子シンクロ板飛び込み 5位
    • 水球: 南 隆尚 (鳴門教育大学)広報・主務
    • AS: 本間三和子 (筑波大学)日本水泳連盟アーティスティックスイミング委員長
    • 司会: 川島康弘(大阪体育大学),生田泰志(大阪教育大学)

[2021-10-23 10:15]

  • 司会 生田
  • 挨拶 川島
  • テーマ:私の東京オリンピック・パラリンピック

[2021-10-23 10:21]

下山
  • 水沼のコーチング
  • オリンピック対策
  • 初出場
  • 予選レース(午後)→取材(0.5〜1時間)→ダウン→夕食(弁当)→移動→ケア→就寝
  • レース平均タイムを上げる 自己ベスト率99%をめざす
  • 高強度バイクトレーニング
  • 高所トレーニングは行なわず (時差調整+高所適応が必要なので)
  • 初オリンピック:3週間前くらいがから泳ぎと心の乱れが
  • 国際大会の経験不足 (ユニバ経験なし)

[2021-10-23 10:35]

  • Q: 泳ぎ心の乱れとは?
  • A: 選考会まではタイミングのズレもすぐ修正できたが、できなくなった。選手も忘れ物が多くなったりした。
  • ターンで離された経験は始めてだった。

[2021-10-23 10:37]

[2021-10-23 10:37]

宇津木
  • 代表選考会では保留扱い クラス分けがあるので
  • スランプからの復活 昔のタイムと比較しない 昔の泳ぎとは変える 調子がよくなくても今日はこのタイムを出すと考える

[2021-10-23 10:51]

  • Q: 心技体での課題は?
  • A: 試合経験をつんでメンタルが安定するようにしたい。ウェイトで右腕の筋肉がつくようになった。

[2021-10-23 10:53]

[2021-10-23 10:53]

貴田
  • 環境の影響を受ける 水温は16〜31℃
  • 泳力意外の知識・技術・戦略が必要: 位置取り、接触、駆け引き、ラストスパート
  • 10km以上は給水もある
  • 暑熱馴化: 水温の高い屋外プールでトレーニング
  • 深部体温: カプセルを飲むと無線経由で端末で温度がわかる。
  • クーラーなしですごした
  • 給水ドリンクはシャーベット上だと体温を下がる効果がいちばん大きかった。解けぐあいの調整がむつかしい。
  • アイスベストはつかわず。手・首の冷却と併用すると逆に体温が上がってしまうため。
  • ロングスパート(残り3km)までは暑くないと感じていた。
  • 試合前は35℃くらい、ドリンクをのむと32℃まで下がる。38.5℃まで上がる。ゴール直前は39.6℃まで上がった。40℃まであがると危険なのでギリギリ だった。
  • 出場者のランキングでは20位だったが結果は13位だったのでよかった。
  • 暑熱対策をしてない国もあった。アイスベストをつかっている国が多数。
  • 白のレースウェアを使用しているチームもあった。日本もそこまでこだわるべきだったのではないか。

[2021-10-23 11:09]

  • Q: ドリンクについて
  • A: 中身はレース環境によって変えている。シャベット状。最初は高糖質、中盤はミネラル補給、最後は冷やすのを中心に。最大6回給水しかでない。

[2021-10-23 11:11]

[2021-10-23 11:11]

榎本
  • すべて午後試合。日本の大会だとそういうことはない。
  • すでに内定をっっている選手とW杯で代表権をとるつもりの選手で空白の1年間のとらえかたがちがう。
  • 試合会場での練習も時間が食事時間にかかったり飛板の感触が変わったり大変だったが対応できるのも重要。
  • 段ボールベッドのマットレスも固さ調整してもらえる。
  • 日本食オンリーのダイニングが空いていてよかった。
  • 試合では体の痛いところ疲労具合が判断できなくなっていた。
  • 試合ではW杯より厳しい判断がされていた。
  • 普段の試合では2〜3人しか選手がいないが、11人もいて選手同士のコミュニケーションがとれてよかった。
  • コロナ禍で海外選手とのコミュニケーションがとりにくかった。
  • 無観客なので静かだったがプレッシャーがなかったともいえる。
  • 試合後はPCR検査したらすぐ退村しないといけないので仲間の応援ができなかったのが残念。

[2021-10-23 11:26]

  • Q: 板の感触が変わったのはなぜ?
  • A: 海外の選手は体重が重いのと、温度があがることによって、はねあがりが遅くなる。朝はいいけど、夜になるとベロンベロンにある。

[2021-10-23 11:27]

[2021-10-23 11:28]

  • 男子平均身長: ハンガリー196.3、日本179.5
  • スタンディングでシュートさせないでドリブルさせる。
  • 少人数での速攻にこだわった。
  • 戦術は破られるので個人のレベルを上げるのが基本。
  • コロナ禍で合宿・試合が激減。
  • オンライントレーニング。器具をつかわなくてもできる自重トレーニングで。
  • 水球はレフリーの影響がおおきい。無観客で影響があったのか、退水が多かった。
  • FINAは動きを増やすルール改正をしてきたがファールを増やす結果になったのではないか。

[2021-10-23 11:42]

  • 球技はテストマッチでチームをつくるものだが延期になって残念。
  • Q:
  • A: 微熱が出るだけで練習に出れなくなる。体調管理に敏感になった。

[2021-10-23 11:43]

[2021-10-23 11:44]

本間
  • 毎朝抗原検査(定量検査)してOCHAアプリに詳細体調入力。
  • 国内役員・ボランティアは抗原検査なし。
  • 競泳競技がおわるまではメインプール・アップルールでの練習できず。1日2時間半。
  • ギリシャの選手、空港で陽性反応が出たため出国できず、その後陰性になったので試合1日前に入国。
  • ロシアはドーピング問題でROCとして参加。テーマをロシアの思いにしたが曲「with russia from love」の曲名をつかえずフレーズの中のロシアもなく さないといけなかった。
  • 曲「free tibet」は政治色があるのでIOCが使用禁止に。曲中に問題がなかったので使えることに。

[2021-10-23 12:03]

質疑応答
  • Q: 医科学サポートはどうだったか? トレーナー コンディションイング 撮影 フィードバック
  • A: 下山 グループLINEをつかいながら連携できていたのではないか。 海外のトレーナーが日本のやりかたに興味をもっていた。レース分析と映像フィードバックはLINEをうまくつかって早くできていた。
  • A: 宇津木 選手村でトレーナーで対応してもらった。試合会場でも。スムーズにケアうけられていた。映像はハイパフォーマンスセンターの人が分析し てフィードバック。早かった。コーチと相談する時間がとれた。
  • A: 貴田 コンディショニングはよい状況だった。ウェイクアップメニューをつくってもらったり。科学的サポートは競泳から遅れていて今後に期待。深 部体温の測定も個人的におこなったものでチームでやってほしい。
  • A: 榎本 選手11人に対してトレーナー1人なので待ちが発生。科学的サポートはあまりない。映像はすぐに確認できるので問題ないかな。
  • A: 南 バスケやアメフトのような映像シェアができるようになるといいな。
  • A: 本間 分析活動は今回なし。

[2021-10-23 12:13]

川島: しめ

[2021-10-23 12:15]

12:40オープン予定

12:00〜13:00

休憩

[2021-10-23 13:00]

13:00〜14:30

一般発表

座長: 谷川哲朗(大阪国際大学) 発表10分 質疑応答5分

[2021-10-23 13:03]

1-1 フリップターンのシミュレーション解析
森大地(東京工業大学)
  • ターン時間はレース全体の1/3以上になりうる。
  • 実測するのは大掛かりな装置が必要→シミュレーション。
  • SWUMで人体モデルは21個の楕円錐台で。
  • 流体力は流れ場を解かずに動きから計算。
  • 壁との接触のモデル化: 爪先と踵の4点でバネ・ダンパーとして計算。
  • 先行研究の実測値(接触時間・力の最大値・力積)の範囲内におさまった→妥当性
  • フリップターン動作はインタネット上の動画から得たが、慣性センサー(IMU)を16個貼り付けて計測する予定。

[2021-10-23 13:12]

  • Q: モデルは男性なのに映像は女性なのはなぜか?
  • A: さまざまな角度から撮影されあ動画だったので。
  • Q: グラフで力のゆるやかなカーブなのだが、実際にはもっと鋭いのではないか?
  • A: フォースプレートによる実測でもスパイク状ではなかった。
  • Q: SWUMに足が壁につく時間はターンする壁からの距離に依存しそうだが?
  • A: 足が伸びきったときに丁度壁から離れるように距離・バネ・ダンパーを設定した。

[2021-10-23 13:18]

1-2 クロール泳におけるターン動作と下肢筋力及びジャンプ能力との関係性
森誠護(九州共立大学)

[2021-10-23 13:18]

[2021-10-23 13:21]

  • tumble turn クロール・背泳ぎ
  • open turn 平泳ぎ・バタフライ
  • somersault turn IM
  • bucket turn
  • crossover turn
  • 先行研究: 下肢のバリスティックトレーニングは6週間では改善がみられず
  • 等速性ダイナモメーターを使用して下肢筋力を測定。60,120,180deg/sで測定。
  • ジャンプ能力測定: 垂直とび・リバウンドジャンプ(5回連続ジャンプ)・ドロップジャンプ(とびおりてジャンプ)
  • ターン動作と筋力の相関はなし
  • ターン動作とジャンプは相関あり
  • 垂直とびは1000deg/sになる。
  • エキセントリックの等速性筋力も要調査

[2021-10-23 13:32]

  • Q: 腰部の移動速度と相関がないのはなぜか? (ターン時間の相関はある)
  • A: 陸上での垂直飛びの動作が苦手なのではないか?
  • Q: ターン時間と腰部の移動速度で、ターン時間は壁を蹴った直後のストリームラインによるのかも。
  • A: ターン前・ターン後で時間測定を分けたらよかった。

[2021-10-23 13:36]

1-3 OpenPoseを用いた泳動作解析用データ生成システムの開発
佐川哲彦(東京工業大学)

[2021-10-23 13:37]

  • SWUNの関節角度データを得たい
  • 光学式モーションキャプチャをつかうか、手動デジタイズして関節位置データを得て関節角度に変換していた。
  • OpenPoseで関節位置データを得る。関節位置データから関節角度データも自動で得られるようようにした。
  • 自由度: 肩3 肘1 股1 膝1
  • クロールで実験した。
  • 陸上で実験。水中ではOpenPoseの姿勢推定に問題があったため。
  • 横からの撮影では奥側の上肢に誤検出がみられた。

[2021-10-23 13:47]

  • Q: OpenPoseを水中でつかって失敗した経験があったが、どういう問題だったか?
  • A: 泡で体がかくれたとき、水泳だと横向き、背景が水色、などが問題。
  • Q: OpenPose以外には選択肢があるか?
  • A: いまはOpenPoseで別の学習データでやろうとおもっている。
  • Q: 陸上でOpenPoseをつかったときに、カメラの位置とか距離とかで精度が変わるか?
  • A: そこまでやっていないのでわからない。
  • Q: OpenPoseとPoseNetで姿勢推定させているが横からとると左右がわからなくなる。寝た状態だとうまく推定できないので90度回転させている。スポー ツ解析でOpenPoseはつかえないとライセンスにあるがだいじょうぶか?
  • A: 知らなかった。

[2021-10-23 13:53]

1-4 ハイパフォーマンスサポート事業東京2020パラリンピック研究開発の報告
仰木裕嗣(慶應義塾大学)

[2021-10-23 13:53]

  • メダル獲得を目指したスポーツ庁のプロジェクト
  • そのなかの用具開発
  • 無線骨伝導でゴーグルからラップタイムがきこえる。
  • コースロープの壁接近検知システムで衝突を防ぎタッピングなしで泳げる。
  • 卓球・ラグビー・パラ水泳の競技横断で映像フィードバックするシステム。
  • 選手情報・大会情報は事前登録できる。QRコードを生成する。
  • 障がい情報は年度で変わる。
  • 撮影前のQRコードを写し込むと自動で分類される。
  • 決勝進出したらレース情報を追加。

[2021-10-23 14:04]

  • Q: つぎきの構想は?
  • A: スポーツ庁のお金で動いているので、いまのところなし。
  • Q: 水球でもつかえるか?
  • A: たたかれたら壊れてしまうけど。
  • A: スポーツコードは高いので全員が持つことはできない。

[2021-10-23 14:08]

1-5 東京オリンピックにおける男子水球競技のゲーム分析 〜世界,そして日本はどう戦ったのか〜
洲 雅明(大分県立芸術文化短期大学)13:00〜14:30

[2021-10-23 14:09]

  • 欧州の強豪国はコロナ禍でも対戦できていた。欧州以外はできず。
  • エントリーをどうするかむつかしい。
  • GKひとりエントリーが多かった。
  • CF(センターフォワード)は攻撃の要なので2人体制。
  • 新ルールでの変化なし。

[2021-10-23 14:20]

  • Q: パスラインディフェンスからの。。。
  • A: ...
  • Q: 退水の戦術・強化プランは?
  • A: センターバックが前に出て退水にならないようにしている。ズレると大量失点につながるので精度を高める必要がある。

[2021-10-23 14:25]

14:40〜15:50

水泳競技のコーチングにおいて心理サポートは必要か?

演者: 野口 智博 (日本大学)

演者: 菅生 貴之 (大阪体育大学)

司会: 西田 円 (天理大学)

[2021-10-23 14:40]

[2021-10-23 14:43]

野口
  • 記録向上に関する諸因子について: 遺伝的資質+文化・社会の発達
  • 社会の発達とは?
  • ロックダウン後のトレーニング再開: 否定→怒り→消沈(後悔)→認識
  • 社会環境が変化することで弱みが露呈した。
  • 心理的トレーニングの必要性を書いたものは少ない。
  • 心理作戦の重要性
  • 日本水泳界の心理的サポートがはじまったのはロサンゼルスでメダルがとれなかった(本番に弱い)ころから。
  • 2000年→2020年: 選手をとりまくアントラージュが増えた。
  • 選手がメンタルサポートスタップに相談していたが、コーチは相談してもらえなくてストレスがたまった例。
  • ソーシャルスキルの向上も必要
  • コーチの社会的スキル向上も必要

[2021-10-23 15:07]

菅生
  • 心理サポートとは: 選手のみでなく指導者も一緒にとりくむ。精神修行ではなく心理的スキルを学ぶ体系的な教育活動である。
  • スポートメンタルトレーニング指導士: 深刻な心理的問題を抱えている選手はあつかわない→専門的なひとに
  • スポーツカウンセリングとの違い:
  • スポーツカウンセリングは傾聴的手法
  • スポーツメンタルトレーニング技術的指導は教育的手法
  • このふたつの折衷案が求められている
  • 選手だけでなくチームに役立つ心理サポートを模索
  • スポーツメンタルトレーニング(SMT)指導士: コーチと選手のかかわりかたにアドバイスする。
  • deep practice: 集中して試合を想定した濃い練習

[2021-10-23 15:33]

  • よいSMT指導士のみわけかた: 学会の認定をうけているか? 研鑽をつづけているか?
  • 東京オリンピックがきまってから雨後のタケノコのように増えたが。
  • 地方のコーチとSMT指導士のマッチングの仕組みが必要。
  • SMT指導士はまだ200人程度と少ない。
  • 筋力はむりやり動かせば筋力は多少なりとも上がるが、メンタルはそうはいかない(強制しても効果はない)。
  • コロナで延期になったとき冷たい意見も多かった。ダーティなイメージが強いとおもった。

[2021-10-23 15:48]

[2021-10-23 15:50]

16:00〜17:00

泳パフォーマンス評価の最前線

科学的手法の学術的・現場的評価への応用

演者: 言上 智洋 (Bournemouth University)

司会: 浜上 洋平 (大阪体育大学)

[2021-10-23 16:00]

紹介

[2021-10-23 16:02]

  • 専門はバイオメカニクス
  • 泳速度=ストローク頻度+ストローク長
  • ストローク長=抵抗力+推進力
  • 解剖学的要因と生理学的要因と泳動作
  • 泳動作=回転力+上下左右方向の力
  • 回転力+上下左右方向の直接計測は大変困難
  • 運動速度vs負荷は二次曲線だが複数関節がからんでくると直線的になる。
  • 従来の準牽引永との違い: 重りをつかうものだと慣性力が効いてバタフライ・平泳ぎで正確に測れない。
  • 負荷vs速度の傾きは抵抗と相関が高い。
  • 泳速度とV0(無負荷時速度)L0(牽引永のときの負荷)の相関が高い。
  • バタフライの方が技術依存が多い。クロールは体が大きい人が有利。
  • 逆動力学: 動きから原因を推定する。
  • F=ma: 全体でみると変動がないので解析できないが、上下方向については抵抗力が無視できる(数%)ので定量化が可能。
  • 上下方向の加速度 * 体重 = 体重 - 浮力(水面下の体積)
  • 背泳ぎの方が浮力が大きい→体が沈んでいる。1〜2cm低い。
  • 重力=696N 浮力=578N(クロール),608N(背泳ぎ)
  • クロールの方が上向きの力をだしているはず。
  • 背泳ぎは上向きの力の変動が大きい。平均は小さい。
  • クロールはダウンスイープで、背泳ぎは第2ダウンスイープ(フィニッシュ)で上向きの力をだす。
  • 背泳ぎは第1ダウンスイープで下向きの力だがキックによるものではないか。
  • 足の甲で蹴っているときのキックが上下方向の流体力の主要因ではないか。
  • 身体の総角運動量は身体の各セグメントの角運動量の総和から得られるので計算可能。
  • 総角運動量から総トルクが算出できる。
  • トルク: リカバリー時に足を浮かせるトルクが発生している。
  • 計算で波の影響は考慮していないので、頭・肩の水面位置が正確ではない。
  • クロール: ダウンスイープで足が沈む
  • 背泳ぎ: 細かく変化する。キックの影響?
  • ローリングのトルクの議論はあまりされなくて角度で評価される。
  • 角度の変化は計算できるが角度の変化幅は評価できる。左右差はわからない。
  • クロール: 運動強度が上がるとローリング角度は小さくなる。
  • 背泳ぎ: 体が浮いてきて重力・浮力によるローリングトルクは減るのに、ローリング角度は維持されている。速度が上がるとローリングのために力をつ かわないといけない(効率悪化)。

[2021-10-23 16:55]

  • Q: L-V曲線で抵抗力は考慮されてない?
  • A: 抵抗力が傾きに反映されている。
  • Q: クロールでローリングが減るのはなぜ?
  • A: なにが原因なのかはわからない。

[2021-10-23 17:02]

17:10〜17:40

荻田先生を偲んで

発起人 森山 進一郎(東京学芸大学),西脇 雅人(大阪工業大学),黄忠(スポーツおきなわ)

[2021-10-23 17:15]

  • VO2max 6ml/分/kg (40歳のとき)
  • スイムでは供給が足りないのでテクニックが重要

[2021-10-23 17:50]

17:40〜18:10

情報交換会

別のzoom meetingで

10月24 日 (2日目)

Zoom open 8:30〜

9:00〜10:30

一般発表

座長: 角川 隆明(筑波大学) 発表10分 質疑応答5分

[2021-10-24 09:00]

2-1 平泳ぎキックの動作と流体力の関係
千葉海勝(新潟医療福祉大学大学院)

[2021-10-24 09:01]

  • 平泳ぎはキックで加速する。
  • 足の甲と裏に圧力センサーをつけて測定。
  • 動作と足部の流体力の関係はよくわかっていない。
  • 壁キックで測定。(有線の圧力センサーをつかったため)
  • 流体力はキックを強くしても増えなかったがキック頻度・最大加速度は上がった。→速く動かそうとした?
  • 最大水平速度は変化なし→速く動かそうとしても水の抵抗で速度があがらなかったとおもわれる。
  • 屈曲局面の引き付け速度はキックを強くすると上がる。
  • 回流水槽と壁キックで水平力は変わらず約200Nだった。

[2021-10-24 09:13]

  • Q: 壁キックのため泳速度があがらないが、normal(80%努力)とmaxmumでの選手の意識の差はあったか?
  • A: 壁を押してしまう意識はあったとおもう。
  • Q: 時間平均を出すとよいのでは?

[2021-10-24 09:17]

2-2 ドルフィンキック模擬動作はキック動作改善のための有効なトレーニング手段になり得るのか?
池田祐介(新潟医療福祉大学)

[2021-10-24 09:17]

  • 泳速度が大きい選手は下胴の角度変化が大きい。
  • 主観的情報がない問題。
  • 模擬動作: キック頻度を上げると角度が小さくなった。角速度は上がる。速度は変化なし。
  • 水中: 膝下を強調しないキック動作。上胴下胴の角速度を増加させる。下胴が大きく動く2.3Hz
  • 脚の速く動かすのではなく下胴の角速度を上げるのが重要。

[2021-10-24 09:29]

  • Q: 上半身をジェネレータとしてキック
  • Q: 重心の水平速度ではなく大転子の水平速度をつかったのは?
  • A: マーカーでよくわかるので
  • Q: 水中は2.3Hzなのに陸上模擬では2Hzなのは遅いのでは?
  • A: 測定する前は2Hzでも早いとおもっていた。

[2021-10-24 09:33]

2-3 競泳における異なるリレースタートがパフォーマンスに与える影響
星川慎吾(新潟医療福祉大学大学院)

[2021-10-24 09:33]

  • 重心水平速を高めるのが重要だといわれている。
  • リレースタートはリアクションを-0.03s早められる。動作が自由なので予備動作がおこなえる。
  • advanced step start (AS)の研究が進んでいない。over step startとも。
  • 先行研究では結果が分かれていた→熟達した選手で測定した。
  • AS/KSの5m通過時間は91%くらいなった。水平速度は104%に。鉛直速度は-方向に169%増加。リアクションタイムは182%(遅くなっている)。
  • ASの方が重心高が高くなっている。KSは上体を起こす動作があるがASにはないので水平速度の向上に貢献しているのではないか。
  • ASでバックプレートを越えて前脚をひっかけたときに体が沈み込まないようにするのがよさそう。時間が短かくなる。

[2021-10-24 09:44]

  • Q: 引き継ぎ時間を短かくするような指示はったか? リアクションタイムがレースを考えると遅いが。
  • A: 大会のときと同じように、という指示はした。タッチはタッチ版をつかっておらずバラツキがおおいかも。
  • Q: 先行研究では引き継ぎタイムが重要だといわれている。
  • Q: 飛び出し角度の求め方は?

[2021-10-24 09:49]

2-4 足関節背底屈運動の有無によるキックスタートパフォーマンスへの影響
山城昌一朗 (新潟医療福祉大学)

[2021-10-24 09:49]

  • バックプレートを力強く蹴るのが重要。
  • うしろの足関節の反動動作が重要らしい。
  • バックプレートを強く蹴れない選手はバックプレートに踵をつけるように指導したところ速くなった経験あり。
  • 踵をバックプレートつけてもつけなくても動作に変化なし。筋活動も変化なし。
  • 踵をつけると速くなった選手は踵をつけることで足が安定し強く蹴れるようになったのかも。

[2021-10-24 09:59]

  • Q: 踵接地ありでパフォーマンスが下がった選手はいたか?
  • A: 統計的な差はなかったが5m通過タイムが下がった選手はいた。
  • Q: 踵接地ありで速度変化がなかった選手では筋活動の違いはあったか?
  • A: 違いはあった。
  • Q: 反動動作?

[2021-10-24 10:05]

2-5 競泳キックスタートにおける下肢の筋活動解析 〜台上動作に着目して〜
浪尾大二郎(筑波大学大学院)

[2021-10-24 10:06]

  • 20%ブロックタイムで大殿筋が活動し水平速度が立ち上がる。
  • 40%〜60%で姿勢変化。前脚の筋活動がみられた。
  • 70%BTで水平方向増加。前脚外側広筋の活動がみられた。
  • [2021-10-24 10:16]
  • Q: マーカーは下半身のみ? 重心を算出すのに上半身の位置も必要なのでは?
  • A: 身体重心位置は測定していないが、反力から速度は算出できる。上半身へのマーカーと筋電計の貼付はたいへんだったため。
  • Q: 膝が伸びきらない選手はいたか?
  • A: 外側広筋の活動が個人差はみられた。

[2021-10-24 10:21]

2-6 バックストロークレッジが背泳ぎスタートの回転動作と入水時に与える影響
佐藤大典(びわこ成蹊スポーツ大学)

[2021-10-24 10:23]

  • ホールエントリー(一点入水)、アーチバック姿勢(大転子の位置を高くする)が重要だといわれている。
  • BSLで4,5,15m通過時間は有意に短かくなった。
  • BSLありで飛距離・水平速度が向上した。
  • BSLりだとそもそも重心位置が高いので飛距離が伸びた。
  • BSLありだと上半身がより下を向くようになった。滞空時間が長くなって回転させる時間が確保できたから?
  • BSLありで下肢が高く上がるようになった→一点入水

[2021-10-24 10:32]

  • Q: 一般レベルの選手でも測定した場合にどうなるか?
  • A: 女子選手では下肢が下がりやすい。
  • Q: 角運動量をどうやってかせぐかが重要。個体差があるはず。
  • Q: 骨盤との角度も測ると体のつかいかたがわかるかも。腰痛の研究のと関連。

[2021-10-24 10:38]

10:45〜12:10

一般演題

座長: 植松 梓(追手門学院大学)発表10分 質疑応答5分

2-7 一斉指導の体育授業の中で,あおり足の矯正は可能だろうか?〜平キック体操の効果検証〜
生田泰志(大阪教育大学)

[2021-10-24 10:45]

  • 足関節の背屈がわからない。見えない。
  • 水中で壁に向かって立位の状態で水中体操を実施し改善がみられた(2006)
  • 平キック体操の考案
  • 高校生に一斉指導してみた。
    • 足関節の背屈を目視
      • ハードル走のぬきあしのように
      • サッカーのインサイドキックのように足の内側で水をはさむ
      • 太股が前にこない

[2021-10-24 10:56]

  • Q: 学校水泳であおり足を矯正する意義は?
  • A: あおり足だと進めない。
  • Q: 生徒自身はできてる・できてないは判断できているか?
  • A: いろいろ
  • Q: 最初からできていた人に変化はあったか
  • A: 最後の最後のスナップがうまくなった人も、改悪したひともいた

[2021-10-24 11:01]

2-8 男子大学生を対象とした水からの脱出容易度に関する研究〜Water Competenceの一項目である脱出問題を対象として〜
鳥海崇(慶應義塾大学体育研究所)

[2021-10-24 11:02]

  • 水泳の能力だけでなく知識や心構えも重要
  • 岸についてから水から上がるのも重要
  • 10cm以上になると上がるのがむつかしくなる。
  • 岸に上がるまでに救命胴衣や着衣を脱ぐべきか?
  • 立ち泳ぎ技術はあまり重要ではなさそう。
  • 上半身のパワーが効いている。救命胴衣があると壁から離れるので力が伝わりにくくなる。
  • 水浸時間が長くなると冷えて握力が下がる恐れはある。(留まるパワー)

[2021-10-24 11:14]

  • Q: 疲労というのはどう定義しているか?
  • A: 1回の授業を受ける前後で。
  • Q: 脱出の方法もいろいろあるはず。

[2021-10-24 11:17]

2-9 LINEを用いた競技データ即時フィードバックシステムの開発
林勇樹(追手門学院大学)

[2021-10-24 11:18]

  • レース映像とレース分析データを即時フィードバックする。
  • 従来: 撮影エリアと映像提供エリアを100mLANで接続してHDDに保存。
  • 近距離通信がつかえなくなったのもある。
  • LINE利用者IDと競技者番号と紐付ける。(人力)
  • カメラとレースとレーンをひもづける。ファイル名でわかるようになっている。
  • LINE pushは有料なのでreplyで。
  • 映像変換やアップロード処理があるので提供速度は早くならなかった。
  • 提供ブースの混雑は回避された。

[2021-10-24 11:28]

  • Q: AWSで保存しているいるが利用料はどうする? 見通しがたちにくい。
  • A: google drive/dropboxをつかう方法もあるが勝手に変換がはしったりして使いにくかった。
  • Q: コーチはどうしている?
  • A: チーム番号があるのでチームの分だけにしぼりこまれる。
  • Q: なぜADカードの登録で手作業なのはなぜか? LINEのリッチメニューをつかわないのか?
  • A: ADカードにQRがのっていないのは運営の電通の対応でお金がかかる。

[2021-10-24 11:33]

パイロットスタディー 発表7分

P1-1 PIV法を用いた水中ドルフィンキックの泳速度を向上させる要因の検討
中園優作(筑波大学大学院)

[2021-10-24 11:34]

  • particle image velocimetry method: 流体の流れを可視化する画像処理技術
  • マイクロバブルにレーザーをあてて可視化して流れを算出
  • キック頻度をあげると速度が上がるが要因があきらかではない。
  • ダウンキック終盤で後ろ向きの流れが強くなっているのが観測された。
  • つま先速度が上昇している。→渦への影響か

[2021-10-24 11:41]

P1-2 個別最適ストローク求解のための筋力特性測定の試み
土屋颯太郎(東京工業大学)

[2021-10-24 11:42]

  • 筋力特性データベースを関節トルクの上限とする。
  • 平均化されている、角速度が早い領域が考慮されていない問題。
  • スイムベンチで測ってみた。

[2021-10-24 11:46]

P1-3 優れた巻き足技術を有する水球選手はどの様に推進力を生成しているのか?
川合英介(国際武道大学)

[2021-10-24 11:47]

  • 競技能力が高いからといって巻足がうまいとはいえない。
  • アウトキック局面での推進力が重要っぽい

[2021-10-24 11:55]

P1-4 個人競技における変革型リーダーシップの有効性について
坂口結子(日本福祉大学)

[2021-10-24 11:56]

  • 東京大会での不信について現場ではチーム力不足があげられている。
  • コロナの影響もあり個人強化だった。
  • チーム力は集団凝集性で示されることが多い。
  • 課題凝集と社会凝集
  • 交換型リーダーシップ(影響力をうけるかわりに報酬を得る)と変革型リーダーシップ

[2021-10-24 12:03]

12:10〜13:10

昼休み

13:10〜14:10

若手の会

「スタート台上動作の科学〜動きと力の観点から着目して〜」

演者: 酒井紳 (東京女子体育大学)

司会: 川合英介(国際武道大学)

[2021-10-24 13:10]

第一部
「スタート台上動作の科学〜動きと力の観点から着目して〜」
酒井
  • スタートのコーチングの時にどこに着目しているか?
  • トルクのデータからスタートの理解は深まったか?
  • 陸上の競泳のスタートの比較
  • 陸上は30mまでは加速がつづく
  • 競泳はスタート後入水で速度減少
  • 台上時間と力発揮はトレードオフの関係にある
  • キックスタート: 両手足がスタート台に接地するので閉ループが形成される。
  • 水平成分:後ろ足の力積が65%以上ある。前足は25%。手は10%。
  • 垂直成分:前足が多い。後ろ足が蹴り上げる力を手で下げていて頭を下げる回転トルクが発生している。
  • 後ろ足の力積と水平速度は正の相関。前足の力積と水平速度は負の相関。
  • 陸上でも後ろ足が相関が高い。前足は相関なし。
  • 前半で前足でふんばることで後ろ足で強く蹴れるのではないか。→負の相関の理由か?
  • 腕のつかいかた、手を引くかどうか/後傾でかまえるかどうかははあまり関係ないかも。

[2021-10-24 13:46]

第二部
「飛び出し速度獲得に関わる関節の動き〜関節トルクから〜」
酒井
  • 後脚は股関節トルクがいちばん貢献している。跳躍動作に似ている。
  • 前脚は股関節の貢献が多め。前半は股関節、後半は膝足がトルクをだす。
  • トルクパワー: 筋が引き伸ばされながら力を発揮するのをみるのに便利 strech-shortening cycle(SSC)
  • 陸上と違い、頭が上がらないようにスタートしなければならない。

[2021-10-24 14:06]

14:20〜14:50

高橋伍郎先生を偲んで

演者 合屋 十四秋(愛知教育大学名誉教授)

司会 野村 照夫 (京都工芸繊維大学)

[2021-10-24 14:20]

[2021-10-24 14:57]

15:00〜15:30

バックアップスロット

後援企業様 紹介

[2021-10-24 15:10]

15:30〜16:00

総会

[2021-10-24 15:13]

[2021-10-24 15:44]

16:00〜16:30

閉会式

学会賞表彰

総評: 開発、解明、皆泳

次年度学会大会: 東京女子体育大学

[2021-10-24 15:59]

swex2020: 2020年 日本水泳・水中運動学会 年次大会

せっかく愛知開催なのに新型コロナ対策のためオンライン開催(zoom webinar)で残念。

  • 公式ページ
  • 日時: 2020 年11 月14(土)・15 日(日)
  • 場所: 日本福祉大学 美浜キャンパス Zoom 開催
  • 主催: 日本水泳・水中運動学会
  • 共催: 日本福祉大学
  • 後援: (公財)日本水泳連盟
  • 協賛: ヤマハ発動機(株)
  • 総合司会: 西村直記(日本福祉大学)&坂口結子(日本福祉大学)

スクリーンショット (511)

11月14日(土)

9:30~9:50 -- 開会式

IMG_20201114_094110

  • 挨拶: 児玉善郎(日本福祉大学学長)
    • スポーツ科学部はやっと4年生が
  • 挨拶: 青木剛(公益財団法人日本水泳連盟会長)
    • ビデオにて
  • 挨拶: 合屋十四秋(日本水泳・水中運動学会会長)
    • 今年度退官なので会長食を2年延長してもらった
    • ポスター発表をやめてパイロットスタディにした プロジェクトをたちあげる機会に 個人プロジェクトから共同研究に

[2020-11-14 09:47]

  • 事務局から: お金を振り込んでないのにzoom webinarに登録している人がいる → ブロックした
  • 尾関: 参加者 zoom 50~60人 現場 10人くらい

10: 00~11: 00 -- シンポジューム

「コロナ下における水泳界のトップコーチとトップ選手の心理的状態と今後の取り組みについて」

  • 司会: 尾関一将(大阪体育大学)
  • 演者: 草薙健太(中京大学)

[2020-11-14 10:00]

  • コロナで実験的研究ができていない
  • やる気がでないときの練習はケガにつながる
  • 研究対象者(オリンピック強化指定) トップ選手10名 大学生以上(高校生はふくまず) トップコーチ
  • KJ法でカテゴライズ
  • コムス
  • 平常心 怒り 悲しみ 安堵感(プレッシャーからの解放、調子がわるかった) 無力感(多かった) 落ち込み
  • {行動・思考} x {活動・未活動}
  • 延期決定直後の方がおちついていた感じ。
  • 自粛期間になると心がネガティブになる選手が増えた。
  • 練習は集中できない人も。自粛で泳げない人は筋力維持をする選手が多かった。風呂でインナーマッスルの使い方を練習するなど。
  • 体は月経異常になった選手も。
  • 自粛後、ネガティブな選手が多かった。試合に出られないのがつらい。ポジティブな選手は泳げるありがたさを感じたり。病気の経験にくらべれば小さいとか。早く泳ぎ始めた選手ほどネガティブな傾向。
  • 延期決定直後のコーチは立場・年齢によって違いがあった。学校体育系のコーチは契約に対する不安な。コントロールできないことは排除するという思考。
  • コーチからみた選手: ネガティブ多い。
  • コーチからみた自粛中の選手: メンタルヘルス低下・モチベーション低下
  • 自粛期間後: コロナ禍でのトレーニングに疑念。プロとして水泳に注力。
  • 2021年度に向けた計画: 記録会でモチベーション低下抑制 オリンピックが確実にならないと
  • 試合がないと確認できない不安
  • 中学生の記録: 2019 2020はひとつも記録が伸びてない(パフォーマンス低下) 距離がのびるほど差がでた
  • 高校生の記録も同様 (200Fr Mだけ)
  • 日本学生選手権: 半数は前年度を越えている。中高に比べて目標があったことの差か
  • スイミングクラブの会員数が減っている
  • コーチは選手のメンタルヘルスをどう測定しているか? 練習時の選手の様子をみるのが多かった コミュニケーションのなかで日頃との違いをみている
  • メンタルヘルス低下の対応: ミーティング、守秘義務があるが第三者の協力を仰ぐのも。選手に第三者的立場で考えさせる。何もしないというコーチも。
  • トップ選手になる精神的資質: 自分で考える。fun じゃなくて enjoy。負けず嫌い。
  • パーソナリティの3構成: 気質→性格→人格
  • 行動資質: 時間の使い方を工夫できる。水泳漬けにならない。結果が出ているのはコーチと選手が目的の共有ができている。
  • コロナで影響を受けた選手: 泳ぐだけの選手 (何のために泳いでいるのかわかっている選手は影響がすくなかった) 内的なモチベーション低下を外的な(お金・名声)で補えるか
  • BPSモデル (biological, psychological, sociological) もともと医療現場の考え もっとマクロに考えようということ。

[2020-11-14 10:57]

  • Q: 成田 選手が現状が把握できるようにするのにどうしているか
  • A: 質問責めにする。「なぜそういう行動になったのか?」 open questionからclosed questionにもっていく。自己認識。
  • Q: 野口 楽しんで水泳をするというのはよく聞くが、レースが好きなだけで泳ぎは好きでない選手もいる。好きとは?
  • A: 勝ったら楽しいという選手が多い。達成感を得るのに関係。水の中にいるのが楽しいという選手はいない。自己成長したときに達成感(マスターズ水泳)

[2020-11-14 11:04]

11: 10~11: 30 -- 企業プレゼンテーション

演者: 株式会社ジャパンアクアテック

[2020-11-14 11:06]

  • 流水プール バランスがとれてないと流されてしまう フォームがみれるのでコーチしやすい
  • 水中歩行のトレッドミルも
  • 動物リハビリ用流水プール (いぬがおよいでた)

演者: 株式会社ノビテック

[2020-11-14 11:11]

  • 水中計測
  • 原点を水面にとるが、簡単にできるよう板状のもの

[2020-11-14 11:16]

11: 30~12: 10 -- 昼休み&Zoom Open Lounge

12: 10~13: 20 -- 一般口頭発(1)

  • 座長: 松田有司(国立スポーツ科学センター)

O1-1 慣性センサを利用した泳者の手部で産生される推進力推定方法の検討
加地智哉(鹿屋体育大学大学院)

[2020-11-14 12:11]

  • 首部や足部の向きはビデオ解析やモーションキャプチャをつかっていたが時間がかかる。
  • 慣性センサーで向きや推進力を計測することが可能。精度は低い。
  • 手に反射マーカーと圧力センサーをつけた。圧力センサーで推進力を推定。反射マーカーで向きを推定。
  • 慣性センサで加速度と角速度を計測。Madgwick Algorismでクォータニオン算出。
  • Bland-Altman分析で固定誤差と比例誤差を確認 → 差は非常に少ないことを確認した
  • モーションキャプチャは入水時のデータ取得が困難。
  • 慣性センサは皮膚が揺れることで誤差がでる。

[2020-11-14 12:21]

  • Q: 別々の計測しなかったのはなぜか (圧力サンサを貼ると水の流れがかわってしまうので)
  • A: 同時に計測することでセンサを貼付したときの差をなくしたかった

[2020-11-14 12:26]

O1-2 クロール泳における呼吸動作の有無が手部推進力と泳速度に与える影響
古賀大樹(筑波大学大学院)

[2020-11-14 12:27]

  • 呼吸で抵抗増大。100m以上の距離では呼吸しても泳速度に差がないことがわかっている。
  • 呼吸で抵抗が増大したのを推進力を大きくして補っている可能性がある = 非効率
  • 呼吸で(1cycle中の)最低泳速度が下がる。
  • 圧力センサで推進力は差がみられず。
  • 呼吸すると水を下に押して推進効率が落ちる。

[2020-11-14 12:36]

  • Q: 50m泳いだときに呼吸1回で3/100秒低下する研究がある。今回の研究ではどのくらい遅くなると思われるか?
  • A: むつかしい。
  • Q: 泳速度を全力泳の90%に設定したのはなぜか?
  • A: 50mは無呼吸でいくべきななので、呼吸したときのテクニックをみたかった。
  • Q: ストローク長が短かくなるのはなぜか?
  • A: 抵抗が大きくなっているため。

[2020-11-14 12:44]

O1-3 大学生と中高生競泳選手間のフラッターキック動作の比較
市川浩(新潟医療福祉大学)

[2020-11-14 12:44]

  • 膝が過伸展すると足が後方に加速する
  • 大学生の方が大腿が屈曲している。(ふりはばはおなじ)
  • 大学生は膝が大きく動く(振り上げる)。
  • 大学生の方が股関節と膝関節の位相差が大きい。(どちらもだいたい90度くらいずれる)
  • 大学生の方がコンパクトな蹴り下し。

[2020-11-14 12:55]

  • Q: キック頻度と角度、どちらが泳速度に影響しているか?
  • A: 両方みないといけない。
  • Q: ボードキック?
  • A: ボードなし。
  • Q: スイムでのキックではどうなる? (ローリングがある)
  • A: 大学生の方がキックしたときの上体のブレがすくないので、そこもみたい。
  • Q: アニメーションをみると大学生の方が後ろに蹴れているが
  • A: そのまま推進力につながっているかはわからない。
  • Q: 足関節は?
  • A: 水面に出ると観察できない。

[2020-11-14 13:00]

O1-4 フラッターキックとドルフィンキックにおける下肢動作の違い -3次元動作分析を用いた検討-
山川啓介(日本女子体育大学)

[2020-11-14 13:01]

  • フラッターキックの推進力発揮はドルフィンキックと類似しているので、研究結果がいかせるはず。
  • 回流水槽で3次元動作分析(モーションキャプチャ)と表面筋電図
  • フラッターキックだと蹴リ幅がせまい
  • フラッターキックの軌跡はS字

[2020-11-14 13:12]

  • Q: 本研究の目標は?
  • A: フラッターキックの推進メカニズムの解明
  • Q: 同じ努力度なのになぜ速度がちがうのか?
  • A: フラッターキックのキック頻度はドルフィンおなじなのに蹴り幅が狭いので、足が遅いということ。
  • Q: 体幹部は測っている?
  • A: 分析の結果、20度程度ローリングしている。

[2020-11-14 13:17]

13:30~14:40 -- 一般口頭発表(2)

  • 座長: 村松愛梨奈(鈴鹿工業高等専門学校)

O2-1 競泳におけるヘビーウエイトトレーニングの有効性~2016 リオ オリンピック200m 平泳ぎ金メダル獲得に向けた金藤理絵のストレングストレーニングの実践から考える~
加藤健志(東海大学 スポーツ医科学研究所)

[2020-11-14 13:31]

  • いまだに日本では筋肉を大きくしないほうがいいのではないかと思われている。
  • ヘビーウエイト 80%max, 8-10RM
  • 10ヶ月でかなり高重量が扱えるようになった。男子選手並みに。
  • トップスピードが上がった。前半が上がった。
  • パワーが上がったぶん、上体を上げられるようになった。

[2020-11-14 13:44]

  • Q: トレーングのプロトコル 10RM10repだと筋肥大になってしまうが戦略は?
  • A: 細かったので肥大させるのを優先した。レース直前は重量を落して、プライオメトリクスをいれた。スピードを意識。

[2020-11-14 13:46]

O2-2 ストレス/リカバリー評価に着目したセルフモニタリング技法の効果検証 ~OGC アプローチによる検討~
門岡晋(金沢星稜大学人間科学部)

[2020-11-14 13:46]

  • RESTQ-76 Sportという心理尺度が開発されてセルフモニタリングできるようになった。
  • OGC: observation - goal setting - commitment
  • セルフモニタリング能力・気づき・統制感が改善した。

[2020-11-14 13:58]

  • Q: 小中学生への声がけは?
  • A: 事前にワークシートをつくっておいた。問題解決療法(平井 2014)の研究を参考にした。
  • Q: 期間はどのくらいでも効果があるか?
  • A: 週1の研究はよくあるが、月1でも効果があるか研究してみたい。

[2020-11-14 14:01]

O2-3 飛込選手の脛骨および踵骨の骨質評価について
奥田鉄人(金沢星稜大学人間科学部)

[2020-11-14 14:03]

  • 捻挫(手・指・足・腰・肩の順に)多い。
  • 疲労骨折 109C 難易度3.7
  • 国内トップ選手9%に下腿の障害
  • 超音波音速で骨密度を測定。
  • 骨密度だけでなく骨質もみる。
  • 微少骨折の蓄積が骨折につながる
  • 成人選手の骨密度が低かった(予想に反して)。
  • 跳躍をくりかえすことで腸骨の弾性が増した?

[2020-11-14 14:12]

  • Q: 弾性が増すのは適応なのか障害なのか?
  • A: 陸上でも並行してデータをとっている最中。跳躍系は、脛骨が硬くなって踵骨が柔らかくなる傾向。
  • Q: 障害につながるので練習の回数を減らすのか、プラットホームの材質を変えるとか?
  • A: 骨成長が完成してない選手は、野球肘予防のようになにか注意する必要があるかも。

[2020-11-14 14:17]

14:50~15: 50 -- プールサイドセッション

  • 司会: 野村照夫(京都工芸繊維大学)

[2020-11-14 14:52]

1)Para Artistic Swimming
森田美千代(全国障害者AS連絡会会長)

  • 40年ちかくやっている。
  • 男女・年齢にとらわれることなくルーティン演技をする。
  • 底に手足をついてもよい。
  • パートナー(支える人)と演技をしてもよい。
  • 200~300人の参加者
  • 人数は多くてもよい。
  • 1983年ごろから始まった。
  • 全国障害者シンクロナイズドスイミングフェスティバルを開催。(今年は開催されていれば29回)
  • 採点基準を設けている(ソロのみ)
  • なぜ、アーティスティックスイミングなのか? 身体的効果 精神的効果(できたらうれしい、自分を表現する) 社会的効果(仲間といっしょに何かをする、外に出かける)
  • 基本的な考えかた
    • 1 障害のあるひとないひと、アーティスティックスイミングというスポーツを共有する
    • 2 障害によりできる技術に差がでるが同じスポーツ
    • 3 重度の障害であっても水の特性を利用して(一人でむつかしければパートナーと共に)ルーティンを泳ぐ
    • 4 パートナーは介助ではなくAS演技者
    • 5 泳げなくてもASを始める (ASの練習をしながら泳げるようになっていく)
    • 6 自己の可能性に挑戦し自己を表現すること
  • 課題: 指導者 プール 発表の場 競技会(選手・ジャッジ)
  • 大規模な競技会をやっているのは日本くらい

[2020-11-14 15:13]

  • Q: ASはインクルーシブ授業でつかうか?
  • A: 体育の授業でやることはあまりないが、依頼がくることはある。
  • Q: 競技性は強調してないが。競技会をする
  • A: 達成感を味わえるように。チームだと土台をそろえるのがむつかしい(公平性がない)のでソロのみ。

2)サバイバルフローティングから学ぶもの
合屋十四秋(日本福祉大学)

[2020-11-14 15:15]

  • なぜサバイバルフローティングなのか
  • drown proofing
  • ラヌー式浮標 「泳ぐな、浮かべ」
  • 游泳: 游=水の上を泳ぐ 泳=水の中を泳ぐ
  • プールの設置・臨海水泳指導が減って、サバイバル泳法を教える機会が減った
  • 「泳ぎ」と「浮き」 だるま浮きが5分つづけられると200m以上泳げる相関が高い
  • 日本は外国に比べて垂直方向の能力が劣る。
  • 溺死: プール2.7% 海・河川88.3%
  • 溺れないこと=垂直移動
  • 日本では着衣泳が水平移動になっている。
  • 1回10分程度の練習を3回でラヌー式で5分間浮けるようになる。
  • 沈むときは顎を引くことで抵抗にして深く沈まないようにする

[2020-11-14 15:47]

  • Q: ヨーロッパに浮く文化があるのはなぜか?
  • A: 実利的な面だとおもう。

3D locomotionがカギか

[2020-11-14 15:54]

16:00~17:00 -- 若手の会の活動報告

  • 司会: 成田健造(鹿屋体育大学)

[2020-11-14 16:00]

  • swex2019ではラウンドテーブル形式でディスカッション
  • 他人の意見を批判しない・自分の考えのみを押し付けない・聴衆は発言しない
  • swimming research note: 英語論文の紹介。一般にも公開することを考えている。

[2020-11-14 16:09]

  • 演者: 山川啓介(日本女子体育大学)
  • 筋活動から泳ぎを分析する~水中ドルフィンキック中の筋活動パターンに着目して~
  • パフォーマンスの回帰式: P = C x ∫ E(M) ; performace成果 cybernetics技能 energyエネルギー motivation意欲
  • 表面筋電図: データの解釈がむつかしい・測定がむつかしい
  • 筋疲労すると低周波成分が増える

[2020-11-14 16:27]

  • Q: 背中とか筋が密集しているところで、特定の筋の活動は区別できるか?
  • A: クロストークをおこしているのはまちがいないが、解剖学的に運動する方向で活動しているかで確認。
  • Q: 筋活動の100%の基準は何か?
  • A: 研究ごとに違う。
  • Q: おなじデータでも運動が同じかは別か?
  • A: ほかの指標もみないとだめ。

[2020-11-14 16:34]

  • 水中EMG測定における問題と改善
  • ワイヤレスになって動作制限の緩和
  • ケーブルが動くことによるアーチファクトの減少
  • ケーブルがなくなって防水処理が簡単になった
  • 遅く泳いでも不要な筋活動をしているのが見える。
  • 筋シナジー解析: 複数の筋活動をモジュール化して、それを組み合せて運動している、という仮説 (別々に筋肉を動かしているわけではない)
  • フラッターキック・ドルフィンキックで3つの筋シナジーが抽出された

[2020-11-14 16:45]

  • 筋シナジーで、肩の故障がある選手は、肩の筋群と全身の筋群の協調性が乏しいことがわかってきた。
  • Q: 深層筋のクロストークを取り除けるか?
  • A: 基本的にムリ。できるだけクロストークが減る場所で測定するしかない。
  • Q: 深層筋は水泳でどのくらい活動しているか?
  • A: MRIで関与があることがわかっている
  • Q: 防水のためのテーピングで動きが制限されないか?
  • A: テープ自体の張力は影響しているとおもう。
  • Q: 筋電図の波形と動作はマッチしているか?
  • A: 等尺性の筋活動もあるからちがうとおもう。
  • Q: 指導現場にフィードバックできるようになったら、どうなる?
  • A: EMGのバイドフォードバックは古くからやられている。ねらった筋肉が活動しているかの確認ができる。

[2020-11-14 16:59]

17:00~18:30 -- Zoom 懇親会

司会: 坂口結子(日本福祉大学)

11月15日(日)

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9:10~10:00 -- 一般口頭発表(3)

  • 座長: 寺本圭輔(愛知教育大学)

O3-1 水泳授業は運動領域と保健領域を結びつける: 月経を題材として
速水舞(東京学芸大学大学院)

[2020-11-15 09:14]

  • 体育授業の水泳で月経を理由に8割欠席・見学
  • じっとしていると月経痛が増す。
  • 月経中の運動の一律禁止・強制はすすめられない
  • 月経中に泳いでも良いことは男性は11%しか知らない、女性は50%。
  • 男性教員が講義をしたことで印象深かったかもしれない。

[2020-11-15 09:23]

  • Q: 見学者の数は減ったか? (質問者のところではかなり減った)
  • A: 初年度からやっていたので減ったかどうか分からない。
  • Q: 授業の最初に行なった?
  • A: コロナの影響で実技が行えなかったので、授業のひとコマでおこなった。(ふだんなら最初に行なっている)
  • Q: 男性にも講義したメリットはあったか?
  • A: 体育教師になる学生が対象だったので、意味があったとおもう。

[2020-11-15 09:29]

O3-2 古橋廣之進の人生観が教員養成課程学生の指導観および教育観に与える影響
目黒拓也(日本大学文理学部人文科学研究所)

[2020-11-15 09:30]

  • 授業題材に大会・ドーピングはおおいが人物は少ない。
  • 「古橋の水泳指導哲学が自分の指導にどう生かせるか」アンケート。
  • 教材としての古橋
    • 古橋の功績
    • 古橋の指導感
    • 古橋の選手観
    • 受講生への影響
  • 結論 指導観 教育観に肯定的な影響を与えることが示唆されたが、一部否定的な意見もあった。

[2020-11-15 09:39]

  • Q: 指導者の育成に尽力したことは講義したか?
  • A: 講義した
  • Q: 日本大学の監督をしていたか?
  • A: かかわりはあったが、監督はしていなかったようだ。 水泳連盟の会長の立場だったのでOBとしてかかわっていた。
  • Q: 体育系ではない学生は含まれていたか?
  • A: 教員養成課程の講義で、体育先行は1名(23名中)だった。
  • Q: 古橋を知らない学生がほとんどで、むつかしかったのではないか?
  • A: 否定的な意見もあり、修正していきたい。

[2020-11-15 09:45]

O3-3 泳がない水泳指導の意義を問う~教員養成系大学における水泳実技科目の実践から~
森山進一郎(東京学芸大学)

[2020-11-15 09:45]

  • 新型コロナ対策で、水泳授業が行いにくくなっている。(しっかり対策できればやってもよいということだったが)
  • 水泳授業に参加できない生徒: 紫外線過敏・てんかん・月経
  • エアスイム(陸上での水泳動作)
  • 講義→技能確認 実施→技能確認
  • 游泳ティーチングアカデミー(youtube)も活用した。水中映像で理解が深まった。
  • 講義後で改善された。
  • メリット:どこでも練習できる
  • デメリット:抵抗がない

[2020-11-15 09:57]

  • Q: 水の抵抗がないのはどうサポートしたか?
  • A: ゴムチューブ、風呂で練習
  • Q: 観察的動作観察、水泳を専門にしていない学生がどのくらい理解したか(ウィップキック・ウェッジキック)?
  • A: 学生はほとんどウェッジキックをやっていた。
  • Q: プールは安全な環境だとおもうが、意見はあるか?
  • A: プールでクラスタがおきたという報告はないが、更衣室とかは注意が必要。

[2020-11-15 10:01]

10:10~11:00 -- 一般口頭発表(4)

  • 座長: 武田剛(順天堂大学)

O4-1 キックスタート動作の事例的研究~エリート選手とジュニアエリート選手を対象として~
中筋勘太(びわこ成蹊スポーツ大学大学院)

[2020-11-15 10:12]

  • エリート選手同士を比較した研究がない。
  • 5m通過時間はジュニアが0.01s早かった。
  • ジュニアは飛び出し角度が下向き10度。→水平にすべし
  • ジュニアは入水姿勢角度が小さかった。→低抵抗
  • しかし5m通過時間に大差はなかった。15m通過タイムで考えると水中動作が重要か。

[2020-11-15 10:20]

  • Q: ジュニア選手が飛び出しが下向きなのは意識の差なのか筋力の差なのか? どういう指導をすべきか?
  • A: 筋力の差だとおもう。ジャンプ力をつけさせる。
  • Q: 身長・体重の体組成の違いは?
  • A: 体重しかみていなった。
  • Q: 5m通過タイムしかみてないが? 10mを測定しなかった理由は?
  • A: ストリームラインの差が大きくなるので5mだけにした。

[2020-11-15 10:28]

O4-2 競泳スタートのパフォーマンスに影響を与えるグライド期までの運動学的要因
本間正信(神戸大学)

[2020-11-15 10:29]

  • スタート: ブロック→フライト→エントリー→グライド→ストローク
  • エントリー期の研究が少ない。
  • 入水後、頭ひとつ遅れるという学生がいた。

[2020-11-15 10:31] (通信断)

[2020-11-15 10:49] (再開)

  • 8m通過時間をみた。
  • 飛び出し角度が-12度

[2020-11-15 10:54] (再び通信断)

[2020-11-15 12:13] (午後再開)

  • 入水後のグライド速度は飛び出し速度や入水速度と相関はない。
  • 飛距離が長くなると8m到達時間が短かくなる。
  • 8m到達時間に関係がある指標: 飛び出し水平速度・入水速度・飛距離・グライド期の水平速度

[2020-11-15 12:19]

  • Q: 入水時の姿勢を変えるのはむつかしいが、どうすればよいか?
  • A: 顔が腕より前に出るとエントリー期移行で減速が大きいようだ。
  • Q: 空中と水中の映像が連続しにくいが、ノウハウはあるか?
  • A: 今回は映像が合わないということはなかった。水中窓の端は歪みが大きかった。

[2020-11-15 12:23]

O4-3 バックストロークレッジがスタートパフォーマンスに与える影響 ~男子全国大会出場レベル選手を対象にして~
佐藤大典(びわこ成蹊スポーツ大学)

[2020-11-15 10:33]

  • 男子100m背泳ぎ決勝ではスタートが記録に対する貢献度が大きい。
  • オメガではバックストロークデバイスと呼んでいる
  • 重心水平位置がスタート代に近い、鉛直速度が高い。
  • 股関節の角速度が上がる。
  • 実施: +40mm 7名, 0mm 1名
  • 手離れ時間・離陸時間などにあり/なしで有意差なし。
  • 鉛直位置は高くなる。
  • 5m通過時間に有意差なし。(先行研究では有意差ありだった)
  • 8名中5名で記録短縮、1名は同記録、
  • 胴体の素早い回転動作により手離れ時に水平速度を獲得。

[2020-11-15 10:43]

  • Q: 水深はどうか? 深く潜ってないか?
  • A: 分析中
  • Q: 構え時の重心位置はどうか?
  • A: 差はなかった。
  • Q: 水平速度が速くなってないのは、技術の問題か?
  • A: 回転成分と伸展成分に分解したときに、トップ選手では伸展成分に大きな差があった。

[2020-11-15 10:48]

11:10~12:10 -- パイロットスタディ

  • 座長: 谷川哲朗(大阪国際大学)

[2020-11-15 11:13]

P1-1 3m 飛板飛込における飛板のローラー位置と踏切動作および飛込高の関係
水藤弘吏(愛知学院大学)

[2020-11-15 11:14]

  • 高く飛び上がると得点が高い。
  • レベルが高い競技者ほどローラーを後ろにする(たわみやすくする)。
  • 後ろにすることで高く飛べるようになる。たわみも大きくなる。
  • 0cmだと板をはなれたときに脚が伸びきってない。
  • 通常のローラー位置では飛板を有効活用できてないのではないか?

[2020-11-15 11:21]

P1-2 「ゆる泳ぎ」の基礎は「浮いて待て」「浮いて待て」ができたら次に「ゆる泳ぎ」の基本形「世界一易しい泳ぎ: The elementary backstroke」へと進めるのを世界標準に!
岡田礼子(マーメイドれいこクラブ)

[2020-11-15 11:22]

ビデオ共有できず。あとで。

[2020-11-15 11:23]

[2020-11-15 13:10]

設定できず。なしで

P1-3 聴覚・肢体障害学生にも対応可能なハイブリット水泳水中授業の試行
合屋十四秋(日本福祉大学 スポーツ科学部)

[2020-11-15 11:24]

  • 教材のyoutube動画は聴覚障害のため説明は音声ではなくテロップで。
  • バディシステムは有効。
  • 水泳の指導=水泳技術の指導 というのを変える

[2020-11-15 11:33]

P1-4 「けのび」の習得が泳力に及ぼす影響
中島きよ(東京YMCA社会体育・保育専門学校)

[2020-11-15 11:35]

  • けのびは複雑。
  • けのびが泳法にどう影響するかの研究がなかった。
  • けのびで初速度が速くなった。
  • 所要時間が増大してしっかり蹴れるようになった。
  • 身体コントロール能力の向上 → クロールのパフォーマンスに影響したのではないか
  • 25mクロールタイムは有意に短縮 初速度だけでない影響があるのではないか

[2020-11-15 11:42]

P1-5 競技結果とウエイトトレーニングの関係性
水上拓也(大阪体育大学)

(システムの接的でアクセスの権限の問題で画面共有できず。午後に)

[2020-11-15 12:04]

  • 自転車競技などでは筋横断面積と平均パワーは相関がある。
  • ベンチプレスとスクワットの1RMは有意に向上しなかった。
  • 50mは変化なし、100m,200mでは記録が短縮(-0.4s)した。
  • 骨格筋量・体脂肪に変化なし。初心者なので重量が軽く大きな負荷がかかってないからか。
  • ウエイトトレーニングで動員できる筋が増えたかも。
  • 前半のラップタイムが向上。ストローク長・頻度が変化したかも。

[2020-11-15 12:12]

P1-6 大学生競泳選手を対象とした縦断的調査~速くなる時に何が起きているのか?~
成田健造(鹿屋体育大学)

[2020-11-15 11:46]

  • 競技力が高いからといって高い技術をもっているというわけではない。
  • 技術: ラップタイム ストロークタイム トレーニング
  • 体: 練習タイム 心拍数
  • 心・知識: 練習日記 反省 コーチノート
  • 選手の数だけ存在する泳ぎ方やアプローチを言語化・文章化する。

[2020-11-15 11:54]

P1-7 水泳不得意者の支援を目的とした新型ヘルパーの開発とその効果の検証
渡邉泰典(仙台大学)

[2020-11-15 11:55]

  • ヘルパーはポリエチレンの浮きをつかうのが普通。
  • 腰にヘルパーをつけると重心より前になって腰が落ちる原因になっているのではないか?
  • 腰につける新型ヘルパーをつくった。
  • ヘルパーありで伏し浮きの時間が伸びた。
  • ヘルパーありでも25mスプリント泳に差はない。
  • ヘルパーありで心拍数が上がるのは抵抗のためか。心理的影響はない。

[2020-11-15 12:02]

12: 10~13: 20 -- 昼休み&Zoom Open Lounge

13: 20~14: 50 -- パネルディスカッション「水泳水中運動のボトムアップ: 大学水泳教育の視点から」

  • 司会: 高木英樹(筑波大学)
  • 演者: 山中裕太(筑波大学大学院生)
  • 演者: 松井敦典(鳴門教育大学)
  • 演者: 土居陽治郎(国際武道大学)

[2020-11-15 13:20]

  • 高木: 司会というよりはモデレータ オンラインでパネルディスカッションがどこまでできるか
  • 参加者: 65人
  • 水泳の授業といえば水は冷たいし先生は泳ぎ方も教えてくれないのに1時間みっちり泳がせる負のイメージ

[2020-11-15 13:29]

  • 土井
    • 大学は学問追求の場 水泳学はありえるか?
    • 1980年に武道専攻設置に関して、水泳課程や水泳学は可能ではないか?という話が出た。
    • 人類にとって水泳運動の意味→種の繁栄に不可欠→継承・教育の必要性
    • 保健体育の教科書に体育理論が書かれている。人間にとって運動する意味。
    • 5万年前、サーファーズイヤーがみられる。10~4万年前ネアンデルタール人にもみられる。
    • 霊長類のなかで魚を積極的に食べるのは人類のみ。
    • 徳川家康: 騎馬と水泳は必要といっている
    • 登山学が参考に。自然そのものに立脚した人類の営みを考える学問
    • 技能に焦点をあてた方法論とするか。

[2020-11-15 13:44]

  • - Q: 時代とともに水泳の必要性が変わってきているはず、移り変わりを知る必要性。
    • A: 捕食活動のために水泳が必要だったが、全員が泳げる必要はなかったはず。今、水泳が必修である必要はあるのか?楽しさを共有すべきではないか。

[2020-11-15 13:52]

[2020-11-15 13:53]

  • 山中
    • 大学水泳授業では何を学ぶのか
    • 専門体育と教養体育。
    • 大学の31.3%で水泳授業が実施されている。専門は教養の4.4倍。
    • 教養では水球やシュノーケリングの実施率が高い。
    • 学修内容は近代4泳法と着衣泳が大く実施されている。
    • 授業の問題点: 時間が足りない、安全管理がたいへん、備品が足りない
    • 60人以上で行なわれる授業が25%もある。
    • 大学水泳授業の内容: 障害スポーツとして、安全を確保、指導者
    • 自己保全能力
    • 授業の問題点・施設の問題点を共有していくことが重要

[2020-11-15 14:09]

  • - Q: シラバスと実際の内容を調査して違いはあったか? (シラバスは表向き)
    • A: ほとんど合致していた (アンケートであって実態調査したわけではない)
    • Q: 学「修」と書いたのはなぜか? 水泳学につながる?
    • A: 基本的には大学を修めるところ。私的便益のことに単位を与えるの欧米では疑問視されている。

[2020-11-15 14:14]

[2020-11-15 14:15]

  • 松井
    • 指導要領をロジカルに理解する必要はある。
    • 水泳は好きだけど水泳授業は嫌いという傾向がある。
    • 水泳にみる資質・能力: 知識および技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性
    • 泳ぎの速さや時間だけでなく、動作のバランスを評価することが授業をポジティブにするのに必要。
    • 学生の感想:ただ浮くこと水をかいて進むことだけをやれば水泳嫌いは減るのではないか。
    • 学生の感想: 浮標はコツというよりは理論を理解するのが重要

[2020-11-15 14:33]

  • - Q: 水泳指導の現場では先生のモチベーションが低いのではないか?
    • A: 防災という観点が入った。そこから運動としての水泳につなげるとよい。避難訓練になってはいけない。

[2020-11-15 14:39]

  • 仰木
    • 水泳の授業の目的が子供たちにわかっていないのではないか。
    • 理科教育と体育は親和性が高いとおもっている。人間は機械仕掛だとおもうと「なぜできないのか」と考えれれる。
  • 10分間で約100kcal うまくてもヘタでも。
  • 野口
    • 大人になってからの水泳への間口が狭い。

まとめ

  • 大学水泳授業
    • 土井: 泳=浮・息・進の説明力基準
    • 山中: 楽しく
    • 松井: 水泳の特性や価値を学習者に提供できるように。

[2020-11-15 14:56]

チャット
  • 土居の話をオンライン授業で教材化しています。検索サイトからは見つかりませんので、興味ある方は、下記のアドレスまで。
  • 2020年度前期 国際武道大学・土居担当主要科目 オンライン教材
  • 宮畑虎彦遺稿『私の泳ぎ』が直接、小説の中で出てくる作品があります。谷村志穂『空しか、見えない』。谷村さんは”泳ぎのイメージを言語化、文章化する上で、たまたま出会ったこの本が最適でした」と。
  • 「私の泳ぎ」は限られた人にしか配られてないので知る人は少ないですよね.若い人にも読んでもらいたい本ですが
  • 「大学水泳教育」という視点で、これっというテキストづくりも学会の果たす役割かと(電子化?)。水連のものでもなく、学校体育のものでもない。参考となるとは波多野勲さんらのコーチ学校教本だと思っています。そこには選手育成とは一線を画すポリシーがあると思います(多くの水泳愛好者を増やすことが産業発展ですから)。
  • 生田君,だからこそ大学教員の資質が問われていると思いませんか?
  • 水泳授業の民間委託、今回、千葉市である企業委託の際に、「民間SCでの実技指導だけなら委託はしなかった。でもこの企業の授業内容は、実技もあるが、水泳を通した学校の勉強につながる内容だったので委託した」とのことです。どんどん民間委託化に移行する時代?
  • 先進国の多くは、温水プールまで作って泳ぐ人たちを増やしてきました。今後は、途上国や人種座別を受けてプールにすら入れない人たち、根深い宗教上の制約者などにも広める活動が必要でしょうね。

15: 00~15: 30 -- 総会

[2020-11-15 15:00]

  • 合屋:
    • 重要なのはヒューマニティ
    • パネルディスカッションでは個人に焦点があたりすぎてたような気がする。

[2020-11-15 15:07]

[2020-11-15 15:32]

15: 30~16: 00 -- 学会賞等表彰・閉会式

[2020-11-15 15:32]

  • 20201年度 大阪体育大学
    • オンライン or ハイブリッド
    • 10月予定

スクリーンショット (510)

[2020-11-15 15:49]

swex 2019: 2019年日本水泳・水中運動学会年次大会

  • 日時: 2019-10-19 9:55〜, 2019-10-20 9:30〜
  • 会場: NTC, JISS
  • 主催: 日本水泳・水中運動学会
  • 共催: 国立大学法人 鹿屋体育大学
  • 後援:
    • 公益財団法人 日本水泳連盟
    • 日本障がい者水泳協会
    • 独立行政法人 日本スポーツ振興センター
  • 大会ページ: http://2019.swex.org/

1日目: 2019-10-19

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今日はちょい雨の天気。

NTC/JISSのとなりの味の素フィールドでJ2の試合をやっているようでファンの人たちが待機列をつくってた。中継車も。

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一般非会員なので参加費4000円を受付で支払って口頭発表の会場へ移動、前の方に座ってカメラセッティング。

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開会式

━━━━━ 一般口頭発表1(クロール) / 座長:下門洋文(新潟医療福祉大学) ━━━━━

クロールセッション

o-1-1 クロール泳におけるストローク頻度増加に伴う筋活動様式の変化 / 中村優介(筑波大学大学院)

  • 共活動時間が減って手関節角度が固定できなかった可能性

o-1-2 短距離クロール泳中の体幹ローテーションが手部速度に及ぼす影響 / 兵頭洋樹(筑波大学大学院)

  • 泳速度が上がるとローテーションが減る
  • バレーボールで体幹の捻りがふえると肩の角速度が上がる先行研究
  • ひねるタイミングをずらすことで泳速度をあげてる

o-1-3 間欠的全力クロール泳時の泳動作と手部にはたらく流体力の変化 / 加地智哉(鹿屋体育大学大学院)

  • ストローク長は変化なし
  • グライドの時間がかかるようになった
  • 疲れてくるとキャッチの手の向きがかわって抵抗になっているかも
  • キャッチに時間がかかるようになるのは疲労。

o-1-4 クロール泳が背泳ぎよりも速く泳ぐことができる理由を抵抗力と泳動作の観点から検証する 〜超一流競泳選手1 名を対象として〜 / 成田健造(慶應義塾大学)

  • 背泳ぎは泳いだときの抵抗が多い
  • 対象者(金子選手)の背泳ぎの感想: 下半身を浮かしづらい。 腕を動かす方向がちがう。
  • 体幹の傾きが抵抗になっている(先行研究)
  • 案外違わないかも
  • 静水と流水で泳者の視覚情報がちがってくるのでその影響があるかも

━━━━━ 一般口頭発表2(平泳ぎ) / 座長:山川啓介(日本女子体育大学) ━━━━━

o-2-1 平泳ぎ中の手部における流体力獲得技術の指標の考案 / 古賀大樹(筑波大学大学院)

  • テンポがはやい泳ぎがはやり。上肢が重要視。
  • 水の非定常性を考慮しないといけない。
  • 手部の加減速・方向転換でより加速できる。
  • 除脂肪量と泳速は相関がある。筋量は相関がない。太くなって抵抗が増えるから?
  • 技術指標 = 力 / 除脂肪量
  • 簡便な方法が必要
  • 体重とかは試したが除脂肪量がいちばん相関が高かった。
  • 平泳ぎが以外にも適用できるか? 方向転換したときの渦が推進力になるのでクロールだと中距離以上ならつかえるかも。スプリンターはI字ストロークなので。

o-2-2 男子競泳選手における平泳ぎキック動作時の下腿筋活動 〜足関節可動域に着目して〜 / 松井登茂美(筑波大学大学院)

  • 稼動域が広いと筋放電量が多い
  • 関節可動域が広いと水をとらえらえる or 可動域が広いと固定するために余計な筋力が必要なのではないか。
  • 足関節だけでなく膝関節・股関節とあわせて解析すべし。
  • トップ選手でも筋活動がちがうことがわかった。

o-2-3 男子平泳ぎ未習熟者におけるキック動作の技術指導法 / 岡崎晃一郎(筑波大学大学院)

  • ゴムチューブ 投げる動作で効果がある
  • 陸上訓練をしても効果はなかったが、水温が低いとき・指導者が少ないときに使えるかも。
  • 被験者はキックができないひとを採用している。
  • そもそも教わってなかった可能性もって、すぐコツをつかんでできるようになったひともいた。

昼休み

弁当は800円でセブンイレブン+お茶だった。ちょっと残念な感じだ...

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━━━━━ 一般口頭発表3 / 座長:尾関一将(大阪体育大学) ━━━━━

o-3-1 水中運動における「水中横歩き歩行運動」が脳卒中片麻痺患者の「下肢、相反収縮」の抑制に役立つ / 水野加寿(日本水治運動療法協会)

  • 認知運動療法
  • プールサイドつかまり水中横歩き歩行訓練
  • なぜ陸上では4点杖がないと歩けないのに水中だと歩けるのか?
  • シャーレイShirleyの運動発達の順序 に伝い横歩きがないのが不思議
  • 健常者の横歩き 水の抵抗が少ない

o-3-2 大学生競泳選手の心理的コンディションとポジティブ感情との関連性 / 栗木明裕(筑紫女学園大学・久留米大学大学院)

  • 学生生活と競技生活の療法でストレスフル
  • 心理的コンディション良好: ストレスを感じにくく質の高い練習ができている
  • 協調性ない:ストレスをかんじる
  • 競技意欲低い:ストレスを感じにくい質の高い練習ができてない
  • アンケート直前のイベントに左右されないよう、試合のない時期をえらんで調査している

o-3-3 小学校高学年児童を対象としたクロール泳動作の観察的動作評価法の検討 / 三浦遼(筑波大学大学院)

  • 教員は専門家ではないので客観的な評価指標が必要
  • ストローク長との相関をみる。
  • 妥当性・客観性からみて ボディポジションと脚の曲げ伸ばしがつかえる。
  • グライドの評価が分かれたのはなぜか?
  • そもそも水泳を知らない人にはグライドが理解できてなかった。
  • なぜグライドが必要かという説明はしなかった。
  • 指導者と評価者がいっしょならグライドの必要性はわかってるはず。

o-3-4 水泳における早期教育が泳力に及ぼす影響に関する研究 / 横山怜音(広島大学大学院)

  • 水泳を習いはじめるのが早いほどけがの経験率が低い。
  • 水泳以外の習いごともしていたか? アンケートをとってないのでわからない。

━━━━━ 一般ポスター発表 ━━━━━

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━━━ 座長:水藤弘吏(愛知学院大学) ━━━

p-1 競泳リレー競技における最速引き継ぎスタート方法の検討 〜台上動作に着目して〜 / 佐藤大典(びわこ成蹊スポーツ大学)

p-2 競泳リレースタートにおけるステップ動作がパフォーマンスに与える影響 / 鈴木天理(鹿屋体育大学)

  • リレーのときにスタート台の前に足の指を掛けないといけない、というのは明文化されてないらしい。
  • 後ろから走り込んでスタートするのは? → スタート台の上からスタートしないといけないらしい。

p-3 競泳背泳ぎスタートにおける補助装置の高さがスタートパフォーマンスに与える影響 / 尾関一将(大阪体育大学)

  • もし左右のバーの高さを変えたらどうなるか? → バランスがとりにくいので真っ直ぐ飛べないとおもう。
  • 最速なのは、バーをいちばん上げて腕を伸ばした場合。支えるのに力がいるのでむつかしい。

p-4 モーションセンサを用いた水中ドルフィンキック中の下肢関節運動の測定 / 山川啓介(日本女子体育大学)

p-5 疲労によるクロール泳の上肢動作と手部推進力の変化 / 甫本研太(筑波大学大学院)

━━━ 座長:成田健造(慶應義塾大学) ━━━

p-6 競泳女子800m 自由形における日本記録保持者と国内一流選手のストローク指標の比較 / 水上拓也(大阪体育大学)

p-7 ストリームライン姿勢の特徴、体格、体組成と競技レベルとの関係 / 角奈那子(株式会社アシックス)

p-8 主運動前の呼吸筋疲労が100m全力クロール泳に与える影響 / 村中みいな(筑波大学大学院)

p-9 自転車エルゴメータを活用した高校男子水球選手の最大牽引力およびパワーの経年的変化 / 若吉浩二(大阪経済大学)

p-10 水球男子日本チームの世界選手権2019 におけるデータ分析 / 洲雅明(大分県立芸術文化短期大学)

━━━ 座長:森山進一郎(東京学芸大学) ━━━

p-11 低水温状況下での長時間水泳が体温低下にもたらす影響 〜高校生スイマーを対象に〜 / 野尻奈央子(福井工業大学)

  • 表面の温度を測っているが体表面の温度なのか水の温度なのかはっきりしないのではないか、という会話がきこえた。

p-12 オープンウォータースイミング愛好者の実態に関する調査研究 〜NOWS 石垣島大会参加者への半構造化面接調査結果から〜 / 大越正大(東海大学)

  • 会場までの旅費の問題は大きいので観光を兼ねていることが多い。
  • 観光を兼ねているけどレースはガチ。

p-13 オープンウォータースイミング愛好者の実態に関する調査研究 〜NOWS 石垣島大会参加者の質問紙調査結果から〜 / 松本秀夫(東海大学)

p-14 アーティスティックスイミング選手と水球選手の肢間協調能力の違い / ワッタカウォーラクン ラウィサラ(筑波大学大学院)

p-15 水中ホッケーを用いた授業の教育的効果に関する実験的検討 〜大学生を対象として〜 / 前潟快(広島大学大学院)

NTC東ツアー

一般公開前のNTC東を見学した。撮影禁止。エレベータは前後にドアがあって色分けされていて片方が選手用で反対側が見学者用とのこと。

各種スポーツの説明が壁に展示されていて練習場の様子はガラス越しに見られる。射撃場は危険なのでモニター画面ごしに見られるようになってた。

フェンシング場は(競技人口のわりに?)かなり広かった。おみやげはまだ売ってなかった(そりゃそうか)。

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2日目: 2019-10-20

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シンポジウム 「アンチ・ドーピング」これまでと、これからと 〜薬剤師・指導者・医師・弁護士の立場から〜

向って右から:

  • 座長:清水顕(医療法人社団 SKAY しみず整形外科リハビリクリニック)
  • 朽津彩子(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター): スポーツファーマシスト
  • 八塚明憲(金田スイミングクラブ代表取締役社長): 水泳指導者
  • 望月浩一郎(虎ノ門協同法律事務所): 弁護士
  • 辰村正紀(筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・茨城県厚生連総合病院水戸協同病院): 医師
  • 朽津
    • にている薬もあるので商品名は正確に
    • 漢方薬は避ける(天然由来なので完全にわからない)
    • 12時間あたり100mlの静脈静注はok
    • アレルゲン免疫療法は植物由来なので禁止物質が入ってないかわからない
    • 水泳連盟の<いつでもつかえる薬>をみる
    • サプリメントは成分を表示する義務がない。成分がかわることもある。
    • 海外のサプリには蛋白同化ストレイドがはいっているものがおおい14%
    • JADAマークは廃止 アンチドーピング認定制度は終了 専門家でもむり
    • 栄養接種は食事から
    • Fina 水泳選手のための栄養 水連ページから入手可能
  • 八塚
    • 高校 寮生活 寮母さんがつくってくれるけど質がよくなかった
    • コンビニもない。捕食の用意はたいへん
    • 大学 寮生活 当番制
    • 東ドイツがつよかった マッサージはむだ。打たなきゃ。
    • 2017年にインカレでドーピング違反がでたときに
    • トップ校では監督がサプリのチェックをしたようが、下位校ではされなかったようだ。
    • その後、古賀・藤森選手が違反に。成分が明記されてないから。
    • 日本製でも安心してはいけない
  • 辰村
    • 以前は10名くらいだったが、最近は5名くらい。
    • パワー系の違反がおおい。
    • 最近の違反で資格停止になっているのは53名
    • コーチ 5 両親 2 もある。さいきんはきびしくなっている
    • 汚染が証明されると減刑されるが記録は抹消
    • パラドーピング 他者によるおとしいれ
  • 望月
    • integrity 試合結果の公平性 と スポーツの価値
    • 不祥事は増えているというよりはSNSや権利意識から顕在化している
    • 外性器 染色体 ホルモン で男女を分けるのはつかしい?
    • 大会後再検査で陽性になるのがおおい
    • マウス洗浄剤が原因だったことも
    • 指定レストランで食事しても陽性になったケースも
    • 血液検査で神経損傷するリスクがある
    • ドーピング検査で血液の検体採取は医師の資格をもっているのか?
    • 孫が検体を破壊したのが追求されないのは適法といいきれないから?
    • 高圧酸素カプセルは
    • 暫定資格停止になったあとの選択肢: 自認して請求権放棄、自認して審議、あらそう
    • 尿にでてくまでに体内で代謝されるのでコンタミの物質を列挙するのもたいへん
    • 不正を見逃さない vs 真面目な選手が不用意に違反にならないように
  • Q: もし選手が摂取したものが不安になった場合にどう相談すればよい?
  • A: 薬剤師 朽津: 飲むまえに確認、global droで確認、薬剤師か水連に確認
  • A: 医師 辰村: あやしい薬を飲んでしまったら、競技会に出ないという判断もありえる
  • Q: 食事からの摂取もありえる状況でセフルチェックはできるか?
  • 辰村: 食事からは防ぎようがないが、同じものをたべないようにするくらい?
  • 望月: 1物質しらべるだけで$1000もかかる。現実的ではない。
  • Q: 清水→会場: サプリメントをつかっている・推奨しているときに何を期待している?
  • A: 八塚: 大学生の食事が良くなくてそれを補う目的?
  • Q: 仰木: 日本なら食べ物はだいじょうぶ?
  • A: 望月: 現地の差し入れは食べない。大会の公式レストランを利用する。他の選手がつかっているサプリを使わない不安。

━━━━━ 一般口頭発表4 / 座長:植松梓(獨協医科大学) ━━━━━

o-4-1 異なる肺気量が水泳中の身体重心高,前方投影面積,浮力に与える影響 〜デジタルヒューマン技術を用いた試み〜 / 鷲野壮平(産業技術総合研究所)

  • 高いボディポジションで抵抗を減らす
  • 重心高ではなく前面投影面積で
  • Q: 泳いだときに背中のうしろがわの水がなくなって浮力の喪失があるとおもうが?
  • A: 目処はたってない
  • Q: 肺気量を増やす方法はあるか?
  • A: 呼吸するときにパパッと早くやる。

o-4-2 競泳のストリームライン姿勢における体幹内形状の変化は蹴伸び距離に影響する / 吉田直記(東北大学病院)

  • 浮心と重心
  • アザラシは脚が沈まない
  • 臍を凹ませると脚浮くのは内臓が頭側に移動したから
  • Q:内臓を頭側に移動させるのはだれにでもできるか?
  • A:自分ができるようになった
  • 横隔膜が上がっているが肺気量は胸式呼吸で確保しているのではないか

o-4-3 アーティスティックスイミング上位国のテクニカルルーティン分析 / 藤島遥香(日本オリンピック委員会)

  • 4年に1回テクニカルルーティンのエレメンツが変更になる。
  • エクスキューション(正確さ同時性)30% インプレッション(曲の解釈)30% エレメンツ(xx)40%
  • ロシアは移動速度が速くメリハリがついている。
  • mix duetは選手間距離が遠い。
  • ロシアは最大高を維持している時間が長い。
  • 選手間距離を近づけるのはリスクがあるので得点が上がる。
  • 最大高を維持すると基本姿勢がはっきりと見えるので得点につながる。
  • Q: 最大高は絶対値?
  • A: 今回は絶対値だけど、ジャッジでは脚のつけねが見えているかどうかみられる。脚が長いの方が有利なのは事実。

昼飯

家から弁当をもってきたけど箸を忘れたのでセブンイレブンで300円の弁当を買ってきて箸ゲットorz

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パネルディスカッション 「世界と戦うための強化プラン」

向かって左から:

  • 司会:萬久博敏(鹿屋体育大学)
  • 太田伸(枚方スイミングスクール)
  • 奥野景介(早稲田大学)
  • 下山好充(新潟医療福祉大学)
  • 太田
  • 奥野
    • リオのときに合宿地をどうしたか
    • 時差(12時間)を考えてメキシコにした 高地合宿 2400m
    • 下山後何日でベストがでたか? 3週間くらいにした 高所で鍛えてコンディショニングでととのえる方法で
    • だいたい9日目くらいでベストがでるが、そこで一度高強度トレした。
  • 下山
    • 2005年に水泳部をつくった
    • 最初の7年は日本選手権で予選敗退がつづいた
    • シード校になるには決勝に残る選手がたくさんいないといけない
    • インカレとジャパンオープンには差がある。
  • Q:選抜に入れなかった選手のフォローはどうしているか?
  • A:下山
    • 若いコーチにまかせている。
    • 長水路にこだわるのは短水に特化してしまうのを避けるため(淡水魚)
  • A:奥野
    • 2人コーチがいる フルタイムと助手
    • 2021年から仕組みが変わる
  • A:太田
    • 強化費は基本ない
    • 選手から徴収している
    • 海外合宿 50万は保護者負担
    • アシスタントコーチが伸びるタイミングでもある
  • Q:グループ分けはどうしている
  • A:太田
    • スイミングは6コースくらい
    • 時間帯をずらして小さい子から大きい子に
    • 朝5時から練習しているところもある
    • トップグループは全国大会に出られるレベルでその下は年齢だけで分けている
    • 小学校低学年は 週4 1時間に制限している
    • 高学年 1.5時間
    • 高校生2時間
    • ナショナル 無制限
  • A:奥野
    • チームの目標を決めてその優先度にあわせてチームを組む
    • 社会人のバタフライと平泳ぎの基本的なトレーニング内容は同じだと考えている。
  • A:下山
    • 60人ちかくいるので1コース10人になってしまう
    • 2部制にしてプールとドライを分けて
    • 秋冬はレベルでチームは分けてない。
    • 5限がある生徒はスイムだけ。
    • 春からレベル分けして日本選手権に向けて
  • Q:選手育成プランはどう考えているか
  • A:奥野
    • オリンピックは限られた選手でしか考えられない。
    • このシーズンでベストを出していくには、と考える。
    • なかなかオリンピックを実感できるようにはならない。
  • A:下山
    • 経営者からオリンピック選手をだせといわれて社会人チームをつくった。
    • 25才以降は持久力が上がらないので効率を極める方向で
    • 給料は安い..
  • A:太田
    • オリンピックにあわせて4年サイクルで。コーチはあきてくるけど選手は新鮮さを感じられる。
    • 男子大学生は波が立つので大学で練習してもらう。女子大学生のあいては男子中学生でもできる。
    • 最近は大学でののびしろは考えずインターハイで輝けるようにトレーニングさせている。
  • Q:競技レベルがたかいが意欲がそこまでない選手やチームのふんいきづくり モチベーションの上げかた
  • A:下山 だれかしら相談できる人を用意する
  • A:奥野 あまりおもうようにいかない わくわくどきどき感がでるレベル設定 コーチ側の余裕も重要
  • A:太田 モチベーションが下ると大会しちゃうので。練習メニューに個人の目標をプリントしてかんばらないといけないようにしたり。流行りの音楽をかけたり。
  • Q:代表合宿でどういうコーチがよいコーチか?
  • A:太田 しつこさ 粘り強い 工夫する 観察する 他のコーチもよくみている
  • A:奥野 貪欲 純粋に世界一になりたおともっている 現場のコーチの経験にひっぱられないように科学的なデータをベースにする
  • A:下山 外国人コーチとコミュニケーションとれるか
  • Q:コーチは練習中に選手のどこをみているか
  • A:奥野 泳ぎのしなやかさ(数値ではなくて)
  • Q:組織づくりで気をつけていることは マネージメント
  • A:奥野 学生をふくめて組織運営をする いろんな委員会をつくって、みながチーム運営にかかわるようにしている
  • A:下山 越権行為をしない
  • Q:どういう選手を育てたいか
  • A:太田 高校→大学ではずかしくないように コミュニケーション能力が低いと困るので、コミュニケーションをとりつづけるようにさせている。
  • A:奥野 大学を卒業したときに社会に貢献できる人材になっているか 大学が掲げる精神にあわせて
  • Q:いちばん困った選手は
  • A:下山 選手・スタッフ間のコミュニケーション不足で越権行為とおもわれてしまったり
  • Q:来年に向けて
  • A:太田 オリンピック選考会 一人でも多くつれていきたい ジュニアは福岡
  • A:奥野 いろいろな高地トレーニングのパターンを考えている 午後に体温があがってパフォーマンスがあがるがこれを朝にもってくにはどうすればよいか U17は国際大会が充実しているがU19から上が大会がすくない 100mが弱いのでメドレーリレーがとれない
  • A:下山 オリンピックに複数名をだしたい 故障があるなど事情があって高所トレーニングなしで成績をだしたい。

閉会式

来年からは、従来どおりの東京・地方交互に開催のパターンにもどって、次回は2020-10-24,25で会場は日本福祉大学スポーツ科学部

実家から近くてよい。

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swex: 2017年日本水泳・水中運動学会年次大会

台風21号が近付いていて雨。

今回は 新宿線→神保町乗り換え→三田線→本蓮沼→徒歩→NTC/JISS という経路で。

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大会1日目:10月21日(土)

●受付(国立スポーツ科学センター陸上競技場)

  • 9:00〜

事前登録してないので当日受付で。一般非会員なので値段はいっしょ。

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前回は後ろの壁ぎわに三脚たてて望遠で撮ったが、今回は最前列に座って広角で撮影。魚眼レンズじゃなくてもぎりぎりスクリーンと演者が入った。

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●開会式(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

開会の挨拶 合屋先生

オープニング講演「日本水泳界の現状」

(公財) 日本水泳連盟 会長 青木 剛

  • 10:00〜10:20

[2017-10-21 10:05]

  • 東京オリンピック以前: 水がきたない、水温が低い → 水中動作の研究ができなかった
  • オリンピック後: スイミングスクールができた。お金をかせぐために幼児から年寄まで。温水。指導者が水に入れるようになった。
  • ミュンヘンオリンピックのダイジェスト版 16mmフィルム で鮮明にみられた。
  • 理想像を子供にはめこむのはよくない。段階的に感覚をやしなう。
  • バタフライのサイドキックは日本のルールだと違反になってた。翻訳するときに間違えたらしい(意図的ではなかった)。
  • 東京オリンピック(1964年)で環境整備がはじまってソウルオリンピック(1988年)でトップと普及がつながった。
  • 競技登録者数の増加:少子化だが幼児・小学生の水泳人口は増えている。マスターズは増えてない。現状12万人。
  • 一貫指導システムの整備:東京オリンピック以前は小中高大の指導者がバラバラだった。柴田亜衣選手が成功例。
  • 水難事故は減っていない。50m泳げるだけでは海川では溺れてしまう。200IMや5〜10分くらい泳げるようにならないと。
  • 水泳ファミリー(する人・みる人・支える人)の拡大。

[2017-10-21 10:52]

大幅に時間超過。さすがに大御所の講演を止められる人はいなかったか。

以下、プログラムは30分おくれで進行。

●一般口頭発表1(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

  • 10:30〜12:00
  • 座長:水藤弘吏(愛知学院大学)

競泳スタート台上動作の3次元的なキネティクス研究

酒井紳 小池関也 椿本昇三 高木英樹

[2017-10-21 11:01]

  • 跳び出しとびだし速度は水平は後ろ脚、垂直は前脚
  • 関節トルク 股関節伸展がスタート前半 足関節底屈がスタート後半
  • 両手両足を別々に測定
  • 後ろ膝は固定して股関節で発生したトルクを伝えるだけ。
  • 前股関節は体を支持する。

[2017-10-21 11:13]

  • Q: 授業で角運動を観察してスタートの技術向上をやっている。重心位置と前脚の位置関係で水平方向の速度がちがってくる。
  • A: 重心まわりの角運動との関係はまだ調べていない。
  • Q: 前股関節の外転トルクがなくなったら。
  • A: 調べてないが、姿勢保持できないし、真っ直ぐ跳べないのではないか。

[2017-10-21 11:18]

競泳リレーステップスタートの動作特徴とバックプレート位置の違いによるパフォーマンスへの影響

鈴木天理 角川隆 萬久博敏 前田 明

[2017-10-21 11:19]

  • スタート局面=15mまで
  • 跳び出し水平速度が速いほどスタート局面が速いとの先行研究。
  • リレーでは静止しなくてよい。
  • ステップありなしで跳び出し水平速度に差はないとの先行研究。バックプレートがあっても影響なし。
  • でも競技では過半数でステップ動作がおこなわれている。
  • 途中で減速しているのは踏み外し防止のためか。
  • 新型のステップスタート:NCAA採用。バックプレートを越えるようにスタート。水平速度が高い。
  • バックプレートは後ろのほうがよさそう。

[2017-10-21 11:30]

  • Q: 分散が小さいのに平均がばらついている。
  • A: ちゃんと検証している。
  • Q: 入水までの距離は計算した?
  • A: 距離に差はなかった。ほとんどの選手が腕を回してステップしていた。
  • Q: 重心が後方になるメリットは?
  • A: 飛び出しまでの距離が長くなって加速しやすくなると考えている。

[2017-10-21 11:35]

クロール泳におけるリカバリー動作の違いが水中動作と推進力に与える影響

甫本研太 成田健造 高木英樹

[2017-10-21 11:36]

  • 入水部分に着目して調査
  • 100mFrのベストタイムの90%の流速
  • プル局面は入水から肩まで、プッシュ局面は肩から出水まで。
  • ストレートリカバリーだと入水してすぐに力発揮していた。
  • ストレートだと入水して揚力を出している?

[2017-10-21 11:49]

  • Q: 水中と水中の両方の分析で工夫したところは?
  • A: 水面にLEDが反射したり。泡で見えなくなったときにモションキャプチャシステムの補完機能で。
  • Q: 入水で角度つけろといわれている。親指下。カウンシルマンの研究の証明になるのでは。
  • Q: 選手はどちら?
  • A: もともと50mではストレートアーム、100mだとベント型。
  • Q: 反対側の手も測定したほうがよい。

[2017-10-21 11:55]

クロール泳における泳速度の変化と上肢動作で発揮される推進力との関係

角川隆明 萬久博敏 成田健造 高木英 荻田太

[2017-10-21 11:56]

  • MADシステムと水中モーションキャプチャと手部圧力分布の測定を比較した。
  • ブイつけてキックなし。
  • 推進効率
  • 推進力は泳速度の2〜3乗に比例していた。
  • 推進力係数 MADの方が高い
  • 推進力係数 モーションキャプチャ+圧力測定の方が高い

[2017-10-21 12:09]

  • Q: ストローク頻度は。
  • A: 実験していて、よりフィットする結果がでている。
  • Q: 泳ぎの特徴と指数との関係はあるか?
  • A: 泳速度が上がるとバタつく泳者は推進力があがっている。
  • Q: 指数と係数で評価できるか?
  • A: 単純には比較できなさそう。

[2017-10-21 12:14]

シンクロナイズドスイミングにおけるウォークアウトの3次元動作解析

松崎香穂 三井梨紗子 足立夢実 遠藤太陽 田中宏樹 和田壮生 和田匡史 松本高明 地神裕史

[2017-10-21 12:15]

  • フィジュアとルーティン
  • ルーティン ー> テクニカル(規定要素は技術委員会が4年ごとに) と フリー
  • ウォークアウト動作は基本と考えらえる。
  • 外果が高く上がっても坐骨結節が安定してなかったり、タイミングもあってなかったり。

[2017-10-21 12:25]

  • Q: マーカーのおいかけに問題は? 水面反射とか
  • A: あまり問題にならなかった。
  • Q: 指導での水中での肩と脚の関係性について何かあるか。
  • A: 肩は解析してなかった。
  • Q: スカーリングが安定してない?
  • A: 調べてない。
  • Q: 高ければいい?
  • A: 評価としては腰の位置が安定していた方がよい。

[2017-10-21 12:30]

●昼休み

会場で弁当を500円で売ってた。お茶つき。

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●シンポジウム「世界と戦う個人メドレー」(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

  • 13:00〜14:00
  • シンポジスト:森谷 暢(中央大学),梅原 孝之(JSS),藤森 太将(ミキハウス)
  • 司会:仙石 泰雄(筑波大学)

[2017-10-21 13:20]

シンポジウム

  • 最後の締めというとで世界と戦う個人メドレー
  • 藤森: 小学生までは平泳ぎで、練習の一貫として個人メドレーをやるようになった。
  • 梅原: 個人メドレーをやっていると、専門種目のタイムが出なくなったときにモチベーションを保ちやすい。瀬戸選手:小5から大2までベストタイムが途切れなかった。
  • 森谷: 平泳ぎが得意な選手は背泳ぎが遅い人が多いような気がする。
  • トレーニング
  • 藤森:とくに種目ごとの強化する練習はやったことがない。
  • 梅原:シーズン始めは1日1種目でテクニカルな練習をすることはある。バタフライ・クロールはパワー系、背泳ぎはペース系の練習にすることが多いかも。
  • 森谷:個人メドレーのメシュー紹介
    • カテゴリーごとでメニューを組んでいたが壁にあたった。
    • ビデオ撮って刺激をあたえる
    • 練習は3時間になることもある。(きつくはないが時間的拘束)
    • ATペースで泳ぎすぎるとキックのタイミングがずれ(裏打ち)てしまうことも。
    • ディセンディングで最初は力まないように泳がせる。T30をベースに。
  • 梅原:似たような練習メニュー
  • 藤森:バタフライでいったあと、背泳ぎ平泳ぎで粘って、クロールで自分を追い込む感じで。
  • 個人メドレーと単発種目での泳ぎの違い
  • 藤森:バタフライ背泳ぎのあとの平泳ぎは脚のひっかかりの感覚がちがうような気がする。
  • 森谷: 砂間選手 個メだと背泳ぎはテンポ 単種目だとしっかりかいて6ビート。
  • 梅原: ラップはおなじだが疲労度が違うようだ。種目の切り替わりでペースをつかみにくくく疲労につながるのではないか。
  • 血中乳酸濃度の測定
  • 森谷: 比較的多く測っている。カーブテスト。レースペースとは泳ぎがちがうかも。実際のレースで流したようにみえても乳酸値が高い。バテているだけだったり。
  • 藤森: だしきれているときは高い値になっている。タイムが同じでも乳酸値はバラバラ。高所トレーニングからもどってきたところだが、値は平地とかわらないがきつい。

質問タイム

  • Q: 乳酸を測るのはいつ?
  • A: 森谷:最短でとっているがレース終わって5分後くらいにある。
  • Q: 種目の切り替えでのロスを減らすためのトレーニングは?
  • A: 梅原:壁を蹴ってからの浮き上がりの練習に注意している。
  • 藤森:ターンやうきあがりのあとの水のつかみに注意している。
  • Q: ターンに特化したトレーニングは?
  • A: 藤森:とくにそれはない。アップからダウンまでレースを意識するようにしている。
  • Q: バタフライと平泳ぎは似ているが個メのトレーニングで注意することは?
  • A: 梅原: 手は平泳ぎで脚はバタフライ平泳ぎ交互にやる練習。背泳ぎと平泳ぎがペースワーク的に重要。この2種目のタイムがの伸びがおおきい。
  • Q: 通常の練習では背泳ぎの泳ぎは個メ向きか単種目向きのどちら?
  • A: つねに個メの練習しかしてない。

オリンピックに向けて

  • 藤森: リオではメダルを取れるという意識はなかった。東京では意識を変えたい。
  • 梅原: 経験とナショナリズム。初代表で決勝に行くのは難しい(準決勝で落ちる)→国際大会を経験するのが重要。
  • 森谷: 2016 ロクテ選手人生かけて最後バテ 2017平均レベルあがった。

[2017-10-21 14:23]

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●プールサイドセッション1「世界と戦うスプリントトレーニング」(国立スポーツ科学センター競泳プール)

  • 15:00〜16:00
  • 解説:佐々木 祐一郎(中京大学)
  • 実演:長谷川 純也(ミキハウス),川本 武史(トヨタ自動車)

●プールサイドセッション2「パワー牽引測定器デモンストレーション」(国立スポーツ科学センター競泳プール)

  • 16:00〜16:30
  • 協力:株式会社大橋知創研究所,若吉浩二(大阪経済大学) 

●プールサイドセッション3「トライアスロン用ウェットスーツの試泳」(国立スポーツ科学センター競泳プール)

  • 16:00〜16:30
  • 協力:公益社団法人日本トライアスロン連合

*セッションは2・3は、参加型のセッションを予定しております.是非,水着,スイミングキャップ,ゴーグル,タオルなどお持ちください.

●情報交換会(懇親会)(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

  • 17:30〜19:30

参加せず、帰宅。

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大会2日目:10月22日(日)

開始が30分早いので1本早い電車に乗るつもりが失敗。でも乗り継ぎがうまくいって10分はやく会場に着いたので発表に間に合った。

●受付(ナショナルトレーニングセンター正面入り口)

  • 9:00〜

台風21号が夜には上陸するので、交通機関が乱れる前に終わらせたいという意図で、プログラム変更。口頭発表3とポスター発表が並行になった。

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●一般口頭発表2(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

  • 9:30〜10:45
  • 座長:尾関一将(大阪体育大学)

競泳日本代表選手における身体機能と体幹可動性の特徴

三富陽輔 猪股伸晃 松浦由生子 上野広治 平井伯昌 金岡恒治

[2017-10-22 09:30]

  • 体幹深部筋エクササイズと関節柔軟をやっている。
  • おおむね性差はなかったが、肩は女子の方が柔軟、体幹は男子の方が柔軟。
  • 男子は肩の固さを体幹でおぎなっているのではないか?
  • 身長・座高の補正が必要かもしれない。

[2017-10-22 09:40]

  • Q: 体幹ひねった方が低抵抗でいいのでは?
  • A: 女性でも身長が高い人は体幹柔軟だったり。
  • Q: 男性は骨盤があまりうごかないというデータがあるので、そのあたりも考慮しては?
  • Q: 種目差もみては?

[2017-10-22 09:46]

競泳日本代表選手の2002年から2016年の障害発生動向― 腰部障害予防プロジェクトの効果検証―

松浦由生子 半谷美夏 金岡恒治

[2017-10-22 09:46]

  • 腰部・肩関節、膝関節の順に障害が多い。
  • 予防プロジェクトでは腰椎MRIや体幹トレーニングをやってきた。
  • プロジェクトにより腰部障害は軽減した。全体でみたら改善していないが。
  • 女性の方が障害保有率が高い。
  • 肩関節の障害保有率は背泳ぎで多い。背泳ぎはローリングが多い種目。背泳ぎは胸椎・胸郭の柔軟性が重要。他の種目は障害保有率はあまりかわらない。
  • 膝関節の障害はフィンの使用が考えられる。

[2017-10-22 09:58]

  • Q: 競泳日本代表のうちプロジェクト参加した割合は?
  • A: 教育という面では代表合宿があるが、所属ではどこまではわからず。
  • Q: 測定の注意点は?
  • A: 胸椎だけひねる人や全体をひねる人や。現場でできる方法をとっている。
  • Q: 腰部障害は日本人の体格によるものか?
  • A: 体格や生活スタイルもあるかも。

[2017-10-22 10:04]

水中ドルフィンキックにおけるフィン使用前後の動作変化

野村美咲 生田泰志 谷川哲朗

[2017-10-22 10:04]

  • 高い泳速度を得るには、幅を狭く頻度を上げる。
  • フィンをつけての10分練習前後でキックに感覚は違いを感じるがデータ上は変化なし。
  • 個別に前後で変化が大きかった人を比較してみたところ、キック頻度・膝関節の可動域が変わっていた。

[2017-10-22 10:14]

  • Q: 練習で80%努力泳6本に設定した理由は?
  • A: 全力泳だと疲れる。10分で練習を行えるよう設定。即時的な変化をみたかった。
  • Q: 何の80%?
  • A: 速度とか頻度ではなくて感覚の80%で行った。
  • Q: 感覚が変ったという人のデータはどうなった?
  • A: 感覚がよくなった人はキック速度が向上していた。
  • Q: 上半身の幅は測った?
  • A: 比較検討はしていない。
  • Q: 練習の目的を明かにした方がいい。

[2017-10-22 10:20]

ゴーグル型ディスプレイを用いた内的映像による競泳選手の生理応答とパフォーマンスの変化

林享 草薙健太 水上拓也 松井健

[2017-10-22 10:20]

  • ゴーグル型ディスプレイでイメージトレーニングにつかえないか?
  • 外的映像: 外から見た映像
  • 内的映像: 目線
  • 音あり。
  • リラックス映像は浜辺の映像をつかった。
  • 内的映像をみただけで血中乳酸濃度と心拍数が上がった。
  • 内的映像をみたあとタイムが速くなった。
  • ウォーミングアップ効果があるのではないか。
  • 交感神経の賦活とカテコールアミンの影響で血中乳酸値が上がったとおもわれる。

[2017-10-22 10:33]

  • Q: ふつうのディスプレイではどうか?
  • A: ゴーグル型の方が効果がある。没入感がちがう。
  • Q: 内的と外的の比較は?
  • A: 水中カメラでの外的映像で測定したときは有意差がなかった。イメージトレーニングで外的内的をイメージするかにあわせた方がいいが、内的イメージの方が効果があるとかんがえられる。
  • Q: 音のありなしで変化は?
  • A: 今後の研究課題
  • Q: 野球ではクライマックスシリーズですでにこういうことをやっている

[2017-10-22 10:39]

●一般ポスター発表(国立スポーツ科学センター陸上実験場)

  • 11:00〜12:30
  • 座長:武田剛(順天堂大学)
  • 国内トップレベル選手におけるスタート局面の分析 / 明石啓太 松田有司 窪康之 足立哲 上野広治 平井伯昌
  • 競泳男子400m自由形におけるレースパターンとパフォーマンスの関係 / 佐藤大典 草薙健太 高橋篤史 高橋繁浩
  • 水球競技選手の巻き足中に発揮される両足部の流体力の推定 / 川合英介 高木英樹
  • 自転車エルゴメータを活用した水球選手の水中牽引力・パワー測定法の検討~2017年日本男子代表選手を対象として~ / 若吉浩二 南隆尚 大本洋嗣 中嶋崇光 塩田義法 榎本至 大橋一道
  • 自転車エルゴメーターを活用した水球選手における水中牽引パワーの競技レベル別比較 / 南隆尚 若吉浩二 当麻成人 大本洋嗣 中嶋崇光 塩田義法 榎本至 渡邉泰典 高木英樹 藤原秀規 大橋一道
  • 肢体不自由者の泳姿勢における重心・浮心位置の二軸方向測定システムのシミュレーション実験 / 宮本知弥 宝来毅 立正伸 若吉浩二
  • 片側前腕欠損者におけるクロール泳のゴール動作方法の検討 / 谷川哲朗 熊本和正 片岡裕恵 粟谷健礼 森北育宏
  • 競泳選手における試合結果と心理的競技能力に関する縦断的事例研究 / 尾関一将 會田空 菅生貴之
  • 各都道府県における競泳インターハイ出場率の変化―2010年度と2015年度の比較― / 杉浦宏季 木下晴登 野口雄慶 中田征克 北林保 横谷智久 野尻奈央子
  • 水球男子日本チームの世界選手権2017におけるデータ分析 / 洲雅明 榎本至 南隆尚
  • 水球男子日本代表チームにおけるパス評価法について:アジア水泳選手権大会2016 / 富永梨紗子 大本洋嗣 中嶋崇光 塩田義法 榎本至 南隆尚

●一般口頭発表3(ナショナルトレーニングセンター大研修室)

  • 14:00〜15:15 → 11:00〜12:15
  • 座長:仙石泰雄(筑波大学)

冷水環境下における筋温低下状態での乳酸閾値強度トレーニングの効果について

坂上輝将 若林斉 仙石泰雄 高木英樹

  • FINAではオープンウォータのレースは16〜31℃。
  • 抹消の筋温低下で酸素消費の低下、乳酸値上昇(血管収縮→酸素供給の減少による)
  • LT強度のトレーニングでも無酸素性パワーの増加。LT強度と最大酸素摂取量は変化なし(トレーニング期間が短かかったためか?)
  • Q: 15℃での実験だったが、20℃だとどうなるか?
  • A: 先行研究で18℃だと変化が少なかった。
  • Q: コントロール群の33℃でウエットスーツは暑すぎるのでは? アドレナリンの影響があるのでは?
  • A: 安全のため直腸温を測っていて深部温は上昇していなかった。

段階的な水位減少による立ち上がり動作訓練の可能性~動作および筋活動による検討~

金田晃一 足立哲

  • 水中環境での運動:歩行・椅子立ち上がり・段差昇降で改善された報告はある。
  • 基礎的研究では歩行に集中している。
  • 水中でも陸上とおなじ動作パターンであった。
  • 筋活動は水深が浅くなると陸上に近づくのが確認できた。
  • Q: 始めてプールに来た高齢者は水深1.2mでも深いと感じ、幼児用プールのような浅いところで歩行すると腰に痛みが出るので、ビート板を持って深いプールで歩くように助言しているが、これでよいか?
  • A: 腰より下の水位だと負荷のわりには体重が軽減されないので、痛みがない範囲で運動するのがよいとおもう。

WebSite「全国屋内プール情報<水夢王国>」の20年(報告)~公営通年プールの各自治体の整備状況と今後の課題~

藤木太郎 菅野達也

  • 公開してから20年。455万アクセスを越えた。
  • 2006年 全国のペアーレ施設の売却の議決→署名運動→トライアスリートの田島議員に提出→内閣→阿部答弁→紋切り(法律で決まったことだから変えられない)→予算委員会で田島議員に質問してもらう→紋切り→引き下がれず2回目の署名運動→2010年整理売却完了→67箇所のうち45箇所はプール存続(多少は署名運動の成果があったか)
  • 2017-11-04 プールリハビリサミット開催予定
  • 公共プールで通年でつかえる(2ヶ月程度の休館はok)ところは増えたか? → ちょっと増えた。
  • 東京都は12増え、大阪府は5減った。
  • 島根県は3万人に1プールでトップ。京都府は20万人に1プール。
  • 政令指定都市で比べると仙台がトップ(83万人/プール)。(相模原市は14位(140万人/プール))
  • 財政力の差? 調べてみたが財政力指数と増減ランキングとは関係なかった。
  • プール建設・維持費は土木予算に匹敵する自治体も。
  • 人々がプールに集まる施設に。
  • Q: 2014年の調査結果がまもなく文科省から公開されるが、1500〜1600くらい公共プールがある。地方の方がプールが多いのは公共事業投資という面もあるので財政力指数が低いほど公共事業に投資する傾向があるかも。建設は地方交付金でなんとかなるが、維持管理は指定管理者制度でなんとかしたいところだが地方の水泳連盟で声をあがているとろはとても少ない。大学での人材育成が期待される。
  • Q: 利用者の数の推移は?
  • A: 自治体の認識の差があるのではないか。そうとう増やしている自治体もある、閑古鳥がないているところもある。

中学・高校における「教科横断型」 水泳授業へのアプローチ~新学習指導要領への対応~

土居陽治郎 川合英介

  • 学校での水泳はじゃまもの扱いされている。
  • 民間まかせでいいのか? 納税者は納得できるか? 大学の責任は?
  • 新学習指導要領:学校は勉強するところ
  • 個人の学びよりも学校全体で組織的・計画的に
  • 国語と保健体育が小中高12年必修なのは憲法23条の生存権にもとづく
  • 体育 → Physical Edu → ラテン語でphysica → 体・自然・科学 → 水泳は保健体育との親和性が高い

●総会

  • 15:30〜16:00 → 12:30〜13:00

昼食の時間がなくなったので食べながらということに。

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●閉会式

  • 16:00〜16:15 → 13:00〜13:15

[2017-10-22 12:30]

  • BMS 9/17-21
    • swex すべて英語 筑波大学
    • http://bms2018.org
    • 演題の登録には "Sign up now!" してアカウント登録が必要
    • 国際学会ということで少々お高い。早期一般52000円。
  • NTC開催で年次大会の参加者が増えた。

[2017-10-22 12:54]

雨も風も強くなってきた。帰宅するまでに腰から下がけっこう濡れた。

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帰宅して遅い昼飯。

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いってきた:SWEX2016

swex2016-1swex2016-2

一日目

こんな経路で。

→新宿→(埼京線)→板橋→(徒歩)→新板橋→(三田線)→本蓮沼→(徒歩;ローソン100)→NTC/JISS

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本蓮沼から味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)まで歩いてゆく途中に格安弁当屋があったがスルーしてローソン100でおにぎり(10時のおやつ)とコーラを購入。

NTCに着いたが、どこかの学校か公園のような軽い門構え。テニスコートでは若くない一般の?男女がテニスしてた。

トップアスリートだけが利用できる施設かとおもっていたが、しらべてみると普通に一般利用できるようだ。

受付

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swexの受付がある国立スポーツ科学センター(JISS)陸上実験場ってどこだろうとさがしながら奥へと歩いてゆくと、swexの案内をもった学生さんが見えて一安心。

きっと北門からではなく正門から入ってくるのが正解だったのだな。

受付にて会費4000円を支払う。これまで事前登録+非学会員+一般なのになぜか学会員価格で参加できていたのだが、やはり受付の学生さんの間違いだったのか。

BlogPaint

会場のNTC大研修室へ移動。けっこう広い。まだ時間が早いので人はまばら。床や壁にコンセントがなさそうだったので、電源をとるのはあきらめて後ろの壁ぎわに三脚を立てた。

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開会式

[2016-10-15 10:04]

[2016-10-15 10:15]

オープニング講演「ジュニア指導とバタフライ泳法のこれから」 / 村上二美也

  • 練習環境(水深1.1m)はよくない。合宿をうまくはめこんで強化。
  • 小学生までの水泳一本の意識から中学生以上では環境がかわって難しくなってくる。
  • ティーチングは中学生まで。コーチングは早ければ小学生後半から。
  • 小学生で太めは伸びがない傾向。細身でスプリントがある子が伸びる。親をみたり。

[2016-10-15 10:34]

  • Q:何を言うか言わないか?
  • A:集団指導中は言わないようにしている。選手はコーチの顔をみている。伝えたいことを練習メニューにいれている。
  • Q:パワーがあるという判断基準は?
  • A:腕立・懸垂をやらせて力のつかいかたをみて判断している。

[2016-10-15 10:40]

  • ボードをもってスタート・ターン後15m潜ってキック。
  • 回転数を上げられる肩の高い位置。

[2016-10-15 11:01]

  • アウトスイープはいらない。
  • 呼吸数を減らす。

[2016-10-15 11:09]

  • Q:抵抗を減らすvsパワーを上げるのバランスは?
  • A:ストリームラインでフラット姿勢で効率の良い泳ぎをベースにしている。
  • Q:ハイエルボーを維持して練習するのはたいへんでは?
  • A:クロール7バタフライ3くらいで練習。
  • Q:研究者へのリクエストは?
  • A:現場ではモーションキャプチャとか数値はとれない。海外のトップスイマーとの比較ができるとうれしい。

[2016-10-15 11:17]

[2016-10-15 11:31]

「競泳スタートにおける腕のバックスイング動作がスタートパフォーマンスに与える影響」 / 鈴木天理

Effects of the backswing arm motion for the start performance in competitive swimming
  • バックプレートをつかったスタート→キックスタート
  • バックスイングありなしの比較
  • バックスイングありの方が飛び出し速度が速く15m通過タイムが短かい。ブロックタイムに変化なし。
  • バックスイングの軌跡の差はない。バタフライ型vs振り子型

[2016-10-15 11:41]

  • Q:飛び出し速度に比べて15m通過時間が遅すぎる。
  • A:中長距離選手もいたので。
  • Q:キックスタートがうまくないのでは?
  • A:Yes... 今後の研究ではしっかり練習してからやりたい。

[2016-10-15 11:45]

[2016-10-15 11:46]

「強制スタートの水中期がパフォーマンスに及ぼす影響〜エントリーからグライドに着目して〜」 / 辰本拓磨

Influence the performance during underwater phase of the start
  • ブロック→フライト→エントリー→グライド
  • 記録においてスタートは50mで30%、100mで15%に影響がある。
  • エントリー: 体の一部が入水してから全身が入るまで。
  • エントリー前の角度しか研究されていない。
  • 水中では泡がある、刻々と変化するので分析がむつかしい。
  • 下肢入水後は減速がへった。

[2016-10-15 11:56]

  • Q:減速率で評価すると姿勢以外の要因がはいってしまうのでは?
  • A:Yes.
  • Q:段階的に減速している人がいるのは?
  • A:手動のデジタイズの誤差?
  • Q:泡で自発光マーカーでみえないこともあるのでは?
  • A:Yes. でもみやすくなった。

[2016-10-15 12:01]

[2016-10-15 12:01]

「ブラインドスイマーのレース分析データとトレーニング内容の変遷 ─ロンドンパラリンピック後の4年間に着目して─ / 野口智博

Changes in data of race analysis and training program of the blind swimmer. -- 4 years afetr London 2012 to Rio 2016 paralympics --
  • 平泳ぎはピッチを上げるとスピードが上がったので持続できるようにするのがよいか。
  • ストローク長をのばす→ピッチを上げる

[2016-10-15 12:12]

  • Q:どうやって真っ直ぐ泳げるのか?
  • A:健常者でも裸眼でセンターラインがないとまっすぐ泳げない。コースロープをガイドにまっすぐ泳ぐ。コースロープにふれても減速しない体にした(増量)。
  • タッピングは距離であわせている。泳ぐ人はストローク数でタッチをあわせている。

[2016-10-15 12:16]

[2016-10-15 12:16]

「シミュレーションによる片麻痺スイマーのための自由形最速ストローク解明の試み」 / 根本千恵

An attempt to investigate the fastest freestyle arm stroke for swimmers with hemiplegia by the optimizing simulation
  • SWUM
  • 健常者→片麻痺
  • 手首動作で泳速度は上がる。

[2016-10-15 12:25]

  • Q:先に周期を決めて最適解を求めるようにしたのはなぜ? (最適解を求めてから周期を変えては?)
  • A:先行研究にならって。(むつかしいのでは?)
  • Q:片側のみによる傾きはどう考えている? (ヨーイングは?)
  • A:実際の泳ぎをみるとローリングしないように調整しているように見える。

[2016-10-15 12:30]

昼休み

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事前申込の人から弁当を購入できて余ったら当日参加の人にも販売という流れのようだったが、余り判定基準があいまいだったようだ。

500円にしてはまずまず。

[2016-10-15 13:31]

「閉経後の水泳運動が血中アディポサイトカインと骨密度との関係に及ぼす影響」 / 河上俊和

Effect of swimming exercise on the relationship between adipocytokines in the blood and bone mineral density in postmenopausal females
  • 大腿骨の骨密度は水泳運動で上がる。長期間つづけると高強度でなくてもよい。
  • 腰椎の骨密度は非常に高い(zスコア)。

[2016-10-15 13:42]

  • Q:20年以上の週3回1時間程度で影響があるものなのか?
  • A:アンケート調査はしているが生活

[2016-10-15 13:46]

[2016-10-15 13:47]

「慢性期脳血管障害片麻痺患者への水治療の有効性」 / 小林花枝

The effectiveness of hydrotherapy on a cerebrovascular disorder single paralytic.
  • 転倒への不安から姿勢を固定しがち。
  • 水中で抗重力筋をゆるめて、うごきやすくする。
  • 動く前の心構えが不要になった。

[2016-10-15 13:56]

  • Q:水中歩行は?
  • A:浮力の影響で緊張してしまう傾向があったので避けた。
  • Q:筋電図などでデータを押さえておく必要はあるのでは?
  • Q:体幹機能の評価は?
  • A:行っていない。体幹を緊張させる患者さんは5ヶ月後には痛みが軽減された。

[2016-10-15 14:01]

「脳卒中右片麻痺患者に対する“水中でのボール操作訓練が手指の運動麻痺回復に役立つ”─認知運動両方理論に基づく片麻痺患者の運動再教育─」 / 水野加寿

"Ball-based training in water is helpful for the recovery of motor paralysis of the fingers" in patients with hypertensive (flaccid) right hemiplegia
  • バスケットボール
  • アイソキネティックトレーニング

[2016-10-15 14:13]

  • Q:なぜ水球ボールではなくてバスケットボール?(すべる)
  • A:ぶつぶつの刺激があるので。
  • Q:片麻痺 安全性への配慮
  • A:補助ありで始めて徐々に慣らしたのでだいじょうぶ。

[2016-10-15 14:17]

[2016-10-15 14:18]

「背浮きのゆる泳ぎでバタフライ〜泳げない人でも出来る方法を探ります〜」 / 岡田礼子

Even though the weak o the aged can swim in backstroke butterfly
  • 通称マーメイドれいこ
  • 足を開かないで泳ぐ
  • 婆=波+女
  • 腰をくのじに曲げて背浮きバタフライ
  • 4泳法だけでなく、自由な泳ぎを。

[2016-10-15 14:29]

  • Q:背浮は鼻から水が入るのが嫌がられるが?
  • A:お姫さまだっこして、だんだん力をぬいていくことで、浮けるようになる。

[2016-10-15 14:32]

プールサイドセッション

JISSの地下1階のプールへ。残念ながらセッション12と3が並行だったので12のみ。

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セッション1 「世界レベルのバタフライ」 / 奥野景介・坂井聖人
  • ふだんの練習でやっているドリルやパフォーマンス評価、パワートレーニングの実演。
  • 50mプールなので反対側まで泳がれてしまうと何をやってるのかさっぱりわからず。かろうじて水中カメラで見えるが。
  • パフォーマンス評価では100mのレースを想定して、レースを局面ごとに分解してタイムを測る形式。ブロークンを距離ではなくスタートやターンなどの局面で分解。
  • パワートレーニングは陸からチューブで負荷をかけてタバタプロトコル。

セッション2 「日本泳法を知る〜脚の使い方について〜」 / 高橋水右衛門
  • 日本泳法はプール速さを競うのでなく、屋外での実用的な泳ぎや魅せるのための泳ぎ。
  • 脚は基本的に挟み足。
  • 平泳ぎは顎を引いて腰を沈めて泳ぐ。
  • 立ち泳ぎで巻足か踏足かは、両足なら巻足、片足なら踏足になる。
  • むだな力を抜いて浮くのが基本。

セッション3 「ハイパフォーマンスサポート事業パラリンピック研究開発の報告」 / 仰木裕嗣

(そういうわけでぜんぜん見てない)

帰宅

ちょうど日没。

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二日目

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今日も後ろの壁に三脚を立てた。

[2016-10-16 09:30]

「冷水浴による筋温低下状態で行なう持久的トレーニングの効果について」 / 坂上輝将

The effect of endurance training carried out in the muscle temperature reduced state due to a cold water immersion.
  • 鯉が水温が低いと速筋繊維が比較的低速度から動員されるという先行研究。
  • LTトレーニングで観察 → 解糖系・速筋系が動員される?
  • 大腿部を水温12℃で30分後5℃の冷却パッドでバイク

[2016-10-16 09:40]

  • Q:冷却パッドの重さは?
  • A:水を循環させているので、その負荷もあるとおもう。
  • Q:冷却刺激の慣れもあるのでは?
  • A:ふだん運動していない被験者だったので再度
  • Q:対象者数すくないかも

[2016-10-16 09:44]

[2016-10-16 09:44]

「シンクロナイズドスイミング世界大会トップアスリートの体格と筋形態の特徴〜第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)デュエット代表選手〜」 / 本間三和子

Physical characteristics and Muscle cross-sectional area in World top-ranked synchronized swimmers
  • NHKミラクルボディで測定機会を得た。
  • いままで体格・筋形態・肺活量の測定はなかった。
  • ロシア:体積大きく浮力が大きく比重が小さく浮きやすい。セグメント長が長い。
  • MRI:陸上アスリート並に体幹部が発達している。筋断面積はロシアと日本は同じ。大腰筋は自転車選手なみ。大腿部は小さめ。
  • 肺活量:あきらかに多い。

[2016-10-16 09:56]

  • Q:ロシアの比重が小さいのは?肺活量?
  • A:比重をはかったときは息をすってないので骨密度か?(骨が太いのに骨が軽い?)
  • Q:水球選手も中学生くらいから大腿部が発達しなくなる。

[2016-10-16 09:59]

[2016-10-16 10:00]

「エネルギー消費からみたバイオフィンの評価」 / 谷川哲朗

Evaluation of the bio-fin from the view point of energy consumption
  • 抗力ではなく割れているところの圧力が下がることにより揚力を発生する。
  • 膝から下を動かすことでも推進力が発生する。(股から動かさなくても)
  • 0.4m/sの泳速で4分泳いで測定。
  • 1METs: 60kgに人が60kcal消費。
  • バイオフィンは効率よい。固いフィンは上級者向け。

[2016-10-16 10:12]

  • Q:加速するときの効率はどうなるか?
  • A:上級者の動きはフィンの動きが止まっている時間が長いようにみえた。
  • バイオフィンはプロが作戦行動で5〜6時間泳ぐのにつかう。砂を巻き上げないメリット。

[2016-10-16 10:14]

[2016-10-16 10:15]

「フィンスイミング日本代表選手のモノフィン・ビーフィンを用いたモノフィンスイミング泳動作解析の1事例〜腰部・骨盤・足関節動作と筋活動に注目して〜」 / 湯浅安理

A case study: Analysis of monofin swimming with monofin or bifin in a Japanses national finswimmer ~Focus on lumber, pelvic and ankle motion and sEMG~
  • 外傷・障害予防の観点からモノフィン・ビーフィンの泳動作の違いをみた。
  • ビーフィンはモノフィンのようにつかって実験。
  • モノフィンは骨盤の動きがちがう。
  • 腓腹筋がおおきくつかわれる。

[2016-10-16 10:25]

  • Q:ピッチをそろえるのではなく泳速度を揃えたらどうなる?
  • A:全力泳を指示した。
  • Q:競泳の練習でモノフィンはどうか?
  • A:体幹の使い方は同じなので効果はあるかもしない。
  • Q:脊柱起立筋をつかうのか?
  • A:選手からはあまり聞いたことがない。本人の意識はないようだ。
  • Q:筋電図は能動的なものか受動的なのか?
  • A:蹴り下げで底屈をキープしている意識らしい。

[2016-10-16 10:30]

ポスター

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2面に分かれて発表。時間短縮のためだとはおもうが1人ずつ発表してほしいなぁ。

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昼休み

陸上実験場で弁当。見知らぬおっさんと相席になったとおもったら、あとでわかったことだが会長さんだった模様(汗

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[2016-10-16 13:29]

「クロール泳における泳速度の違いが自己推進時抵抗とストローク変数に及ぼす影響について」 / 成田健造

The influence of a difference of swimming velocity for active drag and stroke parameter in front-crawl swimming
  • ストローク変数: 泳速度 = ストローク頻度 x ストローク長
  • 自己推進時抵抗を直接的に測りたい
  • MAD-system: ストーク長が固定、腕のみ。
  • 回流水槽で泳速度一定のまま流速を上げてみると。
  • 一般には泳速度の2乗で抵抗が増えるが、本研究では3.1乗に比例した。MADでは1.9乗。

[2016-10-16 13:40]

  • Q:生データをみたい。ワイヤーがかなり揺れているが。バックルの重さは?
  • A:ほぼ生データ。角度の補正も予備実験で確認している。
  • Q:過去に実験したことがある。2乗越えるのは予想どおり。造波抵抗がある。上下動があるので抵抗の上と下の両方の値を示した方がよい。

[2016-10-16 13:45]

「水中ドルフィンキックの泳ぎ方に性差はあるか?」 / 下門洋文

Are there sex differences in underwater dolphin kick manner?
  • 男性は後傾気味、女性は水平ぎみ。
  • 熟練者には泳速度に性差はない。
  • 泳速度・キック頻度・けり幅は性差なし。女性は腰を反った泳ぎかた。
  • 女性が水平に近い泳ぎなのは体脂肪による浮力でははないか?
  • 男性は膝の角速度が高い。

[2016-10-16 13:53]

  • Q:体組成よりも筋力なのでは?
  • A:可能性はある。
  • Q:泳速度に性差がないのは?
  • A:実際にそうなっている。
  • Q:泳速度 10cm/s 違うのは大きいのでは?
  • A:yes.
  • Q:太ったほうが速い?
  • A:たまたまかも。横断研究なので。

[2016-10-16 13:59]

「〈ケースシリーズ〉水泳選手に生じた疲労骨折の4例」 / 辰村正紀

Four cases of fatigue fracture with aquatic athletes
  • 反復する外力で生じる骨折。
  • 水泳では急性外傷は少ないが反復動作が多い。
  • 症例報告はすくない。
  • 腰椎分離症は運動選手の半数といわれるくらい多い。
  • 競泳:分離症と肋骨の疲労骨折がおおい
  • 飛び込みは上肢におおい。
  • 水球:症例報告は少ない。
  • 診断はCT,MRIが有用。特徴としては運動が継続できる程度の痛み。

[2016-10-16 14:12]

  • Q:現場で腰椎分離症をチェックする方法は?
  • A:前屈よりも伸展で痛みがでるか?真ん中ではなく左右どちらかだけにに痛みがでるか?
  • Q:医者にみてもらうときの指示は?
  • A:スポーツ系の整形外科にかかるのがよい。子供だけでいかせず大人がCT/MRIを要求する。

[2016-10-16 14:15]

「体幹トレーニング介入が水中動作中の腰椎前弯角度に及ぼす即時効果 ─効果的な体幹トレーニングの検討─」 / 松浦由生子

The immediate effects of the deep trunk muscles training on lumber spine lordosis during swimming - Study of effective deep trunk muscle training -
  • けのび・フラッターキック・ドルフィンキックの腰椎前弯角度と泳速度を測定。

[2016-10-16 14:24]

  • Q:介入1と介入2の順番は?
  • A:順番の影響はあるかも。4時間あけたのでだいじょうぶ。通常2時間といわれている。
  • Q:介入1と介入2の違いは?
  • A:介入1は固定、介入2は運動が入る(外ふくしゃきんとか)。
  • Q:介入してないときは?回数は?
  • A:介入なしは測定していない。回数は1回。
  • Q:けのびが伸びたのは?
  • A:踏み込みが強くなった+姿勢がよくなった、とおもわれる。研究室でもクラウチングスタートでグライドが速くなったとの結果がでている。
  • Q:どのくらいすれば2時間もつ?
  • A:5分程度の体幹トレーニング。

[2016-10-16 14:45]

特別講演 「医療サポートからみたオリンピック」 / 半谷美夏

  • 腰部障害は多い。椎間板変性は一流競泳選手の70%にみられる。
  • 北京→ロンドン→リオで腰椎椎間板変性の保有割合は減った。(プロジェクトの効果あり)
  • ジュニアスーパースイマー合宿: 喘息の薬などドーピングにひっかかるものは切り替えるなど指導。
  • 競泳は膝の故障が多いのはスターティングブロック(しっかり蹴るようになった)の影響か?
  • 花粉症・アレルギー鼻炎はつかえる薬もあるがズルズルさててる選手が多い。
  • 喘息は治療を新規・中断していた選手が多かった。
  • 虫歯の保有割合が多い。大会に歯科医師は帯同しないので重要。
  • 予防接種: インフルエンザ・A型肝炎(食事)・B型肝炎(血液)・破傷風(OWS)。団体競技はヘッドコーチが判断、個人競技では個人の判断になってめんどくさい。
  • シンクロで帯状疱疹→水疱瘡の予防接種
  • 競泳はスケジュールがばらばらなので帯同しているトレーナーとの連携が重要。
  • スポンサーがふえてくると食事の自己管理がたいへんになってきそう。
  • 水球が11時から競泳が0時すぎるなど、とんでもないスケジュールになってた。
  • サブプールは風が強くパイプが落ちていたり。。
  • 緑のプール:臭った。目がいたくて目薬。ダイビングは水面が見やすいメリットも。。
  • 靴ずれがおおかった。支給の靴があわない。
  • 外痔核2名:移動距離が長いため?
  • 足洗い場で捻挫。
  • レース前日、バックストロークエッジが外れて額にあたって外傷。向きに注意。ちょいちょいあるっぽい。
  • 水球で眉間を顔面裂傷→auto sutureで閉創→その後縫った
  • ドーピング検査:のべ42件。基本的に1人ではなくて帯同する。いちどに12名の検査になって最後の人はがまんするのがたいへんだったとか。
  • ジカ熱:虫除けは水でとれてしまうので水泳選手はほとんどつかってなかった。
  • SNS(LINE)の利用しすぎは、顔をあわせる機会がなくなって、選手村のホワイトボードをつかうように。
  • 村の食事はいまいちだった。
  • JOC Conditioning Guid for Rio 2016が配られていた。

[2016-10-16 15:42]

  • Q:顔面裂傷で現場の医師は?
  • A:キットもあるし対応はしてくれたとおもう。

[2016-10-16 15:44]

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総会/閉会式

  • bms2018.org: biomechanics and medicine in swimming
  • 水泳だけで学会が作れるのは日本だけ!

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帰宅

雨は降らず。ちょっと夕焼けぎみ。

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swex 2015: 2015年日本水泳・水中運動学会年次大会 (2日目)

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朝早くてつらい。電車は爆睡していてほんとうに乗り過ごすところだった。

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第2日目 10月18日(日) 
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 7:30〜       | 受付開始(総合体育館内エントランスホール)                                                    |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 8:30〜9:45   | 一般口頭発表④(発表10分 + 質疑5分 × 5演題)テーマ「スタート」 座長 武田剛(順天堂大学)       |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| (rest 15)    |                                                                                             |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 10:00〜11:00 | 一般口頭発表⑤(発表10分 + 質疑5分 × 4演題)テーマ「キック」 座長 野村照夫(京都工芸繊維大学) |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| (rest 15)    |                                                                                             |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 11:15〜12:30 | プールサイドセッション「一流背泳選手の泳ぎ」                                                |
|              | 泳者 金子雅紀(YURAS 背泳ぎ日本代表)                                                         |
|              | 解説 仙石泰雄(筑波大学水泳部ヘッドコーチ)                                                   |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| (rest 1:00)  | 昼休憩                                                                                      |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 13:30〜15:00 | 研究セミナー「指導現場と科学とをつなぐ」                                                    |
|              | 演者 柴田義晴 (東京学芸大学)                                                                |
|              | 荻田 太 (鹿屋体育大学)                                                                      |
|              | 司会 森山進一郎(日本女子体育大学)                                                           |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| (rest 15)    |                                                                                             |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|
| 15:15〜15:45 | 日本水泳・水中運動学会総会                                                                  |
| 15:45〜      | 表彰式・閉会式                                                                              |
|--------------+---------------------------------------------------------------------------------------------|

一般口頭発表4 <スタート>

O4-1 逆振り子モデルからみた競泳トラックスタートにおける前後脚の役割と下肢関節のキネマティクス / 池田祐介 (新潟医療福祉大学)

  • 飛距離を伸ばすには前脚で回転を抑える(鉛直方向の力)。

O4-2 背泳ぎのスタートにおける動作特性 / 奈良梨央 (新潟医療福祉大学)

  • 背面メディシンボール投げの動きが背泳ぎのスタート動作に似ている。
  • 背面メディシンボール投げ(距離)と5m通過時間に相関あり。
  • 背面メディシンボール投げをできる場所の確保が難しい問題あり。
  • 股関節と膝関節の動き出しはどちらが先か? 男子は股関節、女子は同時のように見えた。
  • 男女でボールの重さは変えた方がよかったかもしれない。

O4-3 背泳ぎスタート動作の分析 / 前田時生 (慶應義塾大学大学院)

  • 背泳ぎスタート用の床反力計があるポルトガルのプロト大学で実験してきた。
  • 背泳ぎでは床反力計は防水でないければならないところがネック。
  • 床反力計と逆動力学解析で計算。
  • 手離れ直前に大きな力が発揮されている。一方、垂直跳びは足離れ直前。

O4-4 競泳の飛び込み動作における水着の筋骨格シミュレーションによる力学的影響評価 / 修行雄大 (筑波大学大学院)

  • まず水着の素材自体の特性を測定した。繊維の角度によって応力-ひずみ特性は大きく異なる。
  • シミュレーションでは水着と人体は固定点点で接していることにした。
  • 大きな反力を生じる素材だと筋力発揮を低減させる働き。
  • 水着ありなしで動作は同じとしてシミュレーションした。今後の課題。

O4-5 飛び込み競技におけるノースプラッシュ入水に関する研究〜上半身のボディ・アラインメントに着目して〜 / 高橋亜紀 (筑波大学大学院)

  • 採点競技: 開始の姿勢と助走、踏み切り、空中演技、入水の4局面。
  • ノースプラッシュに適した体型や技術は経験知しかない。
  • 両肩関節可動域と得点の間には相関あり。
  • 腕が長いく手が大きい方がノースプラッシュに有利との先行研究。
  • 男性は筋力で補っている可能性がある。
  • 胸の厚みや鎖骨の長さなどは測っていない。

一般口頭発表5 <キック>

O5-1 クロール泳のキック動作が推進力発揮可能な泳速度 / 市川浩 (新潟医療福祉大学)

  • クロール全力泳の速度より速くてもキックは推進力を発揮できることがわかった。
  • 速度が速くなると推進力が弱くなる原因はわからないが、抵抗が増えたからではなく推進力自体が低下するようにおもわれる。

O5-2 大学競泳選手における水中ドルフィンキックパフォーマンス改善要因の分析 / 仙石泰雄 (筑波大学)

  • 高い泳速度を出すにはキック幅を増やすのではなくキック頻度を上げる。
  • 4ヶ月のトレーニングでどのように変化したかを分析。
  • ストローハル数で推進効率がわかるが、これは増加した。
  • 頻度を上げるためにアップキック・ダウンキックの時間を短縮する必要があるが、男子はダウンキックのみ短縮、女子はダウンキック・アップキック両方が短縮した。

O5-3 PIVによる水中ドルフィンキック時の流れ場の3次元化 / 村川諒 (筑波大学大学院)

  • PIV: Particle Image Velocimetry。バブルを発生させレーザーを当てて流れを測定。
  • ドーナツ型の渦が2つできてその間にジェット水流が発生しているのが観察できた。
  • バブルによる浮力変化の影響があったかもしれない。

O5-4 水中ドルフィンキックにおける最大努力以上のキック頻度増加が筋活動に与える影響 / 小林啓介 (筑波大学大学院)

  • むりやりキック頻度を上げると蹴り幅が狭くなった。
  • 早すぎるキック頻度は拮抗筋の共活動時間が増え関節トルクが低下するため。
  • 頻度を上げるには単純な上下運動ではなく、回転運動になるようにするとよい。

プールサイドセッション「一流背泳選手の泳ぎ」 / 金子雅紀(YURAS)、仙石泰雄 (筑波大学)

  • 仙石さんが解説進行・金子さんが実演という形で。
  • 水中カメラの映像はロボット操作可能で鮮明だった。

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研究セミナー「指導現場と科学をつなぐ」 / 柴田義晴(東京学芸大学)、萩田太(鹿屋体育大学)、森山進一郎(日本女子体育大学)

  • 蹴伸びでは沈んでから2メートル先に浮上する感覚が重要。
  • タバタ・プロトコルでは最大酸素摂取量と最大酸素借が増加する。
  • オギタ・プロトコルでは最大酸素借と最大無酸素性パワーが向上する。(最大酸素摂取量はちょっと)

総会

表彰式・閉会式

来年度からは東京オリンピックに向けJISSでの開催だそう。

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千歳烏山駅の北口からだと下り線ホームが遠いので西口から。

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スポンサーの味の素からアミノバイタルが提供された。

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swex 2015: 2015年日本水泳・水中運動学会年次大会 (1日目)

今年のswexは都内で行われたので参加した。京王線の千歳烏山駅で降りてバスに乗って日本女子体育大学前下車。

通勤で20年ほど京王線を利用しているが千歳烏山で降りるのは初めてで、いつもの通勤では新宿まで寝ているので、あやうく寝過すところだった。駅からバス停までちょっと距離があるが案内の学生さんが立っていたので問題なし。1日目は曇天で気温が低かったのでけっこう寒かったんではないだろうか。

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第1日目 10月17日(土) 
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| 9:00〜       | 受付開始(総合体育館内エントランスホール)                                                |
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| 10:00〜10:15 | 開会式                                                                                  |
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| 10:15〜11:15 | 一般口頭発表①(発表10分 + 質疑5分 × 4演題)「パフォーマンス」 座長 榎本至(鎌倉女子大学) |
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| (rest 15)    |                                                                                         |
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| 11:30〜12:30 | 一般口頭発表②(発表10分 + 質疑5分 × 4演題)「泳動作・技術」 座長 仰木裕嗣(慶應義塾大学) |
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| (rest 1:00)  | 昼休憩                                                                                  |
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| 13:30〜14:30 | 一般口頭発表③(発表10分 + 質疑5分 × 4演題)「生理学・医学」 座長 野口雄慶(福井工業大学) |
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| (rest 15)    |                                                                                         |
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| 14:45〜15:45 | 一般ポスター発表(座長制,口頭発表2分間,14演題)                                         |
|              | 「学校体育,指導法」 座長鈴木淳也(玉川大学)                                             |
|              | 「バイオメカニクスⅠ」座長大庭昌昭(新潟大学)                                            |
|              | 「バイオメカニクスⅡ」座長角川隆明(筑波大学)                                            |
|              | 「水球,コンディショニング」座長高木英樹(筑波大学)                                      |
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| (rest 15)    |                                                                                         |
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| 16:00〜17:30 | 競泳シンポジウム「背泳ぎコーチングの温故知新」(対談形式)(総合体育館内多目的ホール)      |
|              | 演者 鈴木 陽二(セントラルスポーツ)                                                      |
|              | 森田 智巳(セントラルスポーツ)                                                           |
|              | 司会 野口 智博(日本大学)                                                                |
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| 17:30〜18:00 | 協賛企業によるプレゼンテーション                                                        |
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| 18:00〜20:00 | 懇親会(学生会館2階)                                                                     |
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入口で受付をすませる。非会員・事前申込で3000円 + 昼食2日分1000円を支払い。

会場は普段はダンス系の体育館になっていて、床から椅子と机が出てくる構造になっているっぽい。

そのため人が歩くと床が揺れてカメラがぶれる。

中央の最後尾列はプロジェクタの光を遮ってしまう可能性があるので使用できずプロジェクタ横に三脚を立てた。

望遠レンズも持っていったがスクリーンまで換算50mmでちょうどいいくらいの距離だったで標準ズームで。

プロジェクタが暗く、SS1/60 F2.8でISO3200まで上げないといけなかった。

PCとHHKBも持っていったがACアダプタを忘れるという失敗をしてしまったのだが、

会場では電源はとれなかったため、どっちにしろPCは使えなかった。そろそろ長持ちするノートPCがほしいなぁ。

でもタブレットにBluetoothキーボードの方が安上りっぽいよなぁ。でもemacs/skk/ssh/hgつかいたいからPCかなぁ。

開会式

一般口頭発表1 <パフォーマンス>

O1-1 抵抗測定装置における固定板間隔の違いが泳速-抵抗関係および最大水深パワーに及ぼす影響 / 荻田太(鹿屋体育大学)

  • 柴田亜衣選手も使った鹿屋大のMADシステム(Measureing Active Drug-sytem)。
  • 「測定板の間隔が固定なのは泳ぎに影響があるのでは?」という質問をよく受けるので検証してみた、という話。
  • 間隔を変えても游ぎの抵抗には影響はないが、間隔が広いとパワーが落ちる傾向あり。
  • MADシステムで測るパワーは上肢長に影響を受ける。
  • MADシステムをつかうと手が固定されるのでテクニック面が値に出てこない。
  • 通常の全力泳では(水を後ろに押さないといけないので)ストローク長は1.5m〜1.9mだそう。MADの板間隔が1.4mの場合はストローク長は倍の2.8mになる。

O1-2 水球競技選手における巻き足動作時の足部流体力発揮に関する研究 / 川合英介 (筑波大学大学院)

  • 足に圧力センサーをつけて重りを変えたときに足の動きがどうかわるか測ったという話。
  • 肩が水面の高さになるようにして測定。
  • 重りを重くすると縦方向の動きが増える。
  • ゴールキーパー・センターフォワード・センターバックのゴール前でコンタクトプレーする選手が強い。
  • ふだんの練習で重点的に練習しているためか。
  • うまい選手ほどかき込みで力を発揮して、踏み足動作が少ない。
  • 測定では圧力の合力だけを見ていて、力の方向は検討してない。(3D動作分析の必要があるため)

O1-3 月経周期が泳パフォーマンスにおよぼす影響 / 鈴木綾乃 (日本女子体育大学)

  • PMS(月経前症候群)と泳パフォーマンスの関係を調査した話。
  • 陸上では調査がある(パフォーマンスに差がある)が水泳では報告がなかった。
  • PMS症状を有する選手を調査対象に。
  • 基礎体温をもとに、黄体期(高温相)→月経期→卵胞期(低温相)を判断。
    • 血中のホルモン値はみていないので、無排卵の可能性はあり。
  • 体重は変化なし。タイムは卵胞期の方が速い。ストローク頻度は卵胞期でラストスパートでピッチが上る傾向。
    • そういう指導がなされている影響があるかも。

O1-4 異なる泳速度によるクロール泳および背泳における腹腔内圧の比較 / 神山菜穂 (日本女子体育大学)

  • 直腸に圧力センサーを入れて泳いだときの腹圧(IAP;Intra-abdominal pressure)を測ってみたという話。
  • 陸上運動に比べるとクロール泳では腹圧が低い・泳速が上がる腹圧があがる、との先行研究はある。
  • 今回背泳ぎを測ってみたがクロールとおなじ傾向。
  • 会場からの質問:
    • 仰向けとうつぶせで体の水位が違うとおもうが、それで圧力に差がでるのではないか?
    • 呼吸頻度を(毎回ではなく)2回に1回にしている影響はあるか?
  • 泳速が上がると腹圧が上がる理由は? → 姿勢維持のためだと思われる → ドローインすると圧力が下がるのでは?

一般口頭発表2 <泳動作・技術>

O2-1 両大腿切断スイマーのための自由形アームストロークの最適化シミュレーション / 根本千恵 (東京工業大学大学院)

  • 東工大のSWUM(スワム)をつかって、脚の付け根から2/3のところで切断したモデルで健常者と同じバタ足をさせた場合。
  • ストロークが速いと体の近くをプルする傾向。
  • ストロークが遅いときはプル後半で外側に手を逃す傾向。
  • 会場から:
    • カヌーのJストロークに似ている。(カヌーが回らないようにするため)
    • シミュレーションでは腰が沈んでいるが、実際には沈んでいない。余剰浮力が違うのではないか?

O2-2 水中モーションキャプチャシステムと圧力分布計測を用いたクロールの上肢動作の分析 / 角川隆明 (筑波大学)

  • 3次元動作分析は、マーカーを自動追尾するシステムが出てきて分析の手間がずいぶん楽になった。
  • 手の平と甲に圧力センサーをつけて測ってみた。
  • ストローク後半で手の甲の圧力が下がって推進力になっている。
  • 出水直線に水を上に押している。

O2-3 SWUMによるひとかきひとけり中のドルフィンキックタイミングの最適化 / 林勇樹 (神戸大学大学院)

  • ルール変更で平泳ぎのドルフィンのタイミングは自由になった。
  • 実際に男子選手にひとかきひとけりをやってもらって3次元解析して平均化して標準モデルを作成。
  • SWUM(SWimming hUman Model)で平泳ぎのひとかきとドルフィンのタイミングを変えてみた。
  • ひとかき・ひとけりの動作自体はタイミングによらず同じ。
  • ひとかきの0.462秒前にドルフィン開始が最適との結果になった。
  • 最適な動作の場合、ひとかきひとけり後に水平に近くなる。標準動作はやや潜る方向。
  • ドルフィンの終わりとプルのフィニッシュが一致するのがよさそうだと感じた。

O2-4 競泳クロール泳における呼吸動作のタイミングが泳技術に与える影響 / 安井俊太 (新潟医療福祉大学大学院)

  • 50m Frは無呼吸で泳ぎ切る選手が多くみられる。
  • 呼吸動作で泳速度が低下するのはすでに報告されている。
  • 呼吸ありと呼吸なしを比較して、呼吸ありで遅くなる。(4〜6%減速)
    • キャッチで減速しているのは、呼吸しやすいように手を動かすためか。
    • リカバリで減速しているのは、ローリング角の増大のためか。
    • プッシュではほとんど減速しない
  • 呼吸タイミングと減速は相関がない。
  • 会場から:
    • 減速したのが観測されたということは、そのまえの動作で負の加速度があったはず。(1つ前が原因では?)
    • 呼吸した次のストロークへの影響は? 呼吸の反対側動作への影響は?
    • 呼吸することで上下動が発生→付加質量の影響は? 円柱で実験してみてはどうか。

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一般口頭発表3 <生理学・医学>

O3-1 競泳の成長関数と成長限界 / 林良平 (鹿児島工業高等専門学校)

  • スイムレコードどっとこむの短水路男子(小1〜高3)50mFrを記録をぬきだして、1年でタイムがどう変化したかを調べた。
  • 途中で競泳を止めてしまった選手のデータは含まれていないことに注意。
  • だいたい26.7〜27.4秒で成長限界。
  • 対数ではなく線形でフィットする感じ。

O3-2 競泳選手、テニス選手、及び一般大学生における握力の左右差 / 朝倉優子 (金沢大学大学院)

  • 競泳選手の左右握力差は小さい。テニス選手はあきらかに利き手が強い。
  • 昔と比べて握力が強くなったのは陸トレのためだとおもわれる。

O3-3 水中運動能力テスト結果による身体運動機能の質的変容と生理応答について / 水野加寿 (城西大学)

  • 水中リバビリ運動の結果をみるために水中運動能力テストを実施した。
  • 結果をみると病型・病態に応じた運動処方が必要。
  • テストを陸上運動ではなく水中で行ったのは、陸上では脳科学的な研究がすでに多数あるため?
  • 陸での体力回復が重要では?という会場からの指摘。

O3-4 冷水浴による筋温低下がその後の運動に及ぼす影響〜代謝様式に着目して〜 / 大澤端樹 (筑波大学大学院)

  • 冷水浴で筋温が低下したあとトレーニングするとより高い運動効果が得られるのではないか?という研究。
  • 海女の速筋繊維が肥大している・毛細血管密度が高いとの先行研究あり。
  • 高地トレーニングの代わりになるのではとの期待。
  • 腰から下の冷水浴12℃30分のあと自転車エルゴメータで負荷を上げながらVO2と筋温を測定した。
  • VO2に大きな違いはなかった。筋温は実験終了後も低かった。
  • 寒冷環境では換気量に影響をあたえず解糖系が動員され血中乳酸濃度が上がりやすい可能性(先行研究)。

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一般ポスター発表

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競泳シンポジウム「背泳ぎコーチングの温故知新」 / 鈴木陽二(セントラルスポーツ)、森田智己(セントラルスポーツ)、野口智博(日本大学)

http://www.youtube.com/watch?v=DbanW1y6v_k

  • 野口さんが鈴木さん・森田さんに質問する形式で進行。

協賛企業によるプレゼンテーション

裏道を通って駅まで。

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いってきた: 日本水泳・水中運動学会(swex) 2013年次大会 (前編)

近くで水泳関係の学会があるということで行ってきた。2年ぶり2度目。前回参加したときは桜上水の日大でもっと近かったが、今回は所沢でちょっと遠いが通えないことはない。

swex2013

9:00 受付開始
10:00 開会式
10:30- 口頭発表(メディカル 4演題)
O1.メディカル 発表者(筆頭著者) 所属 座長 荻田太(鹿屋体育大学)
10:30 水野加寿 城西大学 坂戸市・城西大学共同プロジェクト「水中リハビリ運動教室」における参加者の生理応答と水中運動効果への一考査
10:45 佐野公英 筑波大学 学生 主運動前の第2ウォーミングアップが呼吸代謝応答と泳パフォーマンスに及ぼす影響
11:00 伊藤駿太朗 新潟医療福祉大学大学院 学生 インターバル泳中における休息状態の違いがエネルギー消費量及び筋酸素動態に及ぼす影響〜Active Recovery と Passive Recoveryの比較〜
11:15 河上俊和 大阪体育大学 中高年女性における水中ウォーキングが血中レプチンに及ぼす影響
11:45- 日本水泳水中運動学会 総会
12:15- 昼休憩
13:15- 口頭発表(パフォーマンス 4演題)
O2.パフォーマンス 座長 高木 英樹(筑波大学)
13:15 南隆尚 鳴門教育大学 水球国際試合における男女選手の泳距離・泳速度
13:30 佐藤進 金沢工業大学 スタートスキル改善のための現場での科学的サポート
13:45 洲雅明 大分県立芸術文化短期大学 ロンドン五輪男子水球競技における退水時攻撃の分析‐パス回しによるディフェンスの崩しについて‐
14:00 南豊 東京工業大学大学院 学生 水球における球速増大のための下肢動作の最適化シミュレーション
14:30- 口頭発表(上肢 4演題)
O3.上肢 座長 野村照夫(京都工芸繊維大学)
14:30 成田崇矢 健康科学大学 飛込競技の入水時腰椎アライメントと肩関節可動域との関連
14:45 川合結万 筑波大学大学院 学生 シンクロナイズドスイミングにおけるスカーリング動作時の手部流体力の推定
15:00 金沢翔一 日本女子体育大学 クロール泳における呼吸動作習得に関する指導の有効性
15:15 長岡裕里子 筑波大学大学院 学生 クロール泳における呼吸制限による呼吸法の変化‐ビデオ分析と鼻腔内圧の変化からー
16:00- パネルディスカッション
題目「クロール科学する」
<パネリスト>*敬称略
平井伯昌(東洋大学水泳部監督/競泳日本代表ヘッドコーチ)
佐々木祐一郎(中京大学コーチ/2013ユニバーシアード代表ヘッドコーチ)
土居陽治郎(国際武道大学)
下山好充(新潟医療福祉大学)
辰村正紀(いちはら病院)
小泉圭介(日本スポーツ振興センター/日本代表トレーナー)
藤井拓郎(株式会社コナミスポーツ&ライフ/2013世界水泳代表)
18:00- 懇親会
  • - 11月3日(日)
7:00 受付開始
8:15- 口頭発表(生理学+トレーニング 4演題)
O4.生理学+トレーニング 座長 森山進一郎(日本女子体育大学)
8:15 大久保雄 埼玉医科大学 水中および陸上歩行時の体幹・下肢筋活動比較
8:30 (伊藤慎一郎 工学院大学 各種泳法のストローク推移と競泳用バタフライストロークの提案)
8:45 野口智博 日本大学 ジュニアスイマーの選手参加型泳法講習会の効果‐心理的競技能力の変化‐
9:15- ポスターセッション (24演題)
9:15- P1.動作解析 座長 尾関一将(大阪体育大学)
1 堀畑裕也 日本体育大学大学院 日本男子競泳一線級選手における水中バサロキック動作の特徴
2 和田匡史 国士舘大学 ドルフィンキックの動作分析
3 下門洋文 筑波大学大学院 泳速度増加に応じたドルフィンキックのキネマティクス変化
4 仁木 康浩 日本体育大学大学院 フィン着用の有無による水中ドルフィンキック泳動作の相違
9:15- P2.生理学 座長 仙石泰雄(筑波大学)
5 原怜来 早稲田大学大学院 クロール泳とヘッドアップクロールの筋活動量の違いについて
6 小林啓介 筑波大学大学院 水中ドルフィンキック泳中の体幹動作と筋活動における特徴 ─大学競泳選手を対象として─
7 神舘盛充 早稲田大学大学院 バタ足キックの筋活動解析
8 飯塚哲司 早稲田大学大学院 水球競技における巻足動作の筋活動解析(仮)
9 原有美 早稲田大学大学院 水中ドルフィンキックおよび水中バサロキックの筋活動解析
9:15- P5.バイオメカニクス 座長 池上 康男 (愛知淑徳大学)
19 桂田健太 中京大学大学院 クロール泳におけるフリップ・ターン動作の特徴
20 安藤邦彬 筑波スポーツ科学研究所 ストリームライン姿勢時における頭部位置の違いは 泳パフォーマンスに影響を及ぼすのか?
21 谷口徹 笹本整形外科 飛込競技における入水姿勢 ─後方回転種目の回転数による違い─
22 杉浦宏季 福井県立大学 競泳選手における静的および動的バランス能力特性
23 鈴木淳也 日本大学 大学生の浮標能力に関する研究〜ラヌー式浮標の有用性を探る〜
9:45- P3.パフォーマンス 座長 生田泰志(大阪教育大学)
10 兄井彰 福岡教育大学 大学競泳選手に対する心理的コンディショニング中心にしたメンタルサポートの実践
11 佐藤大典 中京大学大学院 ジュニア競泳選手におけるクーリングダウンの方法の検討〜クーリングダウンができない環境を仮定して〜
12 西澤晃希 大阪産業大学 水球競技の小学生用ゴール導入に伴う攻撃パターンの特徴
13 奥田修人 大阪体育大学 競泳スタート後の潜水局面が記録に及ぼす影響
9:45- P4.メディカル+安全管理 座長 立 正伸(奈良教育大学)
14 栗木明裕 福岡大学 競泳選手の反張膝が膝関節障害に及ぼす影響
15 金田晃一 千葉工業大学 大腿部および胸部の慣性センサデータからみた水中歩行の特徴
16 目黒拓也 日本大学大学院 小学校における着衣泳指導の現状と課題
17 佐藤皓 高エネルギー加速器研究機構 高血圧で運動制限された者の日常トレーニングとラップタイムコントロール
18 川島康弘 大阪体育大学 整形外科的メディカルチェックからみた大学競泳選手の身体的特徴
11:00- シンポジウム
題目「競泳のストローク動作における体幹・肩甲帯・上肢の連動運動」
<シンポジスト>
矢内利政(早稲田大学スポーツ科学学術院)
12:30 昼休憩
13:30- 口頭発表(バイオメカニクス 6演題)
O5.バイオメカニクス 座長 仰木裕嗣(慶應義塾大学)
13:30 成田健造 筑波大学大学院 学生 クロール泳における下肢の利用が泳ぎの効率に及ぼす影響についての評価の試み
13:45 角川隆明 筑波大学 学生 平泳ぎキック動作中の下肢に働く流体力と圧力分布から推定した足部流体力
14:00 奈良梨央 新潟医療福祉大学 重心-浮心間距離がキック泳におけるエネルギー消費量に与える影響
14:30 市川浩 福岡大学 足部圧力変動からみたクロール泳6ビートキックの流体力発揮
14:45 谷川哲朗 京都工芸繊維大学大学院 学生 モノフィン泳未経験者のアプニア泳動作に関する基礎的研究
15:30 閉会式

1日目。

乗り継ぎが多くて電車でうかつに寝れない。橋本→八王子→国分寺→東村山→所沢→小手指→早稲田。

定期をつかって新宿まわりで行けば安上りだが時間が余計に30分くらいかかるので行きはしかたなくこの経路で。

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八王子の乗り換えがスムーズにいったので小手指に9時前に着けた。すでに道案内の学生さんが立ってた。早朝から乙です。

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大学関係者用の無料バスに乗って所沢キャンパスへ。そもそもあまりバスという乗り物は利用しないのだけど運転手さんが女性でびっくりした。なんとなくオッサンのイメージが強かったので。そういえば電車も女性運転手が増えてきたような気がする。

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バス内に張り紙があって「カップ麺禁止」って書いてあるが、どっからカップ麺をもってくるんや。謎すぎる。

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会場に着いて参加費4000円と昼の弁当代600円を納入。口頭発表の講義室に入ると、まだだれもいない。用意されていたコーヒーやお菓子をいただきながら、カメラのセッティングをして待つ。

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コーヒーはレギュラーではなくスティックのインスタントだったが、案外インスタントの方がいいかもしれない。レギュラーだと時間がたつと香り・味が悪くなるがインスタントならそれはないし、お湯加減で好みの濃さにできるし。ただスプーンとかマドラーななかったのでうまく溶けず。

講義室に入るとPHSの電波がほとんど入らず。

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開会式の時間になっても人の集りが悪いので、開会式をちょっと遅らせるというアクシデントが。翌日はもっと開始時間が早いのにだいじょうぶなのか?

午前は口頭発表1セッション。

昼飯は頼んでいた弁当をいただく。肉・魚多め。

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午後は口頭発表2セッションのあとにパネルディスカッション。平井伯昌さんとか藤井拓郎さんとかテレビでしか見たことがない人が登場。

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終わったら外はまっくら。

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全発表を撮ったが2個もっていったカメラのバッテリは余裕があった。最後のパネルディスカッションが2時間通しだったが満充電のバッテリは1/3つかったくらい。さすがのGH3。

それよりもメモリカードがいっぱいになった。ビットレートは口頭発表はMP4 fullHD 30p 20Mbpsで記録、パネルディスカッションは記録時間制限のないAVCHD fullHD 24p 24Mbpsで記録した。

こういうときは32GBのSDカード2枚よりも64GBを1枚の方がつかいやすいなぁ。めったにないことだけど。

帰りは電車賃節約のため西武新宿経由で帰宅。やっぱり時間がかかるなぁ。

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2日目。

SDカードの容量が足りなくなってきたので、いつか売り払おうとおもっていた新品のsandisk extreamproを開封。意外と買ってくれる人がみつからないので、自分で使うしかないかなぁってことで。

始発電車に乗って出発。ねむすぎる。しかも乗り継ぎが悪くてけっこう待たされる。始発電車の次発の電車は20分後だったが、小手指に着く時間は10分しか違わず。

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家で朝飯くいそびれたので小手指駅に着いたところでコンビニで朝の分と昼の分のサンドイッチを調達して無料大学バスにて早稲田へ。今日は早朝なので臨時バス7:15。昨日とちがいバスは満席。

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しかし会場入りすると、まだガランとしている。ゆったりとサンドイッチをたべる。カロリー表示をみたら403kcalとけっこう多い。脂質20.4gが効いているようだ。

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午前の最初は口頭発表。伊藤慎一郎先生の発表は発表の要因をすべて満してないとかで話題提供という形での発表となったようだ。

ポスターセッションは複数同時進行のため声がききづらかったが、しかたないところか。

その次のシンポジウムはかなり丁寧な発表だったので理解が深まったような気がする。ちょくちょく肩が痛くなるのでインピンジメントの話は参考にしたい。

昼休み。せっかくなので早稲田大学プールでさっきのシンポジウムの内容を体感しに泳いできた。

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私以外にはもう1人くらいしか泳いでおらず、お守りの学生さんは暇そうにしてた。

水深は2m。水温が低いんじゃないかと心配してたが、けっこうあったかかった。天井は半透明で今日は曇天だったが太陽光がはいってくるのでプール内はとても明るい。

12:15になったところで退水。30分くらいたらたら泳いだか。水から上がったら

お守りの学生さんはバランスボールやってたり、水球のシュート練習してたりしてた。そりゃ暇だもんね。

あわてて着替えて会場に戻りサンドイッチをのみこむ。

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午後は残り1セッション5演題。

来年度は愛知で開催らしい。

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こんなところにも張り紙が。みんなカップ麺すきだなぁ。

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帰りに野口先生をつかまえて質問攻めに。それにしても私の泳ぎのクセを覚えているというのも凄い記憶力だ。

小手指駅についてみると、入間航空祭の終了時間にぶつかったようで西武はダイヤ乱れで電車がなかなか来ない。そういえば空から飛行機やらヘリコプターの音がよく聞こえていたような気がする。

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なんとか満員電車に乗ると子供らが疲れて床に座ってる。しかたなし。所沢で降りて西武新宿線に乗り換えたら、これは空いてた。なんでかな。

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西武新宿駅ちかくのヤマダにいって初めてE-M1をさわってきた。GH3よりも一回り小さいな。シャッター音も高音成分が少なく静かな感じ。そんなことよりもGH3が陳列されてなかったことの方がショックだ。

そんなかんじで帰宅。


いってきた: swex 2011年 日本・水泳水中運動学会 年次大会

野口先生のツィートでこの学会を知って、さっそくエントリー。

2011/09/01 09:47:03
ストロークメーカーはもはや古い。今ヨーロッパでは何が使われてるか?種目によりどんな形状が求められるのか?実演つき、学会員以外の一般参加ありのワークショップは10月16日です。

2011/09/01 10:36:36
@noguchitomohiro 10/16は何があるんでしょうか?

2011/09/01 11:04:44
@koie 日本水泳・水中運動学会です。http://t.co/RSHySeP

2011/09/01 12:41:47
@noguchitomohiro 16日のみ一般参加okということで0しょうか。で、ふつうのひとでも参加してよろしいのでしょうか?

2011/09/01 12:56:36
@koie 2日間通しで一般参加できますよ。初日は口頭発表やポスター発表、シンポジウム、授業実践となっています。授業実践はウチの学生(1年生)と一緒に実技授業が受けられます(笑)。

65052894.jpg相模原を出るときは雨が止んでいたので、ふつうの靴と折り畳み傘で出動したが、桜上水に着いたらしっかり雨が降っていて風もあり足がぐちゃぐちゃになってしまった。大失敗。駅からの道には要所要所に学生さんたちが案内板を持って立っていたが、なんとなく学生っぽい人のうしろにくっついて会場近くまできたはいいが、入口をさがしてうろうろしてしまった。

非会員(事前登録だからといって安くはならない)で受付で4000円だして会場へ。会場は電源なし、WiMAXは入る。なんだかダークスーツが基本のようだ。ジーパン/ポロシャツなのは俺一人っぽい。やばい。目立たないように最後列に着席。

2011-10-15 開会式

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会場内は原則飲食禁止、ペットボトルの飲料のみ可とのこと。近くに自販機がないとも。ペットボトルに水を入れてきた俺正解。

日本水泳連盟会長の佐野さんがいうには、

アジアエージグループでは自由形以外ではメダルがとれているが、自由形は他の国と互角になってきた。科学的トレーニングが必要である。

ということであった。

2011-10-15 午前 口頭発表1

間欠的漸増負荷泳テスト中における血中グルコース濃度の動態と代謝応答の関係

仙石泰雄/筑波大学/競泳

血糖上昇閾値(Glucose Threshold:GT)と、乳酸性作業閾値(Lactate Threshold:LT)・換気性作業閾値(Ventilation Threshold:VT)・最大乳酸定常値(Maximal Lactate Steady State:MLSS)から推定可能であるといわれているが、水泳でもそうなのか測定してみたらそうではなかった、という話。

血中乳酸濃度(Bla)と呼吸交換比(RER;酸素→二酸化炭素)をみると負荷を上げると上昇するポイントがあるが、血中グルコース濃度は上昇せず一定だった。

原因とか:

  • 陸上では下肢の運動量が多いが、水泳は上肢の筋活動量が多い。
    • 上肢と下肢で糖代謝特性が異なることがすでに知られている。上肢の方が炭水化物を利用率が高い。これは上肢の方が速筋が多いことによる。
    • 下肢は筋量が多いので筋グリコーゲン貯蔵量が多い。
  • 姿勢の違い。
  • 水浸で脂質酸化が増えるという話もある。
  • 糖新生は肝臓で行なわれる。筋肉内では行なわれない。筋グリコーゲンが血液中に出ることはない。
  • インスリン・アドレナリンなども関係してくる。
  • 高強度になるとインスリンよりもノルアドレナリンが効いてくる。
  • VO2は運動強度に比例するが、VCO2は70%くらいから上向きになる。

水泳中のプル・キック動作時の酸素摂取動態の比較

門田理代子/筑波大学大学院/競泳

キックの方がVO2の立ち上がりが早かった。

実験ではVO2peakの速度の80%の速さで泳いで測定しているが、キックの80%とプルの80%では強度が違うのでは、という会場からの指摘があった。

心拍数/血中乳酸濃度も測ってみたが、これは差がなかった。HR=120前後。

通常、expモデルで時定数といったときは100%ではなくて64%くらい、との会場からの指摘。

クロール泳における1ストローク中の最小・最大速度にストローク頻度の増加が与える影響

松田有司/京都大学大学院/競泳

最大努力でストロークレートを変えたらどうなるか、という実験。

Idc(Index of coordination): 正だと左右の推進力にオーバラップ期間あり、負だとグライドのみの時間がある。

実験した最大ストロークレートが60 cycle/minというのは遅すぎないかという会場からの指摘があったが、一部の泳者に60以上のレートで泳げない者がいたということで、遅すぎるということはないとおもうとのこと。

Idcと最低速度の間に有意な相関があり、Idc<0になると最大速度の低下にくらべて最低速度の低下が大きいため平均泳速が低下しているという分析。

最大努力でストロークレートを落すにはIdcを小さくする(オーバラップをなくす)しかない(でなければ無駄なストロークパターンにするしかない)ので、とってもあたりまえのような気がする。

平泳ぎキック動作による推進力発揮に関する流体力学的考察

角川隆明/筑波大学大学院/競泳

足に圧力センサーをつけて測ったという実験。

設定上、静水(水中カメラが動かないように)でビート板をもって腰をロープで固定(前進しないように)したとのこと。

足の形状はキック中に変化しない仮定した。

速く蹴るだけではだめで、迎角(足の裏の面と蹴りの速度ベクトルの角度)が60度くらいになる必要があるとの結果がでた(その被験者のベストは100m 1:01)。へたな被験者では41度しかなく水を切っている感じになっている。

脚伸展で早く迎角をつけて、インスイープでも迎角を保つのが推進力を高めるコツではないかということであった。

会場からの質問では、ひきつけてくるときに迎角が0になっていないがこれは実験ミスあるいは計算ミスではないかという指摘があった。

平泳ぎにおける呼吸法がパフォーマンスに及ぼす影響のシミュレーション解析

寺内浩紀/東京工業大学大学院/競泳

腹式呼吸か胸式呼吸かで泳ぎにどのような変化があるか調べたというもの。腹式/胸式で浮心が違うため脚の位置が違ってくる。

SWUMをつかってシミュレーション。どうやらSWUMという超有名なシミュレータがあるらしい。調べてみたら2005年に発表されていたが、ぜんぜん知らなかった。

腹式呼吸トレーニングをしたあとで胸式呼吸をしてもらっても自然と腹式になってしまうらしい。

1ストロークサイクルを4分割した:

  • T1: インスイープ
  • T2: リカバリ
  • T3: グライド
  • T4: アウトスイープ

個人的には図4は向きが逆だとおもう。

基本的には腹式呼吸が速く泳げるという結果になったが、肺気量がより多い場合には、けのびで胸式呼吸にして足が浮きすぎないようにする必要がある。

胸式は息継ぎですぐに息を吸って息を漏らさないようにするのがよく、腹式では早めに吐く方がよいという結論で、腹式の方がピッチングが大きくなる(頭が下る)とのこと。

会場からは、1910年ごろには息は徐々に吐いて一気に吸えと指導されていたようだ、との話。


今日はここからZFS Dayに参加のため発表は聞いてない

2011-10-15 口頭発表2

「プールリハビリ運動教室」実施における身体的、生理的応答の臨床的考査研究報告 —坂戸市大学連携地域活性化支援助成事業を中心に—

水野加寿/城西大学/医学

小学4年生における「浮く・泳ぐ運動」の実践報告--安心・安全水泳の視点から--

篠原健真/鳴門教育大学附属小学校/教育

けのび動作の指導法改善とその多角的評価

中島きよ/筑波大学大学院/競泳

回流水槽における泳動作と実際泳動作時の比較 --PIV法による手部周り流れ場可視化結果と手部動作の関係から--

三輪飛寛/国立スポーツ科学センター/競泳

2011-10-15 プールサイドセッション

2011-10-15 口頭発表3

水球競技のシュート時における下肢動作の違いがパフォーマンスに与える影響 -- 巻き足と蹴り足の比較

乙女陽平/筑波大学大学院/水球

水球シュート時におけるゴールキーパーのセービング反応時間に関する分析

渡邉泰典/武蔵中学・高等学校/水球

水球における投球動作のシミュレーションモデルの開発

中山裕太/東京工業大学大学院/水球

水中動作を含めた水球競技における投動作の3次元画像解析

小林達也/愛知教育大学大学院/水球

2011-10-15 シンポジウム1

2011-10-15 ホスター発表

2011-10-15 懇親会


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